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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
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目次
まえがき
第 1 章:日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL)
第 2 章:日本語メール・ユーティリティ (JMAIL)
第 3 章:日本語ソート/マージ (SORT/MERGE)
第 4 章:ローマ字・かな漢字変換型 INQUIRE (KINQUIRE)
第 5 章:個人辞書編集ユーティリティ (JDICEDIT)
第 6 章:漢字コード変換ユーティリティ (KCODE)
第 7 章:DEC 漢字コード変換ユーティリティ (KCONVERT)
第 8 章:デバッガの日本語拡張機能
第 9 章:日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ (RJE)
第 10 章:日本語DECnet/FNA リモート・ジョブ・エントリ (F-RJE) -- VAXのみ
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日本語 HP OpenVMS | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社)

日本語 HP OpenVMS
日本語ユーティリティ
利用者の手引き


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第 2 章
日本語メール・ユーティリティ (JMAIL)

この章では,日本語メール・ユーティリティ (JMAIL) について説明します。

2.1 機能概要

日本語メール・ユーティリティ JMAIL は OpenVMS 標準の MAIL ユーティリティに日本語入力の機能およびエディタとして XTPU/JEVE の呼び出しを追加したものです。このユーティリティによって,次のことを行うことができます。

  • メッセージを作成し,1人あるいは複数の利用者への送信

  • 受信メッセージの保存

  • 受信メッセージの一覧表表示

  • 受信メッセージの印刷・削除・返信・転送

メール・ファイルなどは JMAILとMAIL で共通に使用され,どちらを使用しても同じメール・ファイルを読むことができます。

詳しくは『 OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

2.2 JMAIL コマンド

この節では,JMAIL コマンドの形式,パラメータ,修飾子について説明します。




日本語メール・ユーティリティを起動します。

形式

JMAIL [ファイル指定] [ 宛先利用者名 [,...] ]


パラメータ



ファイル指定

指定した利用者に送りたい文章を含むファイルを指定します。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。ファイル・タイプを省略した場合には TXT が適用されます。ワイルドカード文字は使用できません。

ファイル指定を省略した場合は日本語メール・ユーティリティが起動され,会話的にコマンドを実行します。

宛先利用者名 [,...]

メッセージを受け取る1人または複数の利用者を指定します。メッセージを含むファイルが指定された場合はこのパラメータも必要です。利用者名はその利用者がログインするときに使用する名前です。遠隔ノードにいる利用者には遠隔ノードの名前の後に2つのコロン (::)を付けたものを利用者名の前につける必要があります。

日本語 OpenVMS V6.2 より,トランスポート名または引用符を指定しなくても,インターネット形式の宛先を指定できます。

たとえば,日本語 DEC TCP/IP Services がインストールされている場合,V6.2 より前のバージョンの日本語 OpenVMS では,次のように指定します。


SMTP%"user@node.org"  

これが V6.2 以降では次のように指定することができます。


user@node.org 

インターネット・トランスポートが SMTP でない場合,論理名 MAIL$INTERNET_TRANSPORT を定義して,別のトランスポートを選択できます。 user@node 構文は,DECnet Phase IV ノード名または DECnet/OSI 別名を指定する時にも使用できます。この場合, node::user として処理されます。

利用者名を複数指定するには,利用者名を含む配布リスト・ファイルを指定する方法があります。単に配布リスト・ファイルの前に単価記号(@)を付け引用符(")で囲むだけです。配布リスト・ファイルには1行につき1人の利用者名を記述します。

遠隔ノード上の利用者についても前述のとおりです。

配布リスト・ファイルのファイル・タイプを省略したときは DIS が適用されます。ファイル指定にはワイルドカード文字は使用できません。




ファイル指定および宛先利用者名を指定して使用する場合に有効な修飾子



/PERSONAL_NAME=個人名

メッセージを送信するときに使用する送信者の個人名を指定します。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。この修飾子によって指定された個人名は SET PERSONAL_NAME で指定した省略時の個人名より優先されます。 /NOPERSONAL_NAME は,個人名なしで送ることを指定します。


/SELF

メッセージのコピーを自分自身にも送ることを指定します。


/SUBJECT=文字列

メッセージの表題を指定します。文字列に空白や日本語が含まれる場合,または大文字変換をしたくないときには引用符 (") で囲んでください。この修飾子を省略した場合には,メッセージは表題なしで送られます。



会話的に JMAIL を使用する場合有効な修飾子



/EDIT=[(send,reply[=extract],forward)]

SEND,REPLY および FORWARD コマンドで /EDIT を省略時設定とします。



2.3 使用例

この節では日本語メール・ユーティリティの使用例を示します。

  1. JMAIL を会話型で使用する場合。


    $ JMAIL 
    JMAIL> 
    


    自動的にローマ字かな漢字変換キーパッドが有効になります。

  2. PROJECT.DOC という名前のファイルを利用者 IWASAWA および KOBAYASHI に New Project という表題をつけて送る場合。


    $ JMAIL/SUBJECT="New Project" PROJECT.DOC IWASAWA,KOBAYASHI 
    


  3. NEWSLETTR.TXT という名前のファイルを USERS.DISというファイルに登録されているすべての利用者に送る場合。表題は,Vacation Policy Change です。


    $ JMAIL/SUBJECT="Vacation Policy Change" NEWSLETTR "@USERS" 
    



2.4 フォルダについて

フォルダは,受信したメッセージを分類するためにあります。日本語メール・ユーティリティによって用意されるフォルダは,次の3種類です。

表 2-1 JMAILフォルダの一覧
フォルダ名 内容
NEWMAIL 未読の受信メッセージが置かれる
MAIL 1度読んだ受信メッセージが置かれる
WASTEBASKET DELETE コマンドで削除した受信したメッセージが一時的に置かれる(メール・ユーティリティを終了するまでの間)

また,各々の利用者は利用者定義のフォルダを作成することもできます。フォルダを作成するには,JMAIL コマンドの MOVE を使用します。

フォルダ名には英小文字も使用できます。ただし,その場合はフォルダ名を二重引用符で囲む必要があります。なお日本語のフォルダ名はサポートされません。

2.5 キーパッドについて

VT100 キーボード /LK201 キーボード /LK401 キーボードでは, 図 2-1 に示すようにコマンドをキーパッドに定義していますので,キーパッドの使用により,コマンド入力を簡単にすることができます。

注意

LEIA 漢字変換キーパッドを使用する場合は,JMAIL のキーパッドは無効になり,漢字変換キーパッドが優先されます。



会話的に JMAIL を使用する場合,JMAIL> プロンプト等では漢字変換キーパッドを使用することができます。使用されるキーパッドの種類は,論理名 IM$PROFILE によって指定できます。省略時は JVMS キーパッドが使用されます。

注意

一部の漢字変換キーパッドでは,コントロール・キーもしくはキーパッドの動作が漢字変換に使用されるため,JMAIL での機能を失います。また TARO キーパッドでは全角文字でエコーバックされます。

漢字変換キーパッドの設定は,日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL) を使うと簡単に設定できます。詳しくは 第 1 章 を参照してください。

図 2-1 キーパッド配列図 (日本語メール・ユーティリティ)




この節では, 表 2-2 に示す,主な JMAIL サブコマンドを説明します。他のコマンドについては,『 OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

表 2-2 JAMIL の主なサブコマンド一覧
コマンド 機能
DELETE 受信したメッセージの中で不必要なものを削除する
DIRECTORY 受信し,保存しているメッセージの一覧を表示する
EXIT 日本語メール・ユーティリティを終了する
EXTRACT 受信したメッセージを DCL コマンド・レベルからアクセスできるファイルに転記する
FORWARD 受信したメッセージのコピーを他の利用者に送信する
HELP 日本語メール・ユーティリティの情報を得る
MOVE 受信したメッセージを指定フォルダに移動する
PRINT 受信したメッセージをプリンタに出力する
READ 受信したメッセージを読む
REPLY 受信したメッセージに対し,返信する
SELECT フォルダを選択する
SEND メッセージを送信する
SET 日本語メール・ユーティリティの特性を定義したり変更したりする



2.7.1 DELETE コマンド

現在読んでいる,あるいは直前に読み終えたメッセージまたは指定メッセージを削除します。

<形式>

JMAIL> DELETE   [修飾子] [メッセージ番号]

<パラメータ>

メッセージ番号 現在のメッセージ以外のメッセージを削除したいときに,そのメッセージ番号を指定します。

たとえば,下記のリストの2番目のメッセージを削除したい場合は,


 
# 発信人日付表題 
 
1 FARR::ITO         11-APR-2001   レーザ・プリンタの使用について 
2 ELLOT::HOSODA     12-APR-2001   新入社員歓迎会のお知らせ 
3 BRIAN::OOTANI     20-APR-2001   OOP seminar tommorow,10AM 
 

次のように入力します。


 
JMAIL> DELETE 2 
 

メッセージ(1つまたは複数)を削除してから DIRECTORY コマンドを入力すると,リストに削除を示すマークが記入されます。


 
# 発信人日付表題 
 
1 FARR::ITO         11-APR-2001   レーザ・プリンタの使用について 
2 (削除) 
3 BRIAN::OOTANI     20-APR-2001   OOP seminar tommorow,10AM 
 

このマークは,メールを終了すると自動的に消えます。

<修飾子>

/ALL 現在のフォルダにはいっているすべてのメッセージを削除します。



2.7.2 DIRECTORY コマンド

保存している受信メッセージの一覧を表示します。

<形式>

JMAIL> DIRECTORY   [修飾子] [フォルダ名]

<パラメータ>

省略可能です。

フォルダ名 表示したいメッセージが入っているフォルダ名を指定します。

たとえば,DIRECTORY コマンドにより,次のようなリストが表示されます。


 
# 発信人日付表題 
 
1 FARR::ITO         11-APR-2001   レーザ・プリンタの使用について 
2 ELLOT::HOSODA     12-APR-2001   新入社員歓迎会のお知らせ 
3 BRIAN::OOTANI     20-APR-2001   OOP seminar tommorow,10AM 
 

<修飾子>

/BEFORE= 日時 指定した 日時 以前に受信したすべてのメール・メッセージのリストを表示します。
/CC_SUBSTRING= 文字列 メッセージの CC フィールドに 文字列を含むメッセージのリストを表示します。
/EDIT エディタを起動して DIRECTORY コマンドの出力を読み込ませます。フォルダやリストをスクロールすることにより簡単にメッセージが探せます。
/FROM_SUBSTRING= 文字列 メッセージの FROM フィールドに 文字列を含むメッセージのリストを表示します。
/FOLDER 現在のメール・ファイルに含まれるすべてのフォルダのリストを表示します。
/FULL 受信メッセージの詳しい情報を表示します。メッセージのレコードサイズ,返信の有無,メッセージがマークされているか,新しく届いたメッセージかなどの情報が表示されます。
/[NO]MARKED MARK コマンドによってマークされたメッセージのリストを表示します。
/NOMARKED はマークされていないメッセージを選択します。
/NEW 新しい(未読の)メール・メッセージのリストを表示します。
/PAGE[=キーワード] 画面表示を制御します。次のキーワードが指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示する(各ページの表示前に画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示する(1行ずつスクロールする)
SAVE[=n] 画面操作機能を有効にする。n は保存されるページ数。

/[NO]REPLIED REPLY コマンドでによって返事を出したメッセージのリストを表示します。
/NOREPLIED は返事を出していないメッセージを選択します。
/SINCE= 日時 指定した 日時以後に受信したすべてのメール・メッセージのリストを表示します。
/START= 開始点 表示するディレクトリ・リストの開始点を指定するための修飾子です。たとえば,メッセージ番号 3 以上のすべてのメッセージを表示させたいときは, DIRECTORY/START=3 というコマンド行を入力します。同様にフォルダを表示させたいときは,/START 修飾子と /FOLDER 修飾子を使って最初のフォルダ名を指定してください。たとえば,アルファベット順で PLEAT の後にくるフォルダをすべて表示させたいときは,
DIRECTORY/START=PLEAT/FOLDER というコマンド行を入力します。
/SUBJECT_SUBSTRING[= 文字列] メッセージの SUBJECT フィールドに 文字列を含むメッセージのリストを表示します。 文字列を省略すると,プロンプトが出て日本語入力ができます。
/TO_SUBSTRING= 文字列 メッセージの TO フィールドに 文字列を含むメッセージのリストを表示します。



2.7.3 EXIT コマンド

日本語メール・ユーティリティを終了します。

<形式>

JMAIL> EXIT


受信したメッセージを DCL コマンド・レベルからアクセスできるファイルとしてメールの外に作成します。

<形式>

JMAIL> EXTRACT   [修飾子] [ファイル指定]

<パラメータ>

ファイル指定 メッセージ転記先の出力ファイル名を指定します。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。ファイル・タイプの省略時設定は .TXT です。

たとえば,この例ではメール・メッセージを GAMES.DAT という名前のファイルに出力しています。


JMAIL> EXTRACT 
_File: GAMES.DAT 
%MAIL-I-CREATED, DISK:[BERGMAN]GAMES.DAT;1 が作られました。
 
JMAIL> 

<修飾子>

/ALL 現在選択されているメッセージをすべて指定ファイルに転記します。
/APPEND 指定ファイルの末尾に選択されたメッセージを付加させるための修飾子です。指定ファイルが存在しないときには,このファイルが新たに作成されます。
/MAIL 出力ファイルを省略時設定のファイル・タイプが MAI で,保護コードが (S:RW, O:RW, G, W) の順次編成メール・ファイルとすることを指定します。
/NOHEADER メール・メッセージから見出し情報 (To: From: Subj:) を取り除いてメッセージだけを転記します。


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