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32ビットスーパーミニコンは驚異のマシン


ケン

「勝男、もうPDPではこれ以上大きなアプリケーションの開発は望めないし、メモリも大容量にするにはアドレスの限界がある。32ビットに移行しよう。一時も早く開発に取りかかろう。もう時代は32ビットを欲してるよ」

僕もこの意見には賛成だったので、早速アーキテクチャの検討に入った。

まずどのような記憶方式を採用したらよいか、これには32ビットアドレスを四つに分けて、これらを実メモリに対応させる仮想記憶方式を採用しました。

またどのようなレジスタ型式、どの位の性能のバスにするかなどの検討に入りました。

このプロジェクト名は"STAR"と決定し、CPU、メモリ、ユニバスアダプタ、マスバスアダプタ、クラスタコントロールアダプタが一つの高速なバスを介して、ゆるやかに結合する方式のものにしました。

そしてOSの開発はPDP上のエミュレータを用いて行い、1977年、ついに32ビットスーパーミニコンVAX11/780が発表されました(写真5、図18)。

写真5:VAX11/780
写真5:VAX11/780
図18:VAX11/780のブロック図
図18:VAX11/780のブロック図

VAXはVirtual Address eXtentionの略で、OSはVMS(Virtual Memory System)と命名しました。

このマシンは、PDP-11のように小さいアドレスをメモリマネジメント機構でゲタをはかせて、いびつに拡大するのではなく、32ビットという広大な仮想の空間でプログラムを考え、これを実在する実メモリに512バイトのページ単位に対応させながら動作させる仮想記憶方式を採用しています。

すべての汎用レジスタは32ビットで、メモリのアクセスは64ビット単位になっており高速性を追及しています。

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