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VAX & VMSものがたり


第8章 第二世代のVAX

VAX8600

1984年10月、DECはVAX8600を発表しました。このシステムは、VAXの第二世代の始まりを意味し、 VAX戦略において画期的な事でした。VAX8600は、VAX-11/780の最高4.2倍の性能を提供し、 VAX-11/780とVAX-11/785 SBI(Synchronous Backplane Interconnect)とのI/Oサブシステムの互換性を維持しながら I/O機能を拡張しました。

このマシンはECL(Emitted Coupled Logic)での最初のVAXであり、 かつマクロパイプライニングを備えた最初のものでした。 VAX8600は新しい多くのコンセプトの集合であり、以前に開発されたシステムにさらに磨きをかけました。 このシステムには、VAX8600とそれ以前のすべてのモデルで動作するVMSソフトウェア製品の広範なポートフォリオが パッケージ化されていました。

   
  VAX8600開発チーム
VAX8600開発チーム

一つのプラットフォーム、一つのオペレーティング システム、一つのネットワーク

「DECはネットワーキングに8つの異なるアプローチを検討していましたが、 1983年にネットワーキングのアプローチを具体化して、その戦略をDECworld’83で発表しました。 その戦略は、一つのプラットフォーム(VAX)、一つのオペレーティング システム(VMS)、 一つのネットワーキング製品(イーサネット)でした。」


新しいハイエンド:VAX8800

1986年1月、DECは最高機種のVAX8800と中型のVAX8300とVAX8200を発表しました。 これらのVAXシステムは、デュアルプロセッサをサポートする最初のVAXシステムでした。 各マシンには新規の高性能のI/Oバス、VAXBIを搭載していました。高性能のVAX8800は、 VAX8600の2倍から3倍速いアプリケーションスループットを達成しました。

一年後、現在までDECの最高速のシステムであるVAX8978と8974を発表しました。 これらのマシンは、VAX-11/780の最高50倍の速度でした。 二つのマシンには、当社製の新しい2.5ギガバイトのSA582ストレージアレイを搭載していました。 HSC70 I/OプロセッサとVAXBIバスにより、SA482はメインフレーム並みのI/Oサブシステム性能と 大容量のストレージを提供しました。

Bill Strecker(チーフ テクニカル オフィサー、VP、CST)の話

  「1970年代の末から1980年代の末までに、DECはニッチなミニコンピュータ企業から 世界第二位のコンピュータ企業になりました。その成長は、VAXとVMSの賜物でした。 その観点から、VAXとVMSはコンピュータの歴史上の偉大なサクセスストーリの一つです。 特に、ひとつの会社と業界を完全に変え、真に主要なコンピュータ アーキテクチャの一つとして その役割を果たしたという点でそう言えます。VAXとVMSは10年にわたり主導的なアーキテクチャでしたが、 20才にして、まだ非常に重要なアーキテクチャです。  

VAX、VMSの10年目の誕生日

 

VAXプラットフォームとVMSオペレーティングシステムの誕生10周年が、 1987年にDECUSのVAX-at-10というディナースピーチで祝福されました。 その席上、DECはVAXアーキテクチャの目標とVMSの開発の概要を紹介しました。

VAXアーキテクチャは、1000対1の価格範囲で提供するという、 当初の目標をすでに達成したと発表しました。 その目標は1987年2月、4,600ドルのVAXstation 2000の発表で達成しました。

というのは、当時最も高価なVAX8978は5,240,000ドルでした。 さらに、VAXとVMSは1977年にはFORTRAN専用でしたが、 1987年には一つのシステムで101種のレイヤード製品が使用できるまでに成長した過程も説明されました。

 

継続するエンジニアリング上の挑戦: アーキテクチャの進展

すべての面で、VAXとVMSアーキテクチャは1970年代から1980年代まで非常に安定していました。 この安定性には、2つの理由がありました。1つは、そのアーキテクチャが非常に汎用に設計されていたので、 10年間アーキテクチャ上の変更を必要としませんでした。2つ目は、 顧客が望んだものを事実上すべて提供しました。アーキテクチャは、長くもつように設計されていたので、 その目標を達成することができました。

10年の間に、製品ラインは単一のVAX-11/780から、継続的により高い性能の製品をより低価格で提供して、 ひとつの製品ファミリーに拡大しました。次のエンジニアリング上の課題は、 継続的にこのアーキテクチャをより高速なインプリメンテーションで、より低価格で提供することでした。

複数の開発チームが従来のVAXシステムに従事していましたが、 他のチームは新しいチップを基にしたシステムを開発していました。 そして、それが最終的に主要なDEC製品ラインになりました。

  Don HarbertとPauline NistがSusan PasiekaからVAX6000に対して、2年連続でThe PC Weekコーポレートサティスファクションアワードを受賞 - 1992年夏
Don HarbertとPauline NistがSusan Pasiekaから
VAX6000に対して、2年連続でThe PC Weekコーポレート
サティスファクションアワードを受賞 - 1992年夏
  Bill Demmerと第二世代のVAXファミリ
Bill Demmerと第二世代のVAXファミリ
 

Ed Yee(シニアVAXプロダクト マネージャ)の話

 

「新しいVAXを発表してDECUSに出展したとき、多くの顧客が来て尋ねました。 「それは、何ですか?」そこで、これは新しいVAXですと答えました。 彼らは、嬉しそうに驚きました。

我々の顧客は、自分達のVAXシステムを愛しました。彼らは、VAXをクロゼットに入れて忘れてしまいました。 それほど信頼性がありました。それがハードウェア、アーキテクチャ、ソフトウェアの特長です。 というのも、VAXが非常に堅牢だったからです。

カタマウント(VAX4100新シリーズのコード名)はDECがインストールベースの顧客をサポートし続けるという証拠です。」

 
  VAX組み立てライン
VAX組み立てライン
  VAX6000は大量生産された最初のSMP VAXでした。 最初の6週間の生産で、500ユニットが出荷されました。VAXは当時のいわゆるトルネードでした。 約5ヶ月で、ゼロから年間6,000ユニットに出荷が増えました。 そして、これが数年続きました。
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