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VAX & VMSものがたり


第11章 Alphaチップ - 64ビットのブレークスル -

1992年2月に、DECは世界初の64ビットアーキテクチャという、 技術的に大きな進歩をもたらしました。この革新的なアーキテクチャは、Alpha Chip 64ビットRISCテクノロジーと150MHzのDECchip21064マイクロプロセッサを基礎としていました。


Alpha AXPファミリー システムの発表

1992年11月に、DECはフルレンジのAlpha AXPファミリーを発表しました。 それはAlpha AXPワークステーション、部門サーバー、データセンターサーバー、メインフレーム級サーバー、 システムソフトウェア、そしてサービス、レイヤードソフトウェア、周辺機器、アップグレード プログラムから構成されていました。 そしてソフトウェアパートナー400社が、約900本のAlphaアプリケーションの出荷時期を発表しました。

Alpha AXPは、新たな記録を達成しました。4月には、Alpha AXPはそれまでに世界最高速のソートと トランザクション処理能力を達成しました。DECは業界最高速のワークステーションを5,000ドル、 10,000ドル、15,000ドルの価格帯で発表しました。

  Alphaの製造工場を訪問するKen Olsen
Alphaの製造工場を訪問するKen Olsen
 

Robert B. Palmer(DEC会長、社長兼CEO、Q2 FY93)

 

「本日はコンピューティングの新しい変革が始まる日です。 ほとんど無限といえる64ビットコンピューティングのパワーと、主要な3つのオペレーティングシステムによって、 想像力の限界まで道が広がります。Alpha AXPコンピューティングによって、 顧客は有益な新手法に投資し人々の要求を満たすことができるようになります。」

 

Destination.Alpha: 障壁を克服

顧客がVAXシステムからAlphaシステムにリスクなく確実に移行できるように、 DECは1995年にDestination Alphaプログラムを開始しました。 顧客のアプリケーションの移行を支援する、34のアプリケーション移行センターを全世界に開設しました。 さらに、顧客の移行上のクリティカルな問題の解決を支援するために、 技術ホットラインが利用できるようになりました。

DECはさらに、顧客に経済的、技術的な障害が発生した場合に、 それを解決するためのプロジェクトナビゲータと呼ばれるプログラムも展開しました。 これらのプログラムとサービスを通じて、DECは顧客のAlphaプラットフォームへのスムースな移行を可能にしました。

  将来のテクノロジーについて会話するKen OlsenとBob Palmer
将来のテクノロジーについて会話する
Ken OlsenとBob Palmer
 

VAX - Alphaの発表後も生き続ける

 

DECが64ビットAlphaコンピュータファミリを発表した後、 新しいVAXシステムは発表されないものと多くの人が思いましたが、 事実はそうではありませんでした。

1995年にDECは「CATAMOUNT」プロジェクトを発表しました。 その目的はVAX4000モデル108システムとMicroVAX3100モデル88と98システムを開発することでした。 これらの製品にはメモリ容量を4倍にするといった機能拡張が含まれました。 これまでに実施したCPUのパフォーマンス向上に対応して、 より多くのメモリを求める顧客の要求に応えエンジニアはメモリの最大容量を拡大しました。 「CATAMOUNT」製品はデスクトップにもラックマウントにも使用できるように設計されました。 この製品の目的は、顧客のコストオブ オーナシップの低下と低価格のメモリと 外部記憶のテクノロジーを顧客が享受できるようにすることでした。

製品の拡張以上に、この新しいVAXシステムが真に意味深かったのは、DECがVAXの顧客のインストールベースを サポートするために投資を続けるという事実でした。

 

Janet Darden(Destination Alphaプログラム マネージャ)

 

「Destination Alphaプログラムを用意するとき、我々が認識したことは、 顧客がVAXからAlphaに自分たちの都合の良いペースで移行できるように、 カスタマイズされたソルーションを開発する必要があるということでした。」

 

VMSがOpenVMSに

64ビットのAlphaシステムは、業界で最強のシステムとなりました。主な開発項目には、 AlphaプラットフォームでMicrosoftのWindows NTが使用可能となったことによる 戦略的Alphaソフトウェアが含まれています。この期間に、 VMSオペレーティングシステムのポーティングの容易さとオープン性を反映して、 DECは公式にVMSをOpenVMSという名前に変更しました。VMSはOpenVMSとなって、 広く受け入れられているIEEEのPOSIX標準をサポートしました。 またVMSは、世界の主要な情報システム企業で構成される非営利団体であるX/Openの「ブランド」も取得しました。

OpenVMSは、OSF/Motif、POSIX、XPG4、OSF分散処理環境(DCE)などの重要な標準をサポートしています。 OpenVMSを基礎としてオープンシステム環境を構築しようとするときに、 オペレーティングシステムが標準を全面的にサポートしていることは非常に重要です。 OpenVMSは、ネットワーキング、データ、ドキュメント、システム、ソフトウェア開発、 ユーザーインターフェイスなどの主要なオープンシステムの標準をすべてサポートしています。

この名称変更と共に、Alpha-readyのOpenVMS VAXシステムとサーバーが13機種発表されました。 Alpha-readyは、VAXが64ビットテクノロジーに簡単にアップグレードできることを示すために造られた用語です。

1993年2月に、DECは26種のOpenVMS Alpha AXP製品を予定より早く出荷し、開発企業、システムインテグレータ、 およびエンド ユーザー向けにソフトウェアスウィートを提供することができました。 そして、5月には、2,000本以上のアプリケーションがOpenVMS Alpha AXPで利用できました。

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