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OpenVMS on HP Integrity サーバー FAQ

Itanium® とx86 64-bit拡張 (AMD64 および Xeon EM64T) について

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質問

回答

1 AMD64 あるいは Xeon EM64T 上で OpenVMS が動作する予定はありますか? いいえ。ありません。

OpenVMS は,32 を越える数のプロセッサーをサポートする拡張性や並外れた RAS 機能を必要とするような,非常に厳しい環境にも耐え得るように設計されます。 Itanium は,より高い拡張性と,真のビジネス・クリティカル・サーバーに適した信頼性を備えています。これが我々の考えです。 そのような優れた能力を備えた Itanium に注力するのが我々の方針です。 x86 は 64ビット拡張 (x86-64) により 8p までの拡張性を有することにはなりますが,4p を越えたスケールで優れた性能を示すことはまだ実証されていません。 結果として,OpenVMS 環境で x86-64 を使用する利点は認められません。

さらに,インテルは Xeon と Itanium の両方で共通のチップセットを提供することで I/O,メモリ,およびその他のテクノロジーを共通化すること,および Itanium の低価格化 を目指しているため,長期的には Itanium の代わりに別のチップを搭載したサーバーに価格上のメリットは生じません。

Intel 社のプラットフォーム・グループを統括する上級副社長,マイケル・フィスター (Michael Fister) 氏は,次のように語っています。 「Intel は共通のプラットフォーム・インフラストラクチャの実現により,時間とともに Itanium プラットフォームの価格引き下げを可能にし,2007 年までに Xeon プラットフォームと同等のコスト水準を達成することを目指しています。」

2 HP は Itanium が失敗した場合に備えて,代替計画を持っていますか? ガートナー・グループのような主要な業界アナリストは Itanium の成功が必然的であると見ています。 HP,ユニシス,SGI,NEC,その他のサーバー・ベンダーが,エンタープライズ・サーバー・アーキテクチャーとして RISC から Itanium プロセッサーへ移行することを表明しています。 RISC を採用しているサーバー・ベンダー 9 社の内,これまでのところ 8 社が Itanium を採用しています。 出荷予測によると,今年の Itanium の出荷量は PA-RISC プロセッサーを上回ると予想されています。 また,来年には IBM の Power プロセッサーを,その後 1〜2 年で Sun の SPARC プロセッサーの出荷量を上回ると予想されています。 加えて,多くの x86 サーバー・ベンダーが,データセンター・レベルのシステムを必要とする顧客ニーズを満たすために,彼らの製品ラインナップに Itanium を加えています。現在,Itanium プロセッサーを搭載したシステムを提供しているベンダが 40 社あります。 これらのことから,我々は Itanium の将来は確実であり,さらに成長するものと予想しています。

我々は Itanium が成功することを確信しており,すべてのマーケット指標がこれを裏付けています。

X86 と Itanium はそれぞれターゲットとする分野が異なります。 X86 は従来からネットワーク上の端末システムや小規模アプリケーション・サーバーとして導入されてきており, それに対して Itanium は,ミッション・クリティカルで拡張性を必要とするアプリケーション・サーバーおよびデータベース・サーバーをターゲットにしています。

参考資料: ガートナー・グループのレポート
(T-22-3916)
"64Bit Extensions Complicate Server Selection"

3 AMD64 と Xeon EM64T は OpenVMS のロードマップに影響しますか? いいえ。影響はありません。

OpenVMS は HP のマルチ OS 戦略の重要な要素であり,特定のニーズに対応します。 OpenVMS は,セキュリティ,拡張性,可用性,信頼性,耐障害性 (稼働時間の最大化) を重視するお客様やアプリケーションのニーズに対応できる OS です。 この戦略により,お客様は適材適所な環境を構築することができます。

ガートナー・グループが提供しているレポート (GG T-22-3916) では,次のように解説されています。 「信頼性,可用性,サービス性に関しては,Itanium の方がはるかに強力です。 Itanium サーバーは RISC サーバーの強力な競合相手です。 4 ウェイ以上の構成では,Itanium が最も成功を収めるでしょう。 このカテゴリは,データベース・サーバー, 強力な浮動小数点演算パフォーマンスを必要とするハイエンド HPC, データ・ウェアハウス,フォールト・トレラント・アプリケーション, ハイエンド ERP およびその他のオンライン・トランザクション処理 (OLTP) アプリケーションなどをカバーします。」

すなわち Itanium は,OpenVMS がフォーカスしているエンタープライズ・クラスのシステムに最適なアーキテクチャです。 この点は,大規模システムでの性能,データベース性能,複雑な負荷を考慮する場合,特に密接な関係があります。 Itanium はより多くのメモリと,より高いパフォーマンスを持つことができます。 この点は 8〜128 プロセッサーのサーバーにおいて明らかです。

Itanium ベースの Integrity システムに注力していくという OpenVMS の開発ロードマップに全く変更はありません。

4 次のような競合会社のコメントを耳にします:
"Alpha はニッチ製品です。 けれども,利用された分野では非常に優れた結果を出しました。 後継のプラットフォームとして本当に Itanium が適切で,Alpha より優れたものとなるのでしょうか?"
競合会社によるこれらの発言は,まさに FUD (不安を煽るマーケティング戦術) そのものです。 12 年前,我々が AlphaServer システムを発表した際, お客様にとってより優れたものが出現し全面的な移行作業なしにその新しいテクノロジを活用できるようになるまでは, AlphaServer システムの開発に投資し続けることを表明しました。 お客様にとって,Itanium および HP Integrity サーバー・ラインが次の進化のステップとして最適であると我々は考えています。

HP の約束の 2 つ目の部分に,HP のお客様が新しいテクノロジーを発展的に活用できるという点があります。 AlphaServer と Integrity のプラットフォーム間の互換性を確保することによって, 移行時に発生する問題を最小限に抑えています。 OpenVMS AlphaServer システムと OpenVMS Integrity サーバーの混合クラスターはシームレスに動作します。 OpenVMS Integrity サーバーを OpenVMS AlphaServer 環境に追加する作業は, 新しい OpenVMS AlphaServer ノードを VMScluster に追加するのと同じように,簡単に行うことができます。 AlphaServer システムを追加するのと全く同じ感覚で Integrity を追加し, 現在ご使用の環境を今後も発展させていくことができます。

我々の計画および製品開発状況によると,Itanium のパフォーマンス・カーブは 次の 18〜24カ月の間で Alpha を上回ると予測されます。 同時に,業界標準の Integrity プラットフォームがもたらす経済性と,このプラットフォームによって実現される堅牢なシステムにより,ユーザーに大きな価値がもたらされることでしょう。

ガートナー・グループのレポート (GG T-22-3916) では,次のように解説しています。 「信頼性,可用性,サービス性に関しては,Itanium の方がより強力です。 Itanium サーバーは RISC サーバーの強力な競合相手です。 4 ウェイ以上の構成では,Itanium が最も成功を収めるでしょう。 このカテゴリでは,データベース・サーバー,強力な浮動小数点演算パフォーマンスを必要とするハイエンドの HPC,データ・ウェアハウス,フォールト・トレラント・アプリケーション,ハイエンドの ERP およびその他のオンライン・トランザクション処理 (OLTP) アプリケーションがカバーされます。」

Intel 社でエンタープライズ・プロダクト・グループを統括するディレクタ,リチャード・ドラコット (Richard Dracott) 氏は次のように語っています。 「現在,Itanium ベースのソリューションは,エンタープライズ・コンピューティングおよびテクニカル・コンピューティングの分野で最高のパフォーマンスと機能を提供しており,機能とパフォーマンスの優位性は将来もさらに拡大していくことでしょう。」

5 Itanium は Alpha と同じような運命をたどるのではありませんか? Itanium を真剣にサポートするハードウェア・ベンダーは HP のみになりませんか? HP はコンパックが Alpha の開発を中止したのと同じ理由で Itanium の採用を中止することはないでしょうか? Alpha は革新的なテクノロジとして認知されています。 しかし,インテルの業界標準プロセッサーの経済効果に比較して,単一のシステム・ベンダーの販売量では,Alpha への投資に見合うスケールの販売量には至りませんでした。 Itanium は,インテルと 40 社のハードウェアのベンダー (HP,IBM,ユニシス,NEC,日立,富士通/シーメンス,ブルとデルなど) によってサポートされる業界標準のプロセッサーです。 これらのベンダの内 20 社ほどがデュアル・プロセッサーまでのシステムを製造しています。 また,およそ 20 社が 4 プロセッサーまでのシステムを生産し, これらのベンダーの少なくとも 10 社が 128P プロセッサーまでのサーバーを提供しています。

今後長期的に,Itanium は以下の 2 つの分野で x86 よりも優位を保つでしょう。

可用性: Itanium アーキテクチャーは,エンタープライズ・コンピューティングで必要とされる可用性を実現できるように設計されています。 設計および開発に関する判断を下すにあたって,データ・パスの保護,マシン・チェック・アーキテクチャー,セルフ・ヒーリング・キャッシュ (Pellston Technology) などの機能の実現が優先されました。

パフォーマンス: Itanium はクロック・サイクルの利用方法が優れています。 今後数年以内に,Itanium は x86 の 2 倍以上のパフォーマンスを達成すると考えられます。 このようにパフォーマンスを向上できるのは,次の 2 つの分野の進歩によります。 現在,Itanium 1.5 GHz プロセッサーの整数演算パフォーマンスは 3 GHz の Xeon に 匹敵し,クロック・サイクルあたりのパフォーマンスは約 2 倍になっています。 設計および製造技術の向上により,Itanium のクロック・レートは Xeon と同等まで向上すると期待されるので,パフォーマンスの差はさらに拡大することでしょう。 さらにコンパイラの改善により,EPIC の実質的なパフォーマンスがますます向上するでしょう。

6 Alpha から Itanium へ移行するのと同様の理由で,HP は x86 の 64 ビット拡張プロセッサーに OpenVMS を実装することを積極的に計画しているでしょうか? Alpha から Itanium への移行と,Itanium から x86-64 への移行は, まったく意味が異なります。

Alpha から Itanium への移行は,ネイティブな 64 ビット・アーキテクチャーから 別のネイティブな 64 ビット・アーキテクチャーへの移行です。 しかも,Itanium は業界標準プロセッサーであり, 世界最強のチップ・メーカが財務的にも技術的にも完全にバックアップしています。 このため,OpenVMS のユーザーが Itanium を導入し,所有するのに必要なコストは大幅に削減されます。 また,高い信頼性と性能,拡張性,ならびに完全な環境を提供するプラットフォームを実現する HP の付加価値を利用できるという優位性もあります。

反対に Itanium から x86-64への移行は,OpenVMS にとっては後退になります。 現在 x86-64 は,1 テラバイトまでの物理的メモリ,システム毎に 8 つのプロセッサーまでしか拡張できません。 一方 Superdome のようなサーバーでは,128 のプロセッサー, 1 テラバイトの RAM (将来はさらに増加) の使用がすでに可能です。 x86-64 アーキテクチャーは,32ビット環境で CPU 数の制限(4 プロセッサーまで)にとらわれないという分野においては,明らかに劇的な前進です。 けれども OpenVMS は,10 年以上も前からこのレベルの拡張性は提供しています。

7 多くの顧客は,低コストのワークステーション・クラスのマシン上で開発することを好みます。 その意味では,x86 の 64 ビット拡張システムは,より高価な Itanium ベースのシステムより適しているのではないでしょうか? プラットホーム上での開発を望むユーザーであれば,逆に,Itanium ベース・システムの価格がこの数年で x86 ベース・システムの価格に接近するとインテルが予測している点に注意してください。 このため,価格面よりも実行する作業を考慮してシステムを自由に選択できるようになります。 実際,多くのユーザーは,多数の開発プロジェクトを同じシステム上で同時に進めることができる大規模な OpenVMS サーバーを開発に使うでしょう。

Intel 社のプラットフォーム・グループを統括する上級副社長,マイケル・フィスター (Michael Fister) 氏は次のように語っています。 「インテルは,共通のプラットフォーム・インフラストラクチャの実現により,Itanium プラットフォームの価格低下を時間とともに可能にし,2007 年までに Xeon プロセッサー・ベースのプラットフォームと同等のコストを達成することを目指しています。」

しかし,Windows や UNIX などの多くの他のシステムでも OpenVMS アプリケーションは開発できます。 ワークステーション環境での開発を希望するユーザーのために,HP は必要なあらゆるツールを提供しています。

8 何人かのアナリストが HP が唯一の Itanium チップ・ユーザーであり, Itanium は業界標準でないと見ています。 この点は,顧客に対しどのように説明できますか? 40 社以上のハードウェア・ベンダが Itanium ベースのシステムを製造しています。 これらのベンダとしては,HP の他に,IBM,ユニシス,NEC,日立,富士通/シーメンス,Bull,Dell などがあります 。 これらのベンダのうち,約 20 社はデュアル・プロセッサーまでのシステムを製造しています。約 20 社は 4 プロセッサーまでのシステムを製造しており, 少なくとも 10 のベンダが 128P プロセッサーまで搭載したサーバーを製造しています。
9 インテルは Itanium にコミットしていますか? インテルは Itanium に最大限の努力を投じています。 事実,インテルは,Itanium が 2007 年までに今日の Xeon MP プロセッサーに匹敵するボリュームになることを狙っています。 インテルの経営陣の最近の発言をご紹介しましょう。

Intel 社でエンタープライズ・プロダクト・グループを統括するディレクタ, リチャード・ドラコット (Richard Dracott) 氏は次のように語っています。 「現在,Itanium ベースのソリューションは, エンタープライズ・コンピューティングおよびテクニカル・コンピューティングの分野で最高のパフォーマンスと機能を提供しており,機能とパフォーマンスにおけるこの優位性は今後もさらに拡大していくことでしょう。」

10 x86 の 64ビット拡張のアナウンスは HP のサーバー戦略にどのような 影響を与えますか? Itanium ベースのシステムは,最も要求が厳しいミッションクリティカルな環境にも耐え得るように設計され,長期にわたってより高い性能,可用性と保守性を提供します。 Itanium は x86 の従来の限界を越える際だった特徴を幾つも持っています。 EPIC の並列演算実行による高いパフォーマンス,開発当初から組み込まれている 64 ビット構造,強靭なオペレーティング・システムである HP-UX,OpenVMS,NonStop Kernel のサポートなどです。

x86-64 ベース・システムが適切と思われる分野で利用できるようラインナップに追加したこと以外,HP のサーバー戦略に変更はありません。 64-bit 拡張は x86 アーキテクチャの進化であって,種々のアプリケーションに対し,パフォーマンスや費用対効果の向上と 64 ビット環境への移行パスを提供します。 x86 の 64 ビット拡張は,Microsoft Exchange 電子メールシステムのように,これまで x86 サーバーによってサポートされてきたアプリケーションの開発に貢献すると予想されます。 x86 の64 ビット拡張アーキテクチャは,HP の ProLiant サーバーでサポートされます。

x86 の 64 ビット拡張テクノロジを採用した HP ProLiant サーバーを製造することは, 単に既存の HP ProLiant のラインナップを拡充するものであり,32 ビットから 64 ビットまで,業界標準アーキテクチャをベースにした x86 コンポーネントの最適な選択肢をお客様に提供するという HP の戦略の一部です。 HP は,単一のサーバー・アーキテクチャあるいは単一のオペレーティング・システムだけで,お客様の多様なビジネス・ニーズを満たすことはできないと考えています。 したがって今後も,多彩なオペレーティング・システムが稼動する x86 サーバーおよび Itanium サーバーを提供していきます。


改訂履歴:2004 年 7 月 翻訳

 

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