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HP OpenVMS CIFS Version 1.1: 管理者ガイド

第7章 ツール・リファレンス

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

目次
まえがき
第1章:HP CIFS Server について
第2章:インストールおよび構成
第3章:導入モデル
第4章:LDAP統合のサポート
第5章:winbindのサポート
第6章:ユーザ,グループ,ファイル・アクセスの管理
第7章:ツール・リファレンス
付録A:実行例
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この章では,pdbeditやsmbclientなどの多くのSambaユーティリティも含め、CIFS for OpenVMSに含まれている管理ツールについて説明します。 SMBSHOWなどのツールは, HP CIFS for OpenVMS固有のツールです。 Sambaユーティリティについての詳細は下記のSambaのwebサイトを参照してください。

http://samba.org

7.1 HP CIFS管理ツール

HP CIFSの管理のために,多数の HP CIFS Serverツールが用意されています。 ここでは以下のHP CIFS管理ツールについて説明します。

smbpasswd

HP CIFSの暗号化されたパスワードデータベースの管理用ツールです。

pdbedit

SAMデータベース(Sambaユーザーのデータベース)の管理用ツールです。

net

HP CIFSとリモートCIFSサーバーの管理用ツールです。

wbinfo

winbind情報を取得するためのツールです。

smbclient

サーバー上のSMB/CIFSリソースにアクセスするためのFTPに似たクライアントです。

smbstatus

HP CIFS Serverへの現在の接続についての情報にアクセスするためのツールです。

nmblookup

OpenVMSホストからNetBIOS名を問い合わせるためのツールです。

smbshow

実行中のすべてのHP CIFS Serverプロセスについての情報を入手するためのツールです。

smbver

HP CISF Serverの一部として使用されている種々のイメージについての情報を入手するためのツールです。

SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

すべてのHP CIFSユーティリティのためのシンボルを定義するためのコマンド・プロシージャです。

SAMBA$GATHER_INFO.COM

情報およびデータ・ファイルを収集するためのツールです。

testparm

testparmユーティリティは,SMB.CONFファイルの内容が正しいかどうか評価するための重要なツールです。

tdbbackup

sambaの .tdbファイルのバックアップを取り、整合性を確認するためのツールです。

tdbdump

TDB ファイルの内容を出力するためのツールです。

smbcontrol

smbdあるいはnmbdプロセスにメッセージを送信するためのツールです。

これらの管理ツールはSAMBA$ROOT:[BIN]ディレクトリで提供されており,次のコマンドの実行により定義されます。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS

7.1.1 smbpasswd

このツールは,HP CIFS 暗号化パスワード・ファイルsmbpasswdあるいはtdbsam,あるいはLDAPディレクトリサーバーに保管されたユーザーのSMBパスワードを管理するのに使用します。 Sambaのパスワード・データベースには,ユーザー名,OpenVMSユーザーID,ユーザーのSMBハッシュ・パスワード,アカウント・フラグ情報,およびパスワードが最後に変更された時間が含まれています。

smbpasswdを使用して次の操作を実行できます。

  • ユーザー/マシンアカウントを追加する。

  • ユーザー/マシンアカウントを削除する。

  • ユーザー/マシンアカウントを有効にする。

  • ユーザー/マシンアカウントを無効にする。

  • パスワードにNULLを設定する。

  • ドメイン間信頼アカウントを管理する。

smbpasswdコマンドについての詳細は,SWATあるいは『The Official Samba HOWTO and Reference Guide』を参照してください。

smbpasswdツールの操作対象は,SMB.CONFファイルのpassdb backendパラメーターで指定されるデータストアです。 LDAPディレクトリを使用しなければならない場合,このパラメーターはldapsam:ldap://<LDAP server name>に設定します。 Sambaパスワードファイルsmbpasswdを使用する場合には,このパラメーターにはsmbpasswdを設定します。 NTタイプのSAMデータベースを使用する場合,このパラメーターはtdbsam(デフォルト)に設定します。

7.1.1.1 構文

smbpasswd [options] [username]

optionsの部分には,以下のオプションが使用できます。

-L

ローカルモードで実行します(最初に指定する必要があります)。

-h

HP CIFS Serverがサポートしているオプションのリストを表示します。

-s

パスワード入力用にstdinを使用します。このオプションを使用すると,smbpasswdは標準入力からパスワードを読み込みます。

-c <config file>

デフォルト以外のSMB.CONF構成ファイルを使用する場合に,そのパスとファイル名を指定します。

-D <debug level >

デバッグレベルを指定します。デバッグレベルは,0から10の整数です。このパラメーターを指定しなかった場合のデフォルト値は0です。

-r <remote machine name>

パスワードを変更するマシンを指定します。このパラメーターを指定しなかった場合には,smbpasswdのデフォルトのローカルホストになります。remote machine nameには,パスワードを変更するためにアクセスするSMB/CIFSサーバーのNetBIOS名を指定します。

-U <username [%password]>

リモートユーザーの名前を指定します。このオプションは,-rと同時に指定する必要があります。リモートマシン上のパスワードを変更する場合には,このパラメーターを使用して,そのマシン上のパスワードを変更するユーザーの名前を指定します。

その他のオプション
-a

このオプションは,指定したユーザー名をpassdb backendに追加します。 パスワードの入力と確認のためのプロンプトが表示されます(ブランク・パスワードを設定する場合はReturnキーを押してください)。

-d

このオプションは,構成済みのpassdb backendで,指定したユーザー名のアカウントが無効になることを指定します。

-e

このオプションは,指定したユーザー名のアカウントが以前に無効に設定されている場合,これを有効にするために指定します。 アカウントが無効になっていない場合,このオプションは無効です。

-i

このオプションは,そのアカウントがドメイン内の信頼アカウントであることを指定します。

-n

このオプションは,指定されたユーザー名のパスワードとして,構成されたpassdbバックエンドでは何も設定しないこと(すなわちブランク・パスワード)を指定します。

-m

このオプションは,そのアカウントがマシンアカウントであることを指定します。  

-w < password>

このオプションでは,ldap admin dn用のパスワードを指定します。 このパスワードはSAMBA$ROOT:[PRIVATE]SECRETS.TDBファイルに保管されます。 以前にldap admin dnのパスワードを変更している場合,そのパスワードもマニュアルで変更する必要があります。 パスワードはコマンド行で入力されます。

-W

LDAPディレクトリマネージャのパスワードを変更します。-Wオプションを指定すると,パスワードの入力が求められます。パスワードはstdinから入力するため,コマンド行には,パスワード文字列は表示されません。

-x

このオプションは,指定されたユーザー名が構成済みのpassdbバックエンドから削除されなければならないことを指定します。

username

アカウントのユーザー名を指定します。

7.1.1.2 例

ユーザーcifsuser1のCIFSアカウントを作成するには,以下のコマンドを実行します。

$ smbpasswd -a cifsuser1

ユーザーcifsuser2のCIFSアカウントを削除するには,以下のコマンドを実行します。

$ smbpasswd -x cifsuser2

以下のコマンドを実行して,LDAPディレクトリマネージャのパスワードを変更します。

$ smbpasswd  -"W" <password of the LDAP Directory Manager>

たとえば,以下のコマンドは,LDAPディレクトリマネージャの証明書を変更します

$ smbpasswd  -"W" dmpasswd

または,smbpasswd -Wコマンドを実行して,LDAPディレクトリマネージャのパスワードを変更します。

$ smbpasswd  -"W"

-Wオプションを指定すると,パスワードの入力が求められます。パスワードはstdinから入力します。

7.1.2 pdbedit

pdbeditツールを使用すると,SAMデータベース(CIFSユーザーのデータベース)に格納されているCIFSユーザーアカウントを管理することができます。このツールを使用するには,rootユーザーとしてログインする必要があります。

pdbeditツールを使用すると以下の操作を行うことができます。

  • ユーザーアカウントを追加/削除/変更する。

  • ユーザーアカウントをリストする。

  • アカウントポリシーを管理する。

  • ドメインアクセスポリシーの設定を管理する。

pdbeditコマンドについての詳細は,SWATあるいは『The Official Samba HOWTO and Reference Guide』を参照してください。

pdbeditツールの操作対象は,SMB.CONFファイルのpassdb backendパラメーターで指定されるデータストアです。 LDAPディレクトリを使用しなければならない場合,このパラメーターはldapsam:ldap://<LDAP server name>に設定します。 CIFSユーザーアカウントのデータベースファイルsmbpasswdを使用する場合には,このパラメーターにはsmbpasswdを設定します。

7.1.2.1 構文

pdbedit [options]

optionsの部分には,以下のオプションが使用できます。

-L, --list

ユーザー・データベースにあるユーザーアカウントをすべてリストします。 このオプションは,UIDとユーザー名を“:”文字で区切って表示します。

-v, --verbose

冗長リスト形式を有効にします。このオプションを指定すると,pdbeditはデータベース内のユーザーのアカウントフィールドを説明付きで表示します。

-w, --smbpasswd-style

このオプションを指定すると,pdbeditはデータベース内のユーザーのアカウントフィールドをsmbpasswdのファイル形式で表示します。

-u, --user=username

指定した操作(表示,追加,変更,削除)で使われるユーザー名を指定します。追加/削除/変更操作で必須であり,表示操作ではオプションです。

-N, --account-desc=ARG

設定するアカウントの説明を指定します。

-f, --fullname=ARG

ユーザーのフルネームを指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-h, --homedir=ARG

ユーザーのホームディレクトリを設定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-D, --drive=ARG

ホームディレクトリのマップで使用されるWindowsのドライバ文字を指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-S, --script=ARG

ユーザーのログオンスクリプトのパスを設定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-p, --profile=ARG

ユーザーのプロファイルディレクトリを指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-I, --domain=ARG

ユーザーのドメイン名を指定します。

-U <user SID/RID>

ユーザーのSID (セキュリティID)またはRIDを指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-G <group SID/RID>

ユーザーのグループのSID (セキュリティID)またはRIDを指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。

-a, --create

CIFSユーザーアカウントを追加します。このコマンドでは,-uオプションを使用してユーザー名を指定する必要があります。 新しいユーザーを追加する場合,pdbeditは使用するパスワードの入力を求めるプロンプトを表示します。

-r, --modify

既存のCIFSユーザーアカウントを変更します。このコマンドでは,-uオプションを使用してユーザー名を指定する必要があります

-m, --machine

新しいマシンアカウントを追加します。このオプションは,-aオプションと同時に使用する必要があります。このオプションを指定すると,pdbeditはユーザーアカウントの代わりにマシン信頼アカウントを追加します(マシンアカウント名は,-m -u <machine name>オプションで指定します)。

-x, --delete

CIFSユーザーアカウントを削除します。このコマンドでは,-uオプションを使用してユーザー名を指定する必要があります。

-b, --backend=ARG

デフォルトのパスワードバックエンドとは異なるpassdbバックエンドを使用するときに指定します。

-i, --import=ARG <in-backend>

別のpassdb backendを使用して,SMB.CONFpassdb backendパラメーターで指定したもの以外のユーザーアカウントを取り出します。 このオプションは,passdbバックエンドからユーザーアカウントをインポートするために使用することができます。

このオプションを使用すると,passdbバックエンド間でのユーザーアカウントの移行が簡単にできるようになります。

-e, --export=ARG <out-backend>

現在利用可能なすべてのユーザーアカウントが,指定したパスワードデータベースバックエンドにエクスポートされます。

このオプションを使用すると,passdbバックエンド間でのユーザーアカウントの移行が簡単にできるようになります。

-g, --group

このオプションを-i <in-passdb backend>オプションと同時に使用すると,このpassdbバックエンドからグループをインポートすることができます。

-g -e <out-passdb backend>オプションを使用すると,現在利用可能なすべてのグループが指定したパスワードデータベースバックエンドにエクスポートされます。

アカウントポリシーの設定オプション

以下のオプションを使用して,アカウントポリシーの設定を管理します。

-P, --account-policy=ARG

アカウントポリシーを表示します。 有効なポリシーは,以下のとおりです。

minimum password age

パスワードの変更禁止期間

reset count minutes

カウンタをN分後にリセットする

disconnect time

ログオン時間を超過したリモートユーザーを強制的に切断

user must logon to change password

パスワード変更にはログオンが必要

password history

パスワードの履歴

lockout duration

ロックアウト期間

min password length

パスワードの長さ

maximum password age

パスワードの有効期間

bad lockout attempt

アカウント・ロックアウト

-C, --value=ARG

アカウントポリシーに特定の値を設定します。このオプションは,-Pオプションと共に指定する必要があります。

-c, --account-control=ARG

ユーザーのアカウント制御プロパティを指定します。このオプションは,ユーザーアカウントの追加/変更時に指定できます。指定可能なフラグは,以下のとおりです。

N

パスワード無し

D

アカウント無効

H

指定ホームディレクトリ

T

他のアカウントとの一時的な重複

U

通常のユーザーアカウント

M

MNSログオンユーザーアカウント

W

ワークステーションの信頼アカウント

S

サーバーの信頼アカウント

L

自動ロック

X

パスワードの有効期限なし

I

ドメインの信頼アカウント

-z, --bad-password-count-reset

誤ったパスワードのカウント値をリセットします。

-Z, --logon-hours-reset <logon-hours-reset>

ログイン時刻をリセットします。

--pwd-can-change-time =ARG

password-can-change-timeのポリシー値を設定します。

--pwd-must-change-time =ARG

password-must-change-timeのポリシー値を設定します(時刻形式を指定しない場合には,1970年以降の秒単位のUNIX時間です)。

--time-format=STRING

タイム・パラメーターの時間の形式を設定します。

-t, --password-from-stdin

パスワードを標準入力から読み込みます。 ファイルから入力をリダイレクトする場合,そのファイルのレコード・フォーマットはStream_LFでなければなりません。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

以下に共通のCIFSオプションを示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

デバッグレベルを,0から10の整数で指定します。このパラメーターを指定しなかった場合のデフォルト値は0です。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

7.1.2.2 例

pdbeditのオプション・リストを表示するには次のコマンドを実行します。

$ pdbedit -? 

ホーム・ディレクトリ/home/cifsuser1でユーザーcifsuser1のCIFSアカウントを作成するには,次のコマンドを実行します。 pdbeditツールは,初期ユーザー・パスワードの入力を求めるプロンプトを表示します。

$ pdbedit -a cifsuser1 -h /home/cifsuser1

ユーザーcifsuser2のCIFSアカウントを削除するには,以下のコマンドを実行します

$ pdbedit -x cifsuser2

7.1.3 net

このツールはCIFSとリモートCIFSサーバーの管理のために使用します。CIFSのnetユーティリティには,WindowsやDOSのnetユーティリティと同様の機能があります。netユーティリティの最初の引き数は,netコマンドを実行するときに使われるプロトコルを指定するために使用します。引き数は,ADS,RAP,RPCのいずれかです。ADSはWindows Active Directoryで使用し,RAPは旧Windowsクライアント(Win9x/NT3)で使用し,RPCはDCE-RPCで使用します。

SMB.CONFのpassdb backendパラメーターにldapsam:ldap://<LDAP server name>を設定した場合には,netツールの操作対象はLDAPディレクトリになります。

多くのnetコマンドがあります。 この項では,利用できるコマンドの一部について説明します。 ここでは,CIFSユーザーアカウントの管理で使用することができるnet rpc userコマンドの構文だけを説明します。 netコマンドの使用方法と構文の詳細な説明については,SWATのnetのヘルプ、または『The Official Samba HOWTO and Reference Guide』を参照してください。

7.1.3.1 netコマンド

以下に,netコマンドについて,一部を説明します。

特定のコマンドとその構文についての詳細は,net help <command option>を使用してください。

net time

時刻情報を表示/設定します。

net lookup

指定したホストのIPアドレスまたはホスト名を検索します。

net user

ユーザーを管理します。

net group

グループを管理します。

net groupmap

グループマッピングを管理します。

net idmap

idmap idマッピングを管理します。

net join

CIFSサーバーをドメインへ参加させます。

net cache

TDB (Trivial Database)ファイルのキャッシュを操作します。

net getlocalsid [domain]

指定したドメインのドメインSIDを表示します。[domain]パラメーターを指定しない場合には,ローカルCIFSサーバーが存在するドメインのSIDが表示されます。

net setlocalsid

ローカルドメインのSIDを設定します。

net changesecretpw

このコマンドを使用すると,CIFSマシンアカウントのパスワードに,外部アプリケーションを使って,Windows Active Directoryに存在しているマシンアカウントのパスワードを設定できます。実行する内容を正確に理解していない場合には,このコマンドは使用しないでください。このコマンドでは,強制フラグ(-f)を指定する必要があります。コマンドからはプロンプトは表示されません。stdinから入力した情報が,そのまま文字どおりにマシンパスワードとして格納されます。このコマンドは有効なマシンパスワードを警告なしに上書きするので,十分注意して使用してください。

net status

ローカルサーバーのマシンアカウントのステータスを表示します。

net usersidlist

すべてのユーザーとそのWindows SIDのリストを取得します。

net rpc <command>

RPCコマンドを実行します。

net rap <command>

RAP (pre-RPC)コマンドを実行します。

7.1.3.2 net lookup の構文

このセクションではnet lookupコマンドの構文のみ示します。

net lookup [<host>] HOSTNAME[#<type>]

指定したホスト名およびタイプのIPアドレスを検索します。

net lookup ldap [<domain>]

指定したドメインのLDAPサーバーのIPアドレスを検索します。

net lookup kdc [<realm>]

指定したREALMのKDCのIPアドレスを検索します。

net lookup dc [<domain>]

指定したドメインのドメインコントローラーのIPアドレスを検索します。

net lookup master [<domain|wg>]

指定したドメインあるいはワークグループのマスターブラウザーのIPアドレスを検索します。

net lookup name [<name>]

SID (およびアカウント・タイプ) を表示します。

net lookup sid [<sid>]

SIDの名前とタイプを検索します。

7.1.3.2.1 例

指定したドメインのドメインコントローラーのIPアドレスを調べるには,次のコマンドを実行します。

$ net lookup dc cifsdom

sydneyという名前のグループアカウントのSIDとアカウント・タイプをリストするには,次のコマンドを実行します。

$ net lookup name sydney 

7.1.3.3 net userの構文

この項では,net userコマンドの構文だけを説明します。

以下のコマンド構文を使用して,ユーザーアカウント情報を表示します。

net [<method>]user [options] [targets]

以下のコマンド構文を使用して,指定したCIFSユーザーアカウントを削除します。

net [<method>]user DELETE <name> [options] [targets]

以下のコマンド構文を使用して,指定したCIFSユーザーのドメイングループを表示します。

net [<method>]user INFO <name> [options] [targets]

以下のコマンド構文を使用して,CIFSユーザーアカウントを追加します。

net [<method>]user ADD <name> [options] 
[-c container] [-F user flags [targets]

以下のコマンド構文を使用して,CIFSユーザーの名前を変更します。

net [<method>]user RENAME [oldname] [newname] [targets]
有効なメソッド

有効なmethodsとしては次のものがあります。

ads

Windows Active Directoryに対して使用されます。

rpc

DCE-RPCのシステムで使用されます。

rap

Windows 9xクライアントやNT3クライアントのような,旧システムで使用されます。

有効なターゲット

有効なtargetsは,以下のいずれかです。この引き数を指定しない場合のデフォルトはローカルホストです。

-Sまたは--server=<server>

ターゲットサーバー名を指定します。

-Iまたは--ipaddress=<ipaddr>

ターゲットサーバーのIPアドレスを指定します。

-wまたは--workgroup=<wg>

ターゲットのワークグループまたはドメインを指定します。

有効なオプション

有効なoptionsは以下のいずれかです。

-pまたは--port=<port>

接続先のターゲットサーバーのポート番号を指定します。

-Wまたは--myworkgroup=<wg>

クライアントのワークグループまたはドメインを指定します。

-dまたは--<debuglevel=<level>

デバッグレベルを,0から10の整数で指定します。このパラメーターを指定しなかった場合のデフォルト値は0です。

-nまたは--myname=<name>

NetBIOS名を指定します。このオプションを使用すると,CIFSで使われるNetBIOS名を書き換えることができます。 SMB.CONFファイル内のパラメーター設定よりもコマンド行の設定が優先されます。

-Uまたは--user=<name>

ユーザー名を指定します。

-sまたは--configfile=<path>

CIFS構成ファイルの代替パス名を指定します。

-lまたは--long

データのリスト時に各項目について完全な情報を表示します。

-Vまたは--version

CIFSのバージョン情報を出力します。

-Pまたは--machine-pass

マシンアカウントとして認証します。

-Cまたは--comment=<comment>

説明コメントを指定します。このオプションが有効なのは,ADD操作だけです。

-c

ユーザーをLDAPディレクトリサーバーに追加する場合に,LDAPコンテナーを指定します。デフォルト値は,cn=Usersです。

help

コマンド行オプションと使用法の要約を出力します。

7.1.3.3.1 例

ユーザーcifsuser1のCIFSユーザーアカウントを作成するには,以下のコマンドを実行します。

$ net rpc user ADD cifsuser1 --user administrator

ユーザーcifsuser2のCIFSアカウントを削除するには,以下のコマンドを実行します。

$ net rpc user DELETE cifsuser2 --user administrator

ユーザーcifsuser3のドメイングループを表示するには,以下のコマンドを実行します。

$ net rpc user INFO cifsuser3 --user administrator

7.1.4 wbinfo

winbind情報の入手にはwbinfoツールを使用します。

7.1.4.1 構文

wbinfo [option]

optionの部分には,以下のオプションを指定することができます。

-u, --domain-users

すべてのドメインユーザーをリストします。

-g, --domain-groups

すべてのドメイングループをリストします。

-N, --WINS-by-name=NETBIOS-NAME

NetBIOS名をIPアドレスに変換します。

-I, --WINS-by-ip=IP

IPアドレスをNetBIOS名に変換します。

-n, --name-to-sid=NAME

名前をSIDに変換します。

-h, --domainname-to-hostname=NAME

ドメイン名をホスト名に変換します。

-s, --sid-to-name=SID

sidを名前に変換します。

-R, --lookup-rids=RIDs

RIDを名前に変換します。

-U, --uid-to-sid=UID

uidをsidに変換します。

-G, --gid-to-sid=GID

gidをsidに変換します。

-S, --sid-to-uid=SID

sidをuidに変換します。

-Y, --sid-to-gid=SID

sidをgidに変換します。

--allocate-uid

idmapから新しいUIDを取得します。

--allocate-gid

idmapから新しいGIDを取得します。

-t, --check-secret

共有secretをチェックします。

-m, --trusted-domains

信頼されるドメインをリストします。

--all-domains

すべてのドメインをリストします(信頼されるドメインおよび自身のドメイン)。

--own-domain

自身のドメインをリストします。

--sequence

すべてのドメインのシーケンス番号を示します。

-D, --domain-info=STRING

ドメインについてのほとんどの情報を示します。

-i, --user-info=USER

ユーザー情報を取得します。

--group-info=GROUP

グループ情報を取得します。

-r, --user-groups=USER

ユーザー・グループを取得します。

--user-domgroups=SID

ユーザー・ドメイングループを取得します。

--user-sids=SID

ユーザーSIDのためのグループsidを取得します。

-a, --authenticate=user%password

ユーザーを認証します。

--set-auth-user=user%password

winbindが使用するユーザーおよびパスワードを保管します(rootのみ)。

--getdcname=domainname

外部ドメインのDC名を取得します。

--get-auth-user

winbindが使用するユーザーとパスワードを検索します(rootのみ)。

-p, --ping

winbindが動作しているかどうか確認します。

--domain=domain

操作を限定するドメインを定義します。

--separator

有効なwinbindセパレータを取得します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します

共通のCIFSオプション
-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

このツールの使用方法の詳細については,/opt/samba/man/man1/wbinfo.1を参照してください。

7.1.4.2 例

wbinfo -uコマンドを使ったときの出力例を,次に示します。

$ wbinfo -u
DOMAIN_DOM\johnb
DOMAIN_DOM\user1
DOMAIN_DOM\user2
DOMAIN_DOM\user3
DOMAIN_DOM\user4
DOMAIN_DOM\Guest
DOMAIN_DOM\user5
DOMAIN_DOM\ntuser
DOMAIN_DOM\root
DOMAIN_DOM\pcuser
DOMAIN_DOM\winusr
DOMAIN_DOM\maryw

wbinfo -gコマンドを使ったときの出力例を,次に示します。

$ wbinfo -g
DOMAIN_DOM\Domain Admins
DOMAIN_DOM\Domain Guests
DOMAIN_DOM\Domain Users
DOMAIN_DOM\Domain Computers
DOMAIN_DOM\Domain Controllers
DOMAIN_DOM\Schema Admins
DOMAIN_DOM\Enterprise Admins
DOMAIN_DOM\Cert Publishers
DOMAIN_DOM\Account Operators
DOMAIN_DOM\Print Operators
DOMAIN_DOM\Group Policy Creator Owners

7.1.5 smbclient

smbclientは,SMB/CIFSサーバーと通信するクライアントです。 FTPプログラムと同じようなインタフェースを提供します。 サーバーからローカル・マシンへのファイルの設定,ローカル・マシンからサーバーへのファイルの転送,サーバーのディレクトリ情報の検索などの操作が可能です。

7.1.5.1 構文

SAMBA$SMBCLIENT.EXE service <options>

optionsとしては,次のものが使用できます。

-R, --name-resolve=NAME-RESOLVE-ORDER

指定した名前解決のみを使用します。

-M, --message=HOST

このオプションを指定すると,WinPopupプロトコルを使用して別のコンピューターへのメッセージの送信が可能になります。

-I, --ip-address=IP

接続するサーバーのIPアドレスを指定します。

-E, --stderr

stdoutではなくstderrにメッセージを出力します。

-L, --list=HOST

ホストで利用できる共有のリストを取得します。

-t, --terminal=CODE

端末のI/Oコードを指定します。{sjis|euc|jis7|jis8|junet|hex}

-m, --max-protocol=LEVEL

最大プロトコル・レベルを設定します。

-T, --tar=<c|x>IXFqgbNan

このオプションは,SMB/CIFS共有上のすべてのファイルのtar互換のバックアップを作成する場合に使用します。

-D, --directory=DIR

開始する前に初期ディレクトリを変更します。

-c, --command=STRING

セミコロンで区切ったコマンドを実行します。

-b, --send-buffer=BYTES

このオプションは転送/送信バッファ・サイズを変更します。

-p, --port=PORT

サーバーへの接続に使用するTCPポート番号を指定します。

-g, --grepable

grep可能な出力を生成します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0から10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメーターを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbdなど)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

接続オプション
-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定します。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際にnmblookupが通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

認証オプション
-U, --user=USERNAME

ネットワーク・ユーザー名を設定します。

-N, --no-pass

パスワードのプロンプトを表示しません。

-k, --kerberos

kerberosで認証を試みます。Active Directory環境でのみ有用です。

-A, --authentication-file=FILE

ファイルから証明書を取得します。

-S, --signing=on|off|required

クライアント署名状態を設定します。

-P, --machine-pass

保管されているマシンアカウント・パスワードを使用します。

7.1.5.2 例

$ smbclient --list mtabca --user mtabca\dynac
  Password:
  Anonymous login successful
  Domain=[CIFSDOM] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.24]
  Sharename       Type      Comment
  ---------       ----      -------
  IPC$            IPC       IPC Service (CIFS for OpenVMS 3.0.24)
  Anonymous login successful
  Domain=[CIFSDOM] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.24]
  Server               Comment
  ---------            -------
  CIFSCLUSTER          CIFS for OpenVMS 3.0.24
  HOMERJ               CIFS for OpenVMS 3.0.24
  HOMERJ_ALIAS         CIFS for OpenVMS 3.0.24
  
  Workgroup            Master
  ---------            -------
  CIFSDOM

7.1.6 smbstatus

smbstatusは,現在のSamba接続をリストする簡単なプログラムです。

7.1.6.1 構文

smbstatus <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-p, --processes

プロセスのリストを出力します。

-v, --verbose

冗長モードで出力します。

-L, --locks

smbstatusにロックのみをリストさせます。

-S, --shares

smbstatusに共有接続のみをリストさせます。

-u, --user=STRING

指定したユーザー名と関係する情報のみを選択します。

-b, --brief

要約モードで出力します。

-P, --profile

Sambaがプロファイリング・オプション付きでコンパイルされている場合,プロファイリング共有メモリ領域の内容のみを出力します。

-B, --byterange

バイト範囲ロックを含めます。

-n, --numeric

数値の UID/GID

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0から10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメーターを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。 拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbdなど)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

7.1.6.2 例

現在のSamba接続をリストするには,次のコマンドを実行してください。

$ smbstatus
Samba version 3.0.28a
PID        Username      Group         Machine
--------------------------------------------------------------
00000430   TEST1         TELNETS       test01(16.91.77.23)

Service      pid         machine       Connected at
-------------------------------------------------------
IPC$         00000430   test01     Thu Apr 24 17:13:01 2008

7.1.7 nmblookup

nmblookupは, NetBIOS over TCP/IPクエリを使用するネットワークでNetBIOS名を調べ,それらにIPアドレスをマップするのに使用されます。

7.1.7.1 構文

nmblookup <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-B, --broadcast=BROADCAST-ADDRESS

ブロードキャストに使用するアドレスを指定します。

-f, --flags

戻されたNMBフラグをリストします。

-U, --unicast=STRING

ユニキャストに使用するアドレスを指定します。

-M, --master-browser

マスターブラウザーを検索します。

-R, --recursion

パケット中の再帰検索フラグを設定する。

-S, --status

名前の検索でIPアドレスが返されたら,ノードステータスの問い合わせも行う。

-T, --translate

IPアドレスを名前に変換する。

-r, --root-port

rootポート137を使用する (Windows 95 のみに適用)。

-A, --lookup-by-ip

<name>をIPアドレスとして解釈し,このアドレスでノードステータスの問い合わせを行う。

-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

デバッグ・レベルを設定する。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替構成ファイルを使用する。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定する。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定する。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際にnmblookupが通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0〜10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメーターを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbd)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定する。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

接続オプション
-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定します。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際にnmblookupが通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

7.1.7.2 例

NetBIOSノードステータス問い合わせを指定したIPアドレスに送るには,次のコマンドを実行します。 成功すると,システムに登録されているNetBIOS名が表示されます。

$ nmblookup --lookup-by-ip 16.105.15.72 -d0
Looking up status of 16.105.15.72
   SYDNEY    <00> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <03> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <20> -     B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <1e> -<GROUP> B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <00> -<GROUP> B <ACTIVE>

   MAC Address = 00-00-00-00-00-00

名前'Syndney'のIPアドレスを確認し,返されるIPアドレスにNetBIOSノードステータス要求を送るには次のコマンドを実行します。

$ nmblookup --status sydney
querying sydney on 16.105.15.72
16.105.15.72 sydney<00>
Looking up status of 16.138.185.72
   SYDNEY    <00> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <03> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <20> -     B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <1e> -<GROUP> B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <00> -<GROUP> B <ACTIVE>

   MAC Address = 00-00-00-00-00-00

7.1.8 smbshow

このツールは,すべてのHP CIFS Serverのプロセスについてのシステム情報を表示するのに使用します。 HP CIFS Serverを起動すると,NMBDプロセスが作成されます。 各クライアントがサーバーとセッションを確立すると,新しいSMBDプロセスが作成されます。

7.1.8.1 例

次の例は,クライアント・セッションがオープンされていない場合にすべてのプロセスの情報を入手した場合の例です。

NELTON\SYSTEM>smbshow
20203D7E NMBD            LEF      6   421150   0 00:00:23.51       714    916

次の例は,クライアント・セッションがオープンされている場合にすべてのプロセスの情報を入手した場合の例です。

NELTON\SYSTEM>smbshow
20203D7E NMBD            LEF      5   421976   0 00:00:23.59       714    916
20203E61 SMBD445_BG19299 LEF      8     2151   0 00:00:00.56      1643   1788  N

7.1.9 Smbver

このツールは,HP CIFS Serverに含まれている種々のイメージについての情報を入手する場合に使用します。

7.1.9.1 例

NELTON\SYSTEM>smbver

Information on NELTON for OpenVMS images installed on this system:

Image Name            Image Version    Link date          Linker ID
------------------    -------------    ---------------    ----------
SAMBA$ADD_DSKSHARE    T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$ADD_PRNFORM     T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$ADD_PRNQUEUE    T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$ADD_PRNSHARE    T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$NET             T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$NMBD            T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$NMBLOOKUP       T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31
SAMBA$NTLMAUTH        T1.1-EFT2        18-AUG-2008 15:47  I02-31

7.1.10 SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

このコマンドプロシージャーは,HP CIFSユーティリティのためのすべてのシンボルを定義します。 SMBSTARTSMBSTOPSMBSHOW,およびSMBVERSIONなどのシンボルも定義します。

7.1.11 SAMBA$GATHER_INFO.COM

このコマンドプロシージャは,問題のレポートのために情報ファイルおよびデータファイルを収集し,バックアップ・セーブセット・ファイルを作成します。 作成したセーブセットからは,デバッグのために,すべてのログファイル,構成ファイル,lmhostsファイル,ユーザーマッピング・ファイル,パスワードのtbdファイル,およびその他のマッピング関連のtbdを取り出すことができます。

7.1.12 testparm

testparmは,SMB.CONFファイルの内容をテストするためのプログラムです。 SMB.CONFファイルを修正した場合は,testparmユーティリティを実行してください。 testparmは,SMB.CONFファイルの構文エラーを確認し,システムで有効なサービスの一覧とともに結果を報告します。

注記: SMB.CONFファイルを修正した場合は,testparmユーティリティを必ず実行してください。

7.1.12.1 構文

testparm <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-s, --suppress-prompt

このオプションを省略すると,testparmはサービス名を表示した後,サービス定義をダンプするための改行プロンプトを表示します。

-v, --verbose

冗長モードで出力します。

-L, --server=STRING

%Lマクロの値をサーバー名に設定します。

-t, --encoding=STRING

指定したエンコーディングでパラメーターを出力します。

--show-all-parameters

パラメーター,タイプ,および使用できる値を表示します。

--parameter-name=STRING

指定したパラメーターのみをtestparmで処理します。

--section-name=STRING

指定したセクションのみをtestparmで処理します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション
-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

7.1.12.2 例

NELTON\SYSTEM>testparm
Load smb config files from /SAMBA$ROOT/LIB/SMB.CONF
Processing section "[homes]"
Processing section "[streamlf]"
Processing section "[vfc]"
Processing section "[shared]"
creating default valid table
Loaded services file OK.
Server role: ROLE_DOMAIN_MEMBER
Press enter to see a dump of your service definitions

[global]
     workgroup = CIFSDOM
     server string = Samba %v running on %h (OpenVMS)
     security = DOMAIN
     client schannel = Yes
     server schannel = Yes
     username map = samba$root:[lib]usermap.map
     log level = 10
     log file = /samba$root/var/log_%h.%m
     name resolve order = lmhosts wins bcast
     add user script = @samba$root:[bin]useradd %u
     wins server = 16.138.16.104
     idmap uid = 2000-20000
     idmap gid = 5000-15000
     admin users = system
     create mask = 0755
     vms path names = No

[homes]
     comment = Home Directories
     read only = No
     create mask = 0750
     browseable = No

7.1.13 tdbbackup

tdbbackupはHP CIFS .tdbファイルのバックアップを取るためのツールです。 このツールは,HP CIFSのスタートアップ前あるいは運用中に,.tdbファイルの整合性を確認するためにも使用できます。 ファイルの損傷を発見した場合,以前のバックアップも発見した場合はそのバックアップがリストアされます。

tdbbackupユーティリティは,任意のタイミングで安全に実行できます。 HP CIFSの運用中であっても,任意のタイミングでtbdファイルの整合性を確認できるようにデザインされています。 このコマンドの典型的な使用例は以下のとおりです。

tdbbackup [-s suffix] *.tdb

HP CIFS Serverを再起動する前に,次のコマンドを実行することで.tbdファイルのチェックができます。

tdbbackup -v [-s suffix] *.tdb

7.1.13.1 構文

tdbbackup <options>

optionsには次のオプションを使用できます。

-h

ヘルプ情報を表示します。

-s suffix

管理者がファイルバックアップの拡張子を指定する場合に使用します。

-v

このオプションを指定するとデータベースに損傷(データの損傷)がないかチェックします。ダメージを検出した場合は、バックアップをリストアします。

-n

バックアップのための新しいハッシュサイズを設定します。

7.1.14 tdbdump

tdbdumpは,TDB (Trivial DataBase) ファイルの内容を人が読めるフォーマットで標準出力にダンプするための大変簡単なユーティリティです。 このツールは,TDBファイルに関する問題をデバッグする際に利用できます。

7.1.14.1 構文

tdbdump <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-h

ヘルプ情報を表示します。

-k keyname

keynameの値をダンプします。

7.1.15 smbcontrol

smbcontrolはNMBDあるいはSMBDプロセスにメッセージを送信します。

7.1.15.1 構文

smbcontrol [OPTION]... <destination> <message-type> <parameters>

optionsには次のオプションを指定できます。

-t, --timeout=TIMEOUT

タイムアウト値を秒数で設定します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0から10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメーターを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえば log.smbclientlog.smbdなど)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

<destination>にはターゲット・プロセスのプロセスID (PID) を指定します。

メッセージタイプ

次のメッセージタイプを使用できます。

close-share

指定した共有へのクライアント接続をクローズすることをsmbdに指示します。 他の共有へのクライアント接続には影響を与えません。 このメッセージタイプは,クライアント接続をクローズする共有名あるいは * を引数として取ります。 * 文字は,現在オープンしているすべての共有への接続をクローズすることを示します。 このメッセージタイプは共有へのアクセス制御を変更した場合に便利です。 このメッセージはsmbdへのみ送信できます。

debug

パラメーターとして指定した値にデバッグレベルを設定します。 送信先(<destination>)はどちらでも可能です。

force-election

このメッセージはnmbdに新しいマスターブラウザーを選択させます。

ping

指定した数の ping メッセージを送信し,同じ数の応答メッセージが届くのを待ちます。 送信先(<destination>)はどちらでも可能です。

profile

パラメーターに従ってデーモンのプロファイルの設定を変更します。 パラメーターとして on を指定すると profile stats の収集が可能になります。 off を指定すると profile stats の収集が無効になります。 count を指定すると count stats の収集が有効になります(time stats は無効)。 flush を指定すると現在の profile stats がゼロになります。

debuglevel

デーモンのデバッグレベルを要求し,stdout に出力します。

profilelevel

デーモンのプロファイルレベルを要求し,stdout に出力します。

printnotify

プリンタに接続している Windows NT クライアントに対してプリンタ通知メッセージを送信するようsmbdに指示します。 以下の引数が使用できます。

queuepause printername

指定したプリンタに queue pause change notify メッセージを送信します。

queueresume printername

指定したプリンタに queue resume change notify メッセージを送信します。

jobpause printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job pause change notify メッセージを送信します。

jobresume printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job resume change notify メッセージを送信します。

jobdelete printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job delete change notify メッセージを送信します。

このメッセージはイベントが発生したことを通知するだけです。 実際にイベントを実行するわけではありません。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。

samsync

PDCのsamデータベースと同期を取るようにsmbdに指示します(BDCになります)。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。

samrepl

sam複製メッセージを順次送信します。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。 手動で使用すべきではありません。

dmalloc-mark

dmallocのマークを設定します。 このメッセージはsmdbとnmbdの両方に送信することができます。 sambaがdmallocサポート付きでビルドされている場合のみ利用できます。

dmalloc-log-changed

dmalloc-markでマークが設定された後に変更されたポインターをダンプします。 このメッセージはsmdbとnmbdの両方に送信することができます。 sambaがdmallocサポート付きでビルドされている場合のみ利用できます。

shutdown

指定したデーモンをシャットダウンします。 このメッセージはsmdbとnmbdの両方に送信することができます。

pool-usage

指定したデーモン/プロセスのすべてのtalloc(pool)メモリ使用状況を人が読める形式で出力します。 このメッセージはsmdbとnmbdの両方に送信することができます。

drvupgrade

特定のドライバを使用しているプリンターのクライアントに対し,ドライバをアップデートさせます。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。

reload-config

デーモンにsmb.conf構成ファイルをリロードさせます。

7.1.15.1.1 例
NELTON\SYSTEM>smbshow
20203D7E NMBD            LEF      5   448071   0 00:00:25.02       714    916
20203E61 SMBD445_BG19299 LEF      6     3031   0 00:00:00.65      1647   1792  N

NELTON\SYSTEM>smbcontrol 20203D7E ping -d0
PONG from pid 538983806

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