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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
ライブラリ

タイトル
目次
まえがき
第 1 章:日本語OpenVMSの概要
第 2 章:漢字ターミナルの設定
第 3 章:使用可能な文字
第 4 章:日本語の入力
第 5 章:日本語ファイル名サポート
第 6 章:こんな時どうする
第 7 章:AlphaとVAXとの違い
第 8 章:マニュアル
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日本語 OpenVMS
概説書


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第 2 章
漢字ターミナルの設定

この章では,日本語 OpenVMS のインストレーションが終了した後,日本語エディタ,漢字プリント・シンビオントなどの日本語ユーティリティを使用する前に行う,漢字ターミナルの設定方法を説明します。

漢字ターミナルには,漢字 ROM が準拠する文字集合の種類によって, DEC 漢字 1983 年版ターミナルと DEC 漢字 1978 年版ターミナルがあります。

2.1.1 DEC 漢字 1983 年版漢字ターミナル

DEC 漢字 1983 年版文字集合を出力する漢字ターミナルです。 JIS X 0208 - 1983 に準拠した非漢字,第 1 水準漢字,第 2 水準漢字のすべての文字集合を漢字ターミナルが ROM 内にもっています。

  • VT382

  • VT280 シリーズ (V2.0 以降)

  • LA86

  • LA88

  • LA90

  • LA280

  • LA380

  • LN03 (Plus Revision J2.0 以降)

  • DEClaser 2300

  • DEClaser 2400



2.1.2 DEC 漢字 1978 年版漢字ターミナル

DEC 漢字 1978 年版文字集合を出力する漢字ターミナルです。 JIS C 6226(JIS X 0208) - 1978 に準拠した非漢字,第 1 水準のみをもつ漢字ターミナルと,第 2 水準までもつ漢字ターミナルがあります。

  • VT280 シリーズ (V1.x)

  • LN03 (Plus Revision J1.x)



2.1.3 ターミナルのバージョンの見方



SETUP (F3) キーを押すと次のような表示が現れ,バージョンがわかります。

詳しくは,それぞれのビデオ・ターミナルのユーザーズ・ガイドをご覧ください。

ターミナル背面にあるテストボタンを押すと,出力されたサマリー・シートの右上に次のような表示が現れ,バージョンがわかります。


    PLUS Revision Level DEC001.0-J2.4    

詳しくは,それぞれのプリンタ・ターミナルのユーザーズ・ガイドをご覧ください。

2.2 漢字ビデオ・ターミナル



DCL の SET TERMINAL コマンドで必要な設定を行った後,後述の JSY$SYSTEM:KANJITERM.COM を実行するか,または KANJIGEN ユーティリティで,以下の設定を行います。

  • ターミナルのもつ漢字 ROM が DEC 漢字 1983 年版/1978 年版

  • ユーザ定義文字のオンデマンド・ローディングをする/しない
    (注意:日本語 OpenVMS Alpha では, VT282 でオンデマンド・ローディングをご利用になれません。)

  • 日本語行編集を行う/行わない

  • 入出力される文字コードの制御



ホスト直結の(ホストのシリアル・デバイス・ポートに接続された)ビデオ・ターミナルへの接続は,以下のように行います。

  1. 装置名を確認する。

  2. ビデオ・ターミナル属性を設定する。
    以下の例では,現在使用中のビデオ・ターミナルに問い合せを行い,そのデバイスに従った設定をし,更に行編集の際のインサートモードを設定しています。 SET TERMINAL コマンドの詳細については,ヘルプまたは『 OpenVMS DCL ディクショナリ』をご覧ください。


        $ SET TERMINAL/INQUIRE/INSERT    
    

  3. ビデオ・ターミナルに日本語の属性を設定する。
    以下の例では,現在使用中のビデオ・ターミナルに対して,オンデマンド・ローディングの設定をし,入力コードを1バイトコードとして,出力コードを 2 バイトコードとして扱います。修飾子の詳細については『フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き』をご覧ください。


        $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN 
          KANJIGEN> SET/FONT/INPUT=KANA/OUTPUT=KANJI    
    



2.3 漢字プリンタ・ターミナル

日本語 OpenVMS では,漢字プリンタ・ターミナルで日本語を取り扱うために,日本語機能を拡張した漢字プリント・シンビオントを提供します。

2.3.1 漢字プリント・シンビオント



漢字プリント・シンビオントでは,標準版のプリント・シンビオントに加えて以下の機能を追加しています。

  • 拡張漢字のダイナミック・プリローディング
    ( 注意 :LA シリーズ・プリンタのみのサポート )

  • 行間罫線のサポート

  • 第 2 水準漢字の印刷1
    ( 注意 :LA シリーズ・プリンタのみのサポート )

  • 罫線コードの変換1
    ( 注意 :LA シリーズ・プリンタのみのサポート )

以下に各機能について説明します。

  1. 拡張漢字のダイナミック・プリローディング
    ユーザ定義文字の印刷を行います。
    漢字プリント・シンビオントは, 印刷ファイルの中のユーザ定義文字を印刷可能な形式に変換し,印刷を行います。ユーザ定義文字はフォント管理ユーティリティで定義することができます。フォント管理ユーティリティについては『フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き』を参照してください。

  2. 行間罫線のサポート
    行間罫線をサポートしているプリンタでフォームを指定した場合に,位置の補正を行ないます。

  3. 第 2 水準漢字の印刷
    JIS X0208 の第 2 水準漢字の ROM を持たないプリンタでは,第 2 水準漢字を印刷可能な形式に変換して印刷を行います。設定は,プリンタ・キューの起動時にシステム論理名テーブルに定義された論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name を参照することによって行います。 queue-name には,実際のキュー名を設定してください。定義する値は 表 2-1 を参照してください。

    注意

    自動起動の設定がされているキューの論理名の設定では,論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name は,
    SYS$MANAGER:SYLOGICALS.COM で定義してください。
    旧論理名は使用できますがサポートされませんので,新論理名をできるだけご使用ください。新旧両論理名を使用した場合は,新論理名が優先されます。

  4. 罫線コードの変換
    装置が DEC 漢字 1978 版の場合,DEC 漢字 1983 版の罫線コードを変換して印刷を行います。設定はプリンタ・キューの起動時に,システム論理名テーブルに定義された論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name を参照することによって行います。定義する値は 表 2-1 を参照してください。

表 2-1 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameの定義値テーブル
漢字コード プリンタのROM第1水準 プリンタのROM第2水準
JISX0208-1978 2 1
JISX0208-1983 設定できません 0 1

1省略時または未定義時にはこの設定となります。

※どの設定値でも拡張漢字のダイナミック・プリローディングと行間罫線のサポートは行います。



漢字プリント・シンビオントは,プリンタの接続方法によって,以下の 2 種類があります。

  • JSY$PRTSMB.EXE ‥‥ホスト直結のプリンタ

  • JSY$LATSYM.EXE ‥‥ターミナル・サーバに接続されているプリンタ

これらのシンビオントを使用することにより,拡張漢字や第 2 水準漢字 ( ハードウェアにない場合 ) を印字することができます。

2.3.2 LA86,LA88,LA90,LA280,LA380

専用プリント・シンビオントを使用するには,以下の例のように,プリント・キューの初期化の際に指定する必要があります。

注意

専用プリント・シンビオントを使う場合は,対応するターミナル・ラインに対する KANJIGEN での設定は必要ありません。また,プリンタの設定は " オンデマンド・ローディングなし " になっていなければなりません。



    $ INIT/QUEUE/START/PROC=JSY$PRTSMB/ON=_TTA0: SYS$PRINT    

この例では,ホストに直結されたプリンタ (TTA0) 上のプリント・キュー SYS$PRINT で,漢字プリントシンビオントを使用するように初期化しています。

専用シンビオントは,起動時に論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name を参照し,ハードウェアの漢字コードの版と第 2 水準漢字の有無を調べます。各プリント・キューの起動前 (INIT/QUEUE/START または START/QUEUE の前 ) に,システム論理名テーブルを必ず定義してください。定義する値は 表 2-1 を参照してください。以下にターミナル,フォーム,プリント・キューの一連の設定例を示します。



$ SET TERMINAL _TTA0:/DEVICE=LA90/HOSTSYNCH/NOWRAP - 
       /WIDTH=511/PAGE=0/PERMANENT 
$ SET DEVICE/SPOOLED=(JSY$PRINT,SYS$SYSDEVICE:) _TTA0: 
$ DEFINE/FORM LA90_FORM 80/MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) - 
       /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT/WIDTH=132/LENGTH=66 
$ DEFINE/SYSTEM JSY$PRTSMB_HWTYPE_JSY$PRINT 2 
 ! 第 1 水準のみ,DEC 漢字 1978 版 
$ INITIALIZE/QUEUE/START/PROC=JSY$PRTSMB/FORM=LA90_FORM - 
       /ON=_TTA0:/DEFAULT=(FORM=LA90_FORM) JSY$PRINT 

この場合,以下の点に注意してください。

  • フォーム名,フォーム番号は未使用の名前と番号を割り当てる

  • フォームの MARGIN の TOP,BOTTOM,LEFT は 0 にする

  • フォームの属性には /NOTRUNCATE,/NOWRAP を付ける

  • LA86,LA88,LA90,LA280,LA380 のデバイス・タイプにはすべて LA84 を使用する



ホスト直結のプリンタ(ホストのシリアルデバイスポート)への接続は,次のように行います。

  1. 装置名を確認する。

  2. プリンタのターミナル属性を設定する。
    以下の例では装置名 TTA3: に接続されているターミナルのデバイス・タイプを LA84 に設定しています。


        $ SET TERMINAL _TTA3:/PERMANENT/NOBROADCAST/NOTYPEAHEAD/NOWRAP -    
               /SPEED=(9600)/WIDTH=(511)/PAGE=(66)/DEVICE=LA84 
     
    

    注意

    LA86,LA88,LA90,LA280,LA380 のデバイス・タイプにはすべて LA84 を指定してください。

  3. プリンタのデバイス属性を設定する。
    以下の例では装置名 TTA3: に接続されているデバイスをスプールド・デバイスとして設定しています。


     
        $ SET DEVICE/SPOOLED=(SYS$PRINT, SYS$SYSDEVICE:) _TTA3:    
     
    

  4. フォームが必要な場合,フォームを定義する。
    以下の例ではフォーム名 LA84_FORM を定義しています。


     
        $ DEFINE/FORM LA84_FORM 80/MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) -    
                /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT/WIDTH=132/LENGTH=66    
     
    

    注意

    フォーム名,フォーム番号は他のフォームと重複しないよう割り当ててください。フォームを定義する場合は,以下の修飾子を必ずつけてください。


        /MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0)/NOTRUNCATE/NOWRAP    
     
    

  5. 第 2 水準漢字,罫線コードの変換を行なう場合,論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name を定義する。
    定義値に関しては, 表 2-1 を参照してください。以下の例ではプリンタが第2水準の ROM を持っておらず,かつ DEC 漢字 1978 版の場合の設定をしています。


        $ DEFINE/SYSTEM JSY$PRTSMB_HWTYPE_JSY$PRINT 2    
     
    

  6. プリンタ・キューを作成する。
    以下の例ではプリンタ・キュー JSY$PRINT を次のように設定しています。


     
        装置名                 :  TTA3: 
        プリント・シンビオント :  SYS$SYSTEM:JSY$PRTSMB    
        フォーム名             :  LA84_FORM 
     
    


     
        $ INITIALIZE/QUEUE/START/PROCESSOR=JSY$PRTSMB/ON=_TTA3: -    
               /FORM_MOUNTED=LA84_FORM/DEFAULT=(FORM=LA84_FORM) - 
                JSY$PRINT 
     
    



ターミナル・サーバへの接続は,次のように行います。

  1. 装置名を設定する。
    以下の例ではターミナル・サーバ名 VMSDEV2,ポート名 PORT_2 に接続されているプリンタを装置名 LTA2: として設定しています。 LAT の設定については『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を,ターミナル・サーバ名,ポート名の設定方法については,ターミナル・サーバのユーザーズ・ガイド等を参照してください。


     
        $ MCR LATCP CREATE PORT LTA2:/NOLOG 
        $ MCR LATCP SET PORT LTA2:/APPLICATION/NODE=VMSDEV2/PORT=PORT_2    
     
    

  2. プリンタのターミナル属性を設定する。
    以下の例では装置名 LTA3: に接続されているターミナルのデバイス・タイプを LA84 に設定しています。


     
        $ SET TERMINAL _LTA3:/PERMANENT/NOBROADCAST/NOTYPEAHEAD/NOWRAP -    
                /SPEED=(9600)/WIDTH=(511)/PAGE=(66)/DEVICE=LA84 
     
    

    注意

    LA86,LA88,LA90,LA280,LA380 のデバイス・タイプにはすべて LA84 を指定してください

  3. プリンタのデバイス属性を設定する。
    以下の例では装置名 LTA2: に接続されているデバイスをスプールド・デバイスとして設定しています。


     
        $ SET DEVICE/SPOOLED=(LAT$PRINT, SYS$SYSDEVICE:) _LTA2:    
     
    

  4. フォームが必要な場合,フォームを定義する。
    以下の例ではフォーム名 LA84_FORM を定義しています。


     
        $ DEFINE/FORM LA84_FORM 80/MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) -    
                        /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT/WIDTH=132/LENGTH=66    
     
    

    注意

    フォーム名,フォーム番号は他のフォームと重複しないよう割り当ててください。フォームを定義する場合は,以下の修飾子を必ずつけてください。


     
        /MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0)/NOTRUNCATE/NOWRAP    
     
    

  5. 第 2 水準漢字,罫線コードの変換を行なう場合,論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name を定義する。
    定義値に関しては, 表 2-1 を参照してください。以下の例ではプリンタが第 2 水準の ROM を持っておらず,かつ DEC 漢字 1978 版の場合の設定をしています。


     
        $ DEFINE/SYSTEM JSY$PRTSMB_HWTYPE_JSY$PRINT 2    
     
    

  6. プリンタ・キューを作成する。
    以下の例ではプリンタ・キュー LAT$PRINT を次のように設定しています。


     
            装置名: LTA2: 
            プリント・シンビオント: SYS$SYSTEM:JSY$LATSYM 
            フォーム名: LA84_FORM 
     
    



     
            $ INITIALIZE/QUEUE/START/PROCESSOR=JSY$LATSYM/ON=_LTA2: - 
                    /FORM_MOUNTED=LA84_FORM/DEFAULT=(FORM=LA84_FORM) - 
                    LAT$PRINT 
     
    



2.3.3 LN03,DEClaser 2300,DEClaser 2400

DEC 漢字 1983 年版の漢字 ROM を持つ LN03, DEClaser 2300 および DEClaser 2400 は KANJIGEN ユーティリティによる設定を行う必 要はありません。 DEC 漢字 1978 年版の漢字 ROM を持つ LN03 に対しては KANJIGEN ユーティリティで使用する漢字コードの設定が必要です。詳しくは,後述の「DEC 漢字 1978 年版漢字ターミナルの追加設定」の項をご覧ください。

注意

プリンタの設定は”オンデマンド・ローディングなし”になっていなければなりません。

以下の例を参考にして設定してください。



$ SET TERMINAL TTA0:/DEVICE=LN03 - 
      /HOSTSYNCH/NOWRAP/WIDTH=511/PAGE=0/PERMANENT 
$ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN   ! DEC 漢字 1978 年版 
KANJIGEN> SET TTA0:/NOFONT/KCODE_TYPE=DEC78 ! LN03 以外の 
KANJIGEN> EXIT     ! プリンタでは不要 
$ SET DEVICE TTA0:/SPOOLED 
$ DEFINE/FORM LN03_FORM 03 /MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) - 
      /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT/WIDTH=80/LENGTH=66 
$ INITIALIZE/QUEUE/START/TERMINAL/FORM=LN03_FORM - 
      /ON=TTA0:/DEFAULT=(FORM=LN03_FORM) JSY$PRINT 

この場合,以下の点に注意してください。

  • フォーム名,フォーム番号は未使用の名前と番号を割り当てる。

  • フォームの MARGIN の TOP,BOTTOM,LEFT は 0 にする。

  • フォームの属性には /NOTRUNCATE,/NOWRAP を付ける。


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