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PDP11シリーズの誕生とそのアーキテクチャ


ある霧深い朝、ケンと新しいコンピュータのアーキテクチャについて議論を再開しました。

ケン

「今度のマシンは16ビットのバイトマシンにしたいと思うんだ。IBMもシステム370のバイトマシンを発表しているし、他のメーカーも右へならえで8ビットの整数倍を単位としたコンピュータを出している。

DECは今までワードマシンを出してうまくやってこれたけど、これからの時代の流れを考えると、アーキテクチャを一新したミニコンを開発する必要があるのはまちがいない。

そこで、レジスタの長さを16ビットで8個用意し、複雑なアドレス演算やいろいろな算術演算を行えるモードがあって、おまけにユーザーデバイスが簡単に使えて拡張性のあるものがいいだろう」

勝男 「それは、すごい。うん。それではケンこんなのはどう、CPU、メモリ、各種デバイスなどをほとんど同格に扱い、おのおの独立で動作できるようにするんだ。それが1本のケーブルで簡単に接続できるなんてのはどうかな? それも将来性を見越したバス構造にするんだ。そうだね、スピードは2Mバイト/秒 あれば大丈夫だと思うよ。それにメモリは256Kバイト位つなげたら当分の技術革新にはついていけるんではと思うんですが?」

と言うことでさっそくデザインが始められスピードは1.5Mバイト、メモリアドレスは256Kバイト、データ幅は16ビットに決まりました。ときに1970年のことです。

あろうことか以前PDP-8の説明をした会社が、今度は新16ビットマシンをこれからの目玉にするということなので、新しいコンピュータの説明をすることになりました。

例の4人はいるかなと思いつつ会議室に入ると、いたいた、顔見知りがたくさん。

勝男

「どうだい調子は?」

と聞くとみんなが訛りのあることばで、

エド

「いやー、ほんまにPDP-8は売れて売れてたまらんわ。うちは歩合制やからこたえられんわ。会社でもはじめようかと思うんだが、勝男はどうだい?」

勝男 「万事順調だけど、給料が上がらんからつらいわ」

と答えて説明を始めた。

勝男

「こんどDECからNOVAに続く世界2番目の16ビットミニコンピュータを発表します。このシステム用にI/Oデバイスの拡張に関して非常に強力なバスを開発しUNIBUS(ユニバス)と命名しました。

ユニバスは最大15メートル、56本の信号線と各種電源線、グラウンド合わせて144本のピンをもつ柔軟性のあるケーブル構造にしました。またユニバスの仕様はオープンにし、いろいろなメーカーが周辺機器の分野に参入しやすくする方法を取っています。この16ビットマシンはまだ使っていない数字11を使いPDP-11と命名しました。では具体的にPDP11のブロック図を図10に示します」


図10:PDP-11のブロック図
PDP-11のブロック図
PDP-11のブロック図
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