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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
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まえがき
第 1 章:デバッガ・コマンド・ディクショナリ概要
第 2 章:デバッガ・コマンド・ディクショナリ
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デバッガ・コマンド・ディクショナリ


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言語式 (ブール式) が真として評価された場合に一連のコマンドを実行します。

形式

IF Boolean-expression THEN (command[;...])
[ELSE (command[;...])]


パラメータ



Boolean-expression

現在設定されている言語でブール値 ( 真または偽 ) として評価される言語式を指定します。

command

デバッガ・コマンドを指定します。複数のコマンドを指定する場合には,それぞれをセミコロン (;) で区切らなければなりません。

説明

IF コマンドはブール式を評価します。値が真 ( 現在の言語での定義に従う ) である場合には, THEN 句のコマンド・リストが実行されます。式が偽である場合には, ELSE 句のコマンド・リストがある場合実行されます。

関連コマンド

EXITLOOP
FOR
REPEAT
WHILE


DBG> SET BREAK R DO (IF X .LT. 5 THEN (GO) ELSE (EXAMINE X))

このコマンドを実行すると,デバッガは X の値が 5 未満であれば, R の記憶位置 ( ブレークポイント ) でプログラムの実行を中断します (Fortran の例 )。X の値が 5 以上の場合には,その値が表示されます。




プログラム変数または言語式の現在の値を HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースのモニタ・ビューに表示します。

注意

HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースが必要です。


形式

MONITOR expression


パラメータ



expression

モニタの対象とする要素を指定します。高級言語を使用する場合,これは通常,変数の名前です。現在,MONITOR は複合式 ( 演算子を含む言語式 ) は処理しません。

集合体変数 ( 配列またはレコード構造などのような複合データ構造 ) の名前を指定すると,モニタ・ビューはその変数の値として "Aggregate" と表示します。そのあと変数名をダブルクリックすれば,すべての要素の値を獲得できます。 (『デバッガ説明書』を参照。)

個々の配列要素,配列断面またはレコードの構成要素を指定するには,現在の言語の構文に従います。


修飾子



/ASCIC



/AC

モニタする個々の要素を,1 バイトのカウント・フィールドの後ろに続く,このカウント・フィールドにより長さを指定された ASCII 文字列と解釈します。

/ASCID



/AD

モニタする個々の要素を ASCII 文字列を指す文字列ディスクリプタのアドレスと解釈します。ディスクリプタの CLASS フィールドと DTYPE フィールドはモニタされませんが,LENGTH フィールドと POINTER フィールドが ASCII 文字列の文字長とアドレスを与えます。そのあと文字列が表示されます。

/ASCII:n

モニタする個々の要素を長さn バイト (n 文字 ) の ASCII 文字列と解釈し,表示します。 n を省略すると,デバッガはアドレス式の型をもとに長さを求めようとします。

/ASCIW



/AW

モニタする個々の要素を,2 バイトのカウント・フィールドの後ろに続く,このカウント・フィールドにより長さを指定された ASCII 文字列と解釈します。それから文字列が表示されます。

/ASCIZ



/AZ

モニタする個々の値を最後部に 0 のある ASCII 文字列と解釈します。最後部の 1 バイト分の 0 は文字列の終了を示します。それから文字列が表示されます。

/BINARY

モニタする個々の値を 2 進整数として表示します。

/BYTE

モニタする個々の値をバイト整数型 (1 バイト長) で表示します。

/D_FLOAT

(VAX のみ ) モニタする個々の値を D 浮動小数点型 (8 バイト長 ) で表示します。

/DATE_TIME

モニタする個々の値を日付と時刻の内部表現を含むクォドワード整数 (8 バイト長 ) と解釈します。値は dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.cc の形式で表示します。

/DECIMAL

モニタする個々の値を 10 進整数として表示します。

/DEFAULT

モニタする個々の値を省略時の基数で表示します。

/EXTENDED_FLOAT

(Alpha のみ) モニタする個々の値を IEEE の X 浮動小数点型 (16 バイト長)で表示します。

/FLOAT

VAX プロセッサでは,モニタする個々の値を F 浮動小数点型 (4 バイト長) で表示します。

Alpha プロセッサでは,モニタする個々の値を IEEE T 浮動小数点型 ( 倍精度,8 バイト長 ) で表示します。

/F_FLOAT

(VAX のみ ) モニタする個々の値を F 浮動小数点型 (4 バイト長 ) で表示します。

/G_FLOAT

モニタする個々の値を G 浮動小数点型 (8 バイト長 ) で表示します。

/H_FLOAT

(VAX のみ ) モニタする個々の値を H 浮動小数点型 (16 バイト長 ) で表示します。

/HEXADECIMAL

モニタする個々の値を 16 進整数で表示します。

/INSTRUCTION

モニタする個々の値をアセンブリ言語命令 ( 命令の長さは命令オペランドの数とアドレッシング・モードの種類によって変化 ) として表示します。 /OPERANDS 修飾子も参照してください。

/INT

/LONGWORD 修飾子と同じ。

/LONG_FLOAT

(Alpha のみ ) モニタする個々の値を IEEE S 浮動小数点型 ( 単精度,4 バイト長 ) で表示します。

/LONG_LONG_FLOAT

(Alpha のみ ) モニタする個々の値を IEEE T 浮動小数点型 ( 倍精度,8 バイト長 ) で表示します。

/LONGWORD



/INT



/LONG

モニタする個々の値をロングワード整数型 (4 バイト長 ) で表示します。これがコンパイラ生成型を持たないプログラム記憶位置の場合の省略時の型です。

/OCTAL

モニタする個々の値を 8 進整数で表示します。

/OCTAWORD

モニタする個々の値をオクタワード整数型 (16 バイト長 ) で表示します。

/QUADWORD

モニタする個々の値をクォドワード整数型 (8 バイト長 ) で表示します。

/REMOVE

モニタ・ビューから指定されたアドレス式でモニタされた 1 つまたは複数の項目を削除します。

/SHORT

/WORD 修飾子と同じ。

/TASK

タスキング ( マルチスレッド ) プログラムの場合に指定できます。モニタする個々の値をタスク ( スレッド ) オブジェクトとして解釈し,そのタスク・オブジェクトのタスク値 ( 名前またはタスク ID) を表示します。タスク・オブジェクトをモニタするときは,プログラミング言語に組み込みタスキング・サービスが備っていない場合だけ/TASK を使用してください。

/WORD



/SHORT

モニタする個々の要素をワード整数型 (2 バイト長) で表示します。

説明

コマンドの出力はモニタ・ビューに出力されるため,MONITOR コマンドはデバッガの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースがある場合にだけ使用できます。コマンド・インタフェースがある場合には,通常,代わりに EVALUATE,EXAMINE,SET WATCH の各コマンドを使用します。

MONITOR コマンドは次のことを行います。

  1. モニタ・ビューがそれまでの MONITOR コマンドでまだ表示されていない場合には,モニタ・ビューを表示する。

  2. 指定された変数または式の名前とその現在の値をモニタ・ビューに配置する。

ユーザがモニタしている変数または記憶位置の値が変更されたかどうかにかかわらず,プログラムはデバッガから制御が戻ると,モニタ・ビューを更新します。対称的に,ウォッチポイントはウォッチされている変数の値が変化すると実行を停止します。

モニタ・ビューと MONITOR コマンドについての詳しい説明は,『デバッガ説明書』を参照してください。

関連コマンド

DEPOSIT
EVALUATE
EXAMINE
SET WATCH


DBG> MONITOR COUNT

このコマンドはデバッガの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースのモニタ・ビューに変数 COUNT の名前と現在の値を表示します。プログラムからデバッガに制御が戻ると,値は更新されます。




画面ディスプレイを画面上で垂直または水平に移動します。

注意

このコマンドは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースには使用できません。


形式

MOVE [display-name[,...]]


パラメータ



display-name

移動するディスプレイを指定します。次のいずれかを指定できます。

  • 定義済みディスプレイ
    SRC
    OUT
    PROMPT
    INST
    REG
    FREG (Alpha のみ)
    IREG

  • DISPLAY コマンドで作成したディスプレイ

  • ディスプレイの組み込みシンボル
    %CURDISP
    %CURSCROLL
    %NEXTDISP
    %NEXTINST
    %NEXTOUTPUT
    %NEXTSCROLL
    %NEXTSOURCE

ディスプレイを指定しないと,SELECT コマンドで設定した現在のスクロール・ディスプレイが選択されます。


修飾子



/DOWN[:n]

ディスプレイを n 行分だけ下に (n が正の値の場合 ),または n 行分だけ上に (n が負の値の場合 ) 移動します。 n を省略すると,表示は 1 行下に移動されます。

/LEFT[:n]

ディスプレイを n 行分だけ左に (n が正の値の場合 ),または n 行分だけ右に (n が負の値の場合 ) 移動します。 n を省略すると,表示は左に 1 行移動されます。

/RIGHT[:n]

ディスプレイを n 行分だけ右に (n が正の値の場合 ),または n 行分だけ左に (n が負の値の場合 ) 移動します。 n を省略すると,表示は右に 1 行移動されます。

/UP[:n]

修飾子は少なくとも 1 つ指定しなければなりません。

ディスプレイを n 行分だけ上に (n が正の値の場合 ),または n 行分だけ下に (n が負の値の場合 ) 移動します。 n を省略すると,ディスプレイは 1 行上に移動されます。


説明

少なくとも 1 つの修飾子を指定しなくてはなりません。

指定された表示ごとに,MOVE コマンドはウィンドウ内のテキストの相対位置を維持したまま,画面上の他の場所に同じ寸法のウィンドウを作成し,それにディスプレイをマップします。

MOVE コマンドはディスプレイ・ペーストボード上でのディスプレイの順番は変更しません。MOVEコマンドを実行すると,指定したディスプレイによって他のディスプレイが見えなくなったり,見えるようになったりします。また,指定したディスプレイが他のディスプレイによって部分的または全体的に見えなくなることもあります。どのようになるかはディスプレイ相互間の順序によります。

ディスプレイは上には画面の上辺までしか移動できません。

MOVE コマンドに対応するキーパッド・キー定義のリストについては,ヘルプ・トピック Keypad_Definitions_CI を参照してください。また,現在のキー定義を調べるには SHOW KEY コマンドを使用してください。

関連コマンド

DISPLAY
EXPAND
SELECT/SCROLL
(SET,SHOW) TERMINAL

#1

DBG> MOVE/LEFT

このコマンドは現在のスクロール・ディスプレイを左に 1 列移動します。

#2

DBG> MOVE/UP:3/RIGHT:5 NEW_OUT

このコマンドは NEW_OUT ディスプレイを上に 3 行,右に 5 列移動します。




実行のために, POSIX Threads デバッガにコマンドを渡します。

注意

このコマンドは,イベント・ファシリティが THREADS であり,プログラムが POSIX Threads 3.13 以降を実行している場合のみ有効です。


形式

PTHREAD command


パラメータ



command

DECthreadsデバッグ・コマンドです。

説明

実行のために, POSIX Threads デバッガにコマンドを渡します。実行結果は,「Command」ビューに表示されます。 POSIX Threads デバッガ・コマンドが完了すると, OpenVMS デバッガに制御が戻ります。 PTHREAD HELPと入力すると, POSIX Threads デバッガ・コマンドのヘルプを参照することができます。

POSIX Threads デバッガの使用方法の詳細については,『Guide to the POSIX Threads Library』を参照してください。

関連コマンドには,次のものがあります。

  • SET EVENT FACILITY

  • SET TASK|THREAD

  • SHOW EVENT FACILITY

  • SHOW TASK|THREAD



DBG_1> PTHREAD HELP
    conditions [-afhwqrs] [-N <n>] [id]...: list condition variables 
    exit: exit from DECthreads debugger 
    help [topic]: display help information 
    keys [-v] [-N <n>] [id]...: list keys 
    mutexes [-afhilqrs] [-N <n>] [id]...: list mutexes 
    quit: exit from DECthreads debugger 
    show [-csuv]: show stuff 
    squeue [-c <n>] [-fhq] [-t <t>] [a]: format queue 
    stacks [-fs] [sp]...: list stacks 
    system: show system information 
    threads [-1] [-N <n>] [-abcdfhklmnor] [-s <v>] [-tz] [id]...: list threads 
    tset [-chna] [-s <v>] <id>: set state of thread 
    versions: display versions 
    write <st>: write a string 
All keywords may be abbreviated: if the abbreviation is ambiguous, 
the first match will be used. For more help, type 'help <topic>'. 
DBG_1>

このコマンドでは, POSIX Threads デバッガのヘルプ・ファイルが表示された後,OpenVMS デバッガに制御が戻っています。 POSIX Threads デバッガのヘルプ・トピックについての情報を表示するには, PTHREAD HELP topicと入力します。




EXIT と同様にデバッグ・セッションを終了するか,またはマルチプロセス・プログラムの 1 つまたは複数のプロセスを終了しますが,アプリケーション宣言終了ハンドラは実行不可能にします。コマンド・プロシージャまたは DO 句の中で使用し,プロセスを全く指定しないと,その時点でそのコマンド・プロシージャまたは DO 句が終了します。

形式

QUIT [process-spec[,...]]


パラメータ



process-spec

( 保持デバッガのみ。) 現在デバッガの制御下にあるプロセスを指定します。次のいずれかの形式で指定します。

[%PROCESS_NAME] process-name スペースや小文字を含まないプロセス名。プロセス名にはワイルドカード文字 (*) を含めることができる。
[%PROCESS_NAME] " process-name" スペースまたは小文字を含むプロセス名。二重引用符 (") の代わりに,一重引用符を (') 使用することもできる。
%PROCESS_PID process_id プロセス識別子 (PID,16 進数 )。
[%PROCESS_NUMBER] process-number
(または %PROC process-number)
デバッガの制御下に入ったときにプロセスに割り当てられた番号。新しい番号は,1 から順番に各プロセスに割り当てられる。EXIT コマンドまたは QUIT コマンドによってプロセスが終了しても,そのデバッグ・セッション中はその番号は再割り当てできる。プロセス番号は SHOW PROCESS コマンドの実行で表示される。プロセスは,組み込みシンボル %PREVIOUS_PROCESS および %NEXT_PROCESS によってインデックスづけできるように,循環リスト内に順序づけされる。
process-group-name DEFINE/PROCESS_GROUP コマンドで定義された,プロセスのグループを表すシンボル。
%NEXT_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの次のプロセス。
%PREVIOUS_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの前のプロセス。
%VISIBLE_PROCESS シンボル,レジスタ値,ルーチン呼び出し,ブレークポイントなどの検索時に現在のコンテキストになっているスタック,レジスタ・セット,およびイメージを持つプロセス。

すべてのプロセスを指定するためにワイルドカード文字のアスタリスク (*) を使用することもできます。


説明

QUIT コマンドはプログラムの実行を引き起こさないこと,したがってプログラムでアプリケーション宣言終了ハンドラを実行しないこと以外は,EXIT コマンドと類似しています。

デバッグ・セッションの終了

デバッグ・セッションを終了するには,パラメータを全く指定しないでデバッガ・プロンプトに対し QUIT コマンドを入力します。この結果,デバッグ・セッションが順序正しく終了されます。つまり,デバッガの終了ハンドラが実行され ( ログ・ファイルをクローズし,画面とキーパッドの状態を復元するなど ),制御が DCL レベルに戻ります。そのあとは DCL コマンドの DEBUG や CONTINUE を入力してもプログラムのデバッグを続けることはできません ( デバッガを再起動する必要があります )。

コマンド・プロシージャや DO 句での QUIT コマンドの使用

デバッガがコマンド・プロシージャの中で ( パラメータを全く指定しないで ) QUIT コマンドを実行すると,制御はそのコマンド・プロシージャを起動したコマンド・ストリームに戻ります。コマンド・ストリームは,端末,外側 ( 当該コマンド・プロシージャを含んでいる側 ) のコマンド・プロシージャ,コマンドまたは画面ディスプレイ定義での DO 句とすることができます。たとえば,コマンド・プロシージャが DO 句の中から起動された場合には,制御はその DO 句に戻り,そこでデバッガはコマンド・シーケンスの中にあれば次のコマンドを実行します。

デバッガは DO 句の中で ( パラメータを全く指定しないで ) QUIT コマンドを実行する場合,その句にある残りのコマンドは無視し,プロンプトを表示します。

指定プロセスの終了

マルチプロセス・プログラムをデバッグする場合,QUIT コマンドを使用すればデバッグ・セッションを終了せずに,指定したプロセスを終了できます。プロンプトに対して QUIT コマンドを入力するか,それともコマンド・プロシージャまたは DO 句の中で QUIT コマンドを使用するかにかかわらず,同じ方法と動作が適用されます。

1 つまたは複数のプロセスを終了するには,それらのプロセスをパラメータとして指定して QUIT コマンドを入力します。この結果,指定されたプロセスのイメージが順序正しく終了されますが,それらのイメージに対応するアプリケーション宣言終了ハンドラは実行されません。その後は,指定したプロセスは SHOW PROCESS/ALL コマンドを実行しても表示されなくなります。

EXIT コマンドとは対照的に,QUIT コマンドを実行しても,プロセスの実行は開始されません。

関連コマンド

DISCONNECT
@ (実行プロシージャ)
Ctrl/C
Ctrl/Y
Ctrl/Z
EXIT
RERUN
RUN
SET ABORT_KEY
SET PROCESS

#1

DBG> QUIT
$

このコマンドは,デバッグ・セッションを終了し,DCL レベルに戻ります。

#2

all> QUIT %NEXT_PROCESS, JONES_3, %PROC 5
all>


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