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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS Integrity | HPE 日本

HP OpenVMS Integrity
アップデート・キット VMS84I_UPDATE-V0700 リリース・ノート


目次

第 4 章
既知の問題と制限事項

この章では,本アップデートキットの既知の問題と制限事項について説明します。

4.1 Smart Array コントローラ P411/P711m/P812 に関する注意事項

システムの稼動中に HP Smart Array P411, P711m, および P812 コントローラで SAS ケーブルの抜き差しが発生した場合,パス・フェイルオーバあるいはデバイスの検出が行われません。 Smart Array コントローラは動作不能になり,コントローラをオンライン状態に戻すにはシステムのリブートが必要になります。

この問題は,Smart Array のファームウェアの将来のリリースで解決されます。

4.2 BOOT_OPTIONS.COM を使用して DVD に対してブートオプションを追加する場合の注意事項

いくつかの Integrity サーバーで, BOOT_OPTIONS.COM を使用して DVD に対してブートオプションを追加した場合に,エラーメッセージを表示して DVD からのブートに失敗するという問題があります。

代替方法としては,bcfg ユーティリティを使用して DVD にブートオプションを追加するか, DVD を手動でブートします。

  1. EFI の Shell> プロンプトから map -r コマンドを実行します。このコマンドが出力するリストからキーワード CDROM を探すことにより, DVD に対応する fs パーティションを確認できます。
    以下に例を示します。

    fs0     :CDRom - Alias cd64a0a0 blk0 
            PcieRoot(0x30304352)/Pci(0x1F,0x2)/Sata(0x0,0x0,0x0)/CDROM(0x0) 
    Shell>fs0:\EFI\BOOT\BOOTIA64.EFI will boot the DVD 
    

  2. DVD に対応する fs パーティションが確認できたら, bcfg ユーティリティを使用して DVD に対してブートオプションを追加します。
    以下に例を示します。

    Shell>bcfg boot add 2 fs0:\EFI\BOOt\BOOTIA64.EFI "OpenVMS ISO DVD" 
    



4.3 HP P2000 G3 SAS Array の制限事項

  • HP P2000 G3 SAS Arrayから構成されたボリュームは,LUN 番号が 99 までのボリュームのみが BOOT あるいは DUMP デバイスとして使用できます。
    この問題は将来のリリースで解決される予定です。

  • HP P2000 G3 SAS Arrayからボリュームをオンラインで追加すると,そのホストで実際に割り当てられているパスよりも少ないパスしか表示しない場合があります。
    この問題の回避方法としては,HP P2000 G3 SAS アレイで作成された VDISK のコントローラ所有者を切り替えるか,ホストをリブートする方法があります。すべてのボリュームパスが見える場合は, VDISK をデフォルトの所有者に割り当てることができます。

  • VMS_SHOW.EFI ユーティリティは, HP P2000 G3 SAS アレイで接続された外部 LUN の DG 名の代わりに, DK デバイス名を表示します。
    以下に例を示します。

    VMS: DKB17              SAS Drive 
    EFI: Acpi(PNP0A08,30304352,0A03)/Pci(7|0)/Pci(0|0)/Scsi(Pun4,LunD) 
    


    この外部システムディスクを確認する代替方法として,シェルで Vol fsx コマンドを実行することによって,対応する LUN のボリュームラベルが表示されます (EFI ブート時に識別しやすいように,ブートディスクにはわかりやすいボリュームラベル名を付けることをお勧めします)。
    以下に例を示します。

    Shell> vol fs2 
    Volume V8_4 (rw) 
        130,797,568 bytes total disk space 
        103,579,648 bytes available on disk 
                 2,048 bytes in each allocation unit 
    


    上記の例では,V8_4 が fs2 に対応する LUN のボリュームラベルです。
    OpenVMS で SHOW DEVICE コマンドを実行すると, LUN のボリュームラベルを確認することができます。

  • HP P2000 G3 SAS アレイの LUN に関しては, SHOW DEVICE <ディスク> /FULL コマンドは, WWID (World Wide Identifier) に対応する LUN を表示する代わりに, "WWID" フィールドに WWID を表示します。
    これと同様の動作が, WWID 項目コードを使用する $GETDVI システムサービスあるいは F$GETDVI レキシカル関数を使用する際にも発生します。



4.4 HP Smart Array P411 の制限事項

HP Smart Array P411 コントローラでは,マルチイニシエータ構成はサポートされません。

4.5 SORT32 ユーティリティに関する制限事項

巨大なファイルに対して SORT32 ユーティリティを実行すると,エラーおよび警告メッセージが表示されます。

巨大なファイル(10 GB を超えるサイズ) に対して SORT 操作を実行すると,次のようなエラーメッセージを表示して SORT 操作が失敗する場合があります。

%SORT-F-SYSERROR, system service error 
-LIB-F-INSVIRMEM, insufficient virtual memory 

WSEXTENT および PGFLQUOTA の値を増加させると SORT 操作を正しく完了できますが,次のようなメッセージが表示されます。

%SORT-W-SYSERROR, system service error 
-LIB-F-INSVIRMEM, insufficient virtual memory 

SORT 操作が成功した場合はこのメッセージは無視できます。

P2 空間を使用しないという SNORT ユーティリティの制限を継承しているため, WSEXTENT および PGFLQUOTA の値を増加させても SORT 操作は失敗する場合があります。

4.6 シンボリックリンクに関する制限事項

  • RMS SYS$OPEN システムサービスが, .DIR あるいは .dir の拡張子を持つにもかかわらずディレクトリではないファイルをポイントするようなシンボリックリンクをオープンする際, "-RMS-E-FNF, file not found" というエラーメッセージを表示して処理に失敗します。この動作は,内部で RMS SYS$OPEN システムサービスを使用する TYPE コマンドなどでも見られます。
    以下に例を示します。

    $ SHOW DEF 
      SYS$SYSDEVICE:[TEST] 
    $ 
    $ CREATE TEMP.DIR      !.DIR 拡張子の非ディレクトリファイル。 
                  ! これはディレクトリではありません。 
    [Ctrl/Z]
    Exit 
    $ 
    $ CREATE/SYM="/SYS$SYSDEVICE/TEST/TEMP.DIR" SYM.LNK  !このファイルに対する 
                                                         !シンボリックリンクを 
                                                         !作成します。 
    $ 
    $ DIR/LINK 
     
    Directory SYS$SYSDEVICE:[TEST] 
    SYM.LNK;1 -> /SYS$SYSDEVICE/TEST/TEMP.DIR 1 
     
    $ TYPE SYM.LNK 
    %TYPE-W-OPENIN, error opening SYS$SYSDEVICE:[TEST]SYM.LNK;1 as input 
    -RMS-E-FNF, file not found 
    $ 
    

  • シンボリックリンクを使用したイメージのインストールはサポートされません。
    以下に例を示します。

    $ CREATE SYMLINK.EXE /SYMLINK="TARGET_DIRECTORY/IMAGE.EXE" 
    $ INSTAL CREATE SYMLINK.EXE 
    



4.7 MOUNT/BINDコマンドの制限事項

MOUNT/BIND コマンドを使用して 26 台を超える台数のディスクでボリュームセットを構成しようとすると,エラーメッセージを表示して処理に失敗します。

MOUNT/BIND コマンドを使用してディスクを順番にマウントする際, 27 + (16 × Y) 番目のディスク (Y は 0〜14 の範囲) は, "MOUNT-F-SETLIMIT" エラーメッセージで処理に失敗します。この失敗は,MOUNT ユーティリティ内の設計上の制限事項に起因するものです。

回避方法:

ディスクをボリュームセットにまとめる際に "MOUNT-F-SETLIMIT" エラーメッセージが表示されたら,ボリュームセットの最初のメンバーをディスマウントし,再度 MOUNT/BIND 操作を実行します。

以下に例を示します。

50 台のディスクをボリュームセットにまとめる場合の例を以下に示します。

  1. 50 のディスクでボリュームセットを作成します。

    $ MOUNT/BIND=TEST Disk1:, Disk2:, ., Disk50:   Label1, Label2, ., Label50 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk1 mounted on Label1: (node) 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk2 mounted on Label2: (node) 
    %MOUNT-F-SETLIMIT, too many volumes in volume set 
    


    ここで,ディスク 1 から 26 までがボリュームセットに構成され,ディスク 27 から 50 は "MOUNT-F-SETLIMIT" エラーメッセージを表示してマウントに失敗します。

  2. ボリュームセットの最初のメンバーをディスマウントして,再度 MOUNT コマンドを実行します。

    $ DISMOUNT Disk1 
    $ MOUNT/BIND=TEST Disk1:, Disk2:, ., Disk50:   Label1, Label2, ., Label50 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk1 mounted on Label1: (node) 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk42 mounted on Label42: (node) 
    %MOUNT-F-SETLIMIT, too many volumes in volume set 
    


    ここでディスク 1 から 42 までがボリュームセットに構成され,ディスク 43 から 50 は "MOUNT-F-SETLIMIT" エラーメッセージを表示してマウントに失敗します。

  3. ボリュームセットの最初のメンバーをディスマウントして手順 2 を繰り返します。

    $ DISMOUNT Disk1 
    $ MOUNT/BIND=TEST Disk1:, Disk2:, ., Disk50:   Label1, Label2, ., Label50 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk1 mounted on Label1: (node) 
    %MOUNT-I-MOUNTED, Disk50 mounted on Label50: (node) 
    


    ここでディスク 1 から 50 が 1 つのボリュームセットとして正しくマウントされます。



4.8 クラススケジューリングに関する制限事項

SHOW SYS/SCHED, SHOW PROCESS/SCHED, SET PROCESS/SCHED などのクラススケジューリングに関係する DCL コマンドは,次のような場合は処理に失敗します。

  1. クラススケジューリング・データベースを別のシステムへ移動する場合。
    次のコマンドを実行して,新しいノードでクラスを有効にします。

    $ MC SYSMAN 
    SYSMAN> SET ENVIRONMENT /CLUSTER     //すべてのクラスタメンバーに対して 
                                         //クラスが構成されている場合 
    SYSMAN> CLASS MODIFY <クラス名> 
     
    %SMI-I-CLUWIDE, scheduling class is now valid cluster-wide 
    

  2. クラススケジューラ・データベースを持つ OpenVMS ゲストインスタンスがリブートされる場合。
    リブート後,クラススケジューラが未初期化状態になり,これが原因で DCL コマンドが失敗します。これは,ゲスト・インスタンスがメモリディスク (つまりVMSブートフラグの設定が 0, 200000)経由でブートされ,ブート時にクラススケジューラ・データベースがメモリディスクにロードされず,このためシステムがクラススケジューラ・データベースの存在を認識に失敗して未初期化状態になるためです。
    上記の問題は,メモリディスク・ブートでブートされ, VMS ブートフラグが (0,200000) に設定された任意のシステムに存在します。
    この問題を回避するためには,次のように SYS$COMMON:[SYS$LDR]SYS$USER_MEMORYDISK.DAT にテータベース・ファイルを追加してください。

    !この行の後ろにファイルを追加します。 
    SYS$SYSTEM:VMS$CLASS_SCHEDULE.DATA, optional 
    

  3. クラススケジューラ・データベースファイルが VMS$CLASS_SCHEDULE 論理名によってポイントされるパスにのみ存在し,デフォルトの [SYSEXE] ディレクトリからは削除されている場合。
    VMS$CLASS_SCHEDULE 論理名はクラススケジューラ・データベースファイルをポイントするために使用できます。SYSMAN は,デフォルトでは [SYSEXE] ディレクトリにクラススケジューラ・データベースファイルを作成します。 VMS$CLASS_SCHEDULE 論理名を定義しており, [SYSEXE] デイレクトリからその論理名でポイントされる新しいパスへファイルが移動されている場合は,システムをリブートするとその後の DCL コマンドが失敗する場合があります。
    この問題を回避するためには, [SYSEXE] ディレクトリに最初のデータベースファイルのコピーを残してください。


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