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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
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目次
まえがき
第 1 章:日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL)
第 2 章:日本語メール・ユーティリティ (JMAIL)
第 3 章:日本語ソート/マージ (SORT/MERGE)
第 4 章:ローマ字・かな漢字変換型 INQUIRE (KINQUIRE)
第 5 章:個人辞書編集ユーティリティ (JDICEDIT)
第 6 章:漢字コード変換ユーティリティ (KCODE)
第 7 章:DEC 漢字コード変換ユーティリティ (KCONVERT)
第 8 章:デバッガの日本語拡張機能
第 9 章:日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ (RJE)
第 10 章:日本語DECnet/FNA リモート・ジョブ・エントリ (F-RJE) -- VAXのみ
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この項では,jefknjdef コマンドの形式,パラメータ,オプションについて説明します。




JEF 拡張漢字および JEF ユーザ定義文字と DEC 拡張漢字セットのユーザ定義領域の文字との対応の設定,管理をします。

形式

jefknjdef




パラメータ



外字管理ファイル名(省略可)



コマンド・オプション



なし



10.4 jefknjdef ユーティリティ内のコマンド形式

jefknjdef> プロンプトに対し,ユーザは次のコマンドを入力することができます。

  • use

  • list

  • define

  • undefine

  • help

  • exit

  • quit

この節では,これらのコマンド形式について説明します。

10.4.1 use コマンド

use コマンドにより指定されたファイルに,外字管理情報を出力します。

<形式>

use 外字管理ファイル名

<パラメータ>

外字管理ファイル名 (省略時の値なし)

既存のファイルがあればそのファイルを使用対象とし,なければ新しい外字管理ファイルを作成します。外字管理ファイルは,JEF 拡張漢字および JEF ユーザ定義文字が,DEC 拡張漢字セットのどの部分と対応付けるかの情報を保存するファイルです。

注意

use コマンドにより選択された外字管理ファイルは,jefknjdef ユーティリティ内で次に use コマンドを使用するまで,define, list, undefine コマンドの対象ファイルとなります。



use コマンドにより指定された外字管理ファイルの内容を区単位,文字単位で output で指定したファイルに出力します。

<形式>

list

<コマンド・オプション>

コマンド・オプション 省略時の値
group nogroup
outputファイル名 標準出力

group DEC 拡張漢字セット区番号
指定された区のコード表を output オプションで指定されたファイルに出力します。
output ファイル名
このオプションが省略された場合は標準出力に出力します。

図 10-2 list 表示例(1)


表中の "Group"は JEF 拡張漢字が区対応で割り当てられていることを示し,"Char" は文字対応で割り当てられていることを示しています。

図 10-3 list 表示例(2)


この例は,DEC 拡張漢字セット 25 区に文字対応で割り当てられている JEF 拡張漢字を list表示した出力例です。

この例では,JEF 拡張漢字コード X'A0A1' が DEC 拡張漢字コード X'B921' に, X'A0FB' が X'B97B' に割り当てられています。

10.4.3 define コマンド

use コマンドにより指定された外字管理ファイルに,対応情報を書き込みます。既存の外字管理ファイルが対象となっていた場合は,その内容を更新します。

<形式>

define

コマンド・オプション 省略時の値
group なし
char なし
from JEF拡張漢字または JEFユーザ定義文字区番号 (group の時) なし
   JEF拡張漢字または JEFユーザ定義文字コード (char の時)  
to DEC拡張漢字セット区番号 (group の時) なし
   DEC拡張漢字セット文字コード (char の時)  

<制限事項>

このコマンドを実行するには OPER特権が必要です。

<コマンド・オプション>

group
JEF 拡張漢字または JEF ユーザ定義文字を区対応で定義する場合に使用します。
char
JEF 拡張漢字または JEF ユーザ定義文字を文字対応で定義する場合に使用します。

注意

group と char は同時には使用できません。


from
指定するオプションは,group を指定した時は JEF 拡張漢字または JEF ユーザ定義文字の区番号を 101 〜 196 までの 10 進で指定します。char を指定した時は JEF 拡張漢字または JEF ユーザ定義文字を 40A1 〜 A0FE の 16 進で指定します。
to
group を指定した時は対応させる DEC 拡張漢字セットの区番号を,1 〜 31 までの 10 進で指定します。char を指定した時は対応させる DEC 拡張漢字セットの文字コードを A121 〜 BF7E までの 16 進で指定します。

注意

DEC 拡張漢字セットの文字コードに,JEF コードが char によって割り当てられている時,その文字コードを含む区は group を使用して他の区に割り当てることは出来ません。また,DEC 拡張漢字セットの区に JEF 漢字が group によって割り当てられている場合,その DEC 拡張漢字セットの区に含まれる文字コードに char によって JEF 漢字を割り当てることも出来ません。

<使用例>

ここでは,define コマンドの使用例を示します。

  1. 新規にファイルを作成する場合


            # jefknjdef 
            jefknjdef> use mytbl.tbl 
            jefknjdef> define group from 154 to 1 
            jefknjdef> define group from 155 to 2 
            jefknjdef> define group from 164 to 3 
            jefknjdef> define char from 41A1 to A121 
            jefknjdef> define char from 41A2 to A122 
            jefknjdef> exit 
     
    


    上記のコマンドにより新規に作成された mytbl.tbl の中には,次のような指定がされることになります。

    JEF 漢字 DEC漢字
    JEF拡張漢字の第 154区 DEC拡張漢字セットの第 1区
    JEF拡張漢字の第 155区 DEC拡張漢字セットの第 2区
    JEF拡張漢字の第 164区 DEC拡張漢字セットの第 3区
    JEF拡張漢字の X'41A1' DEC 拡張漢字セットの X'A121'
    JEF拡張漢字の X'41A2' DEC 拡張漢字セットの X'A122'

  2. 外字管理ファイルを更新する場合


            # jefknjdef 
            jefknjdef> use mytbl.tbl 
            jefknjdef> define group from 156 to 4 
            jefknjdef> exit 
     
    


    上記のコマンドにより既存の mytbl.tbl は,次のように更新されることになります。

    JEF 漢字 DEC漢字
    JEF拡張漢字の第 154区 DEC拡張漢字セットの第 1区
    JEF拡張漢字の第 155区 DEC拡張漢字セットの第 2区
    JEF拡張漢字の第 156区 DEC拡張漢字セットの第 4区
    JEF拡張漢字の第 164区 DEC拡張漢字セットの第 3区
    JEF拡張漢字の X'41A1' DEC 拡張漢字セットの X'A121'
    JEF拡張漢字の X'41A2' DEC 拡張漢字セットの X'A122'



10.4.4 undefine コマンド

use コマンドにより指定された外字管理ファイルの対応情報をクリアします。

<形式>

undefine

コマンド・オプション 省略時の値
group DEC拡張漢字セット区番号 なし
char DEC拡張漢字セット文字コード なし
all なし

<制限事項>

このコマンドを実行するには OPER特権が必要です。group と char を同時には指定できません。

<コマンド・オプション>

group DEC 拡張漢字セット区番号
区対応で定義されている DEC 拡張漢字セットのユーザ定義文字をクリアする場合に使用します。指定するオプションは,DEC 拡張漢字セットの区番号を 1〜 31 までの 10 進で指定します。
char DEC 拡張漢字セット文字コード
文字対応で定義されている DEC 拡張漢字セットのユーザ定義文字をクリアする場合に使用します。指定するオプションは,DEC 拡張漢字セットの文字コードを A121 〜 BF7E までの 16 進で指定します。
all
現在定義されているすべての区域を未定義にします。新たに編集し直したい場合に使用します。

注意

区対応で定義されている DEC 拡張漢字のある区内のコードを,char でクリアすることは出来ません。また,ある DEC 拡張漢字が文字対応で定義されている場合,その文字を含んでいる区を group でクリアすることも出来ません。 group, char, all を同時に指定した場合は,最後に指定したものが有効になります。



JEFKNJDEF の help 情報を表示します。

<形式>

help


JEFKNJDEF ユーティリティを終了します。

<形式>

exit


jefknjdef ユーティリティを終了します。

<形式>

quit


KMAP ファイルは, DEC 漢字セットの 2 バイト文字列と 1 バイト文字列 (ASCII+ 半角カタカナ)が LS2R,LS3R または SS2 のコードなしで混在したファイルを読み込む (または書き込む)際に使用する (または作成する) ファイルです。 KMAP ファイルの中では,変換対象ファイルのレコードに含まれる漢字を "XX",英数字を "X" で表し,半角カタカナを "k" で表します。

/KMAP=KMAP レコード数で指定した KMAP ファイルには,変換対象ファイルの先頭レコードから指定されたレコード数分の情報が含まれます。

図 10-4 /KMAP =2 の場合の KMAP ファイルと変換対象ファイル



   $ JEFCODE/FIELD=(START:1,LENGTH:30)/FIELD=(START:41,LENGTH:20) - 
   _$/IPC=JEF/OPC=DEC/KMAP   入力ファイル名出力ファイル名 

上記のような 1 レコード内のある部分のみを変換対象とした場合,作成される KMAP レコードは次のような図のものとなり,変換対象となっていない部分については空白文字 (X'20') が埋め込まれます。

図 10-5 KMAP ファイルの出力例




10.6 F-RJE メッセージ

JEFCODE,および jefknjdef ユーティリティのメッセージは,標準の VMS のメッセージの形式で出力されます。


   facility-l-ident, text 

上記の各単語の意味は次のとおりです。

facility メッセージを出力したプログラムまたはファシリティ名
l 重大度レベル
ident メッセージ ID
text テキスト

レベル 重大度 説明
S 成功 利用者のコマンドは正常に実行された
I 情報 ソフトウェアでとられた処置に関する報告
W 警告 修正処置を取る必要がないエラー状態
E エラー 致命的ではないが,処理または修正の必要がある状態
F 重大なエラー 致命的であり,処理または修正の必要がある状態



10.6.1 JEFCODE メッセージ一覧

JEFCODE のメッセージは, facility= JEFCODE です。

ABNIN, Abnormal input file read,

説明:: 入力ファイルを読もうとしたところ,エラーが生じました。
利用者の対応:: DCL の DIRECTORY/FULL コマンド,ANALYZE/RMS コマンドでファイルの属性を確認してください。 JEFCODE がサポートしているのは順次編成ファイルだけです。
ABNOUT, Abnormal output file write,

説明:: 出力ファイルに書き込もうとしたところ,エラーが生じました。
利用者の対応:: 出力ファイルが作成されるディレクトリのプロテクション等を確認してください。
ABNKMAP, Abnormal KMAP file read or write,

説明:: KMAP ファイルにアクセスしようとしてエラーが生じました。
利用者の対応:: KMAP ファイルの内容,プロテクション等をチェックしてください。
ABNGAI, Abnormal GAIJI control file read,

説明:: 外字管理ファイルを読み込もうとしてエラーが生じました。
利用者の対応:: 外字管理ファイルのプロテクション等を確認してください。
FLDMIS, FIELD parameter mismatch,

説明:: /FIELD 修飾子で指定した変換範囲が,漢字の第2バイト目で終了している等のエラーです。
利用者の対応:: /FIELD 修飾子で指定した値を確認してください。
INSMEM, Insufficient dynamic memory,

説明:: ファイルを読み込むためのバッファが確保できません。
利用者の対応:: プロセスの PGFLQUOTA ,WSQUOTA の値を確認してください。SYSGEN パラメータの VIRTUALPAGECNT およびシステム・ページまたはスワップ・ファイルを増やす必要がある可能性もあります。
INVPARAM, Invalid parameter value specified,

説明:: JEFCODE の修飾子,コマンド・パラメータで無効な値が指定されました。
利用者の対応:: 指定した値を再確認して,正しい値を指定してください。
NFDIN, Input file not found,

説明:: 入力ファイルが見つかりません。
利用者の対応:: 指定した入力ファイル名を確認してください。
NFDKMAP, KMAP file not found,

説明:: /KMAP 修飾子で指定した KMAP ファイルが見つかりません。
利用者の対応:: 指定した KMAP ファイル名を確認してください。
NFGAI, GAIJI control file not found,

説明:: /EXTERNAL 修飾子で指定した外字管理ファイルが見つかりません。
利用者の対応:: 指定した外字管理ファイル名を確認してください。
NORECIN, No record in input file,

説明:: 入力ファイルの中にレコードが存在していません。
利用者の対応:: 入力ファイルの内容を確認してください。
NORECKMAP, No record in KMAP file,

説明:: KMAP ファイルの中にレコードが存在していません。
利用者の対応:: KMAP ファイルの内容を確認してください。
TRALOAERR, Translation table load error,

説明:: /CHARCTERSET で指定した 1バイトコード・テーブルを読み込む際に,エラーが生じました。
利用者の対応:: 指定した 1 バイトコード・テーブル・ファイルの構造,プロテクション等を確認してください。

jefknjdef のメッセージは, facility= jefknjdef です。

ここでは,コマンドの正常終了を受け入れられない可能性のある条件を示すメッセージをまとめます。

二重定義はできません,

説明:: JEF 拡張漢字とユーザ定義文字の DEC 拡張漢字セットへの割り当てが重複しています。
利用者の対応:: 重複しないように割り当ててください。
DECの n区は定義されていません,

説明:: 未定義の区をクリアしようとしました。
利用者の対応:: LIST コマンドを使用して,外字管理ファイルを確認してください。
指定された区番号は定義されていません,

説明:: 未定義の区,あるいは区対応で定義された区に対して LIST GROUP コマンドを使用しました。
利用者の対応:: LIST コマンドを使用して,外字管理ファイルを確認してください。
DECの区番号は 1〜 31の 10 進数で指定してください。JEFの区番号は 101 〜 196 の 10進数で指定してください,

説明:: 入力されたコードが 10 進数でないか,入力されたコードが規定された範囲を越えています。
利用者の対応:: 入力コードを確認してください。
USEコマンドでファイルを指定してください,

説明:: 外字管理ファイル名が指定されていません。
利用者の対応:: USE コマンドを使用して,外字管理ファイルを指定してください。


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