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Volume Shadowing for OpenVMS


HP Volume Shadowing for OpenVMS

ビジネスクリティカルなコンピューティング環境に高いデータ可用性を提供

Volume Shadowing for OpenVMS は、ユーザおよびビジネスクリティカルなアプリケーションに対して透過的に高いデータ可用性を提供します。

重要な運用システムでデータの損失やアクセスできない状況が発生すると、収益の損失はもとより、顧客を失う事態も考えられます。このため、常にデータが利用できるように、安全で信頼できるコンピューティング環境が必要です。Volume Shadowing for OpenVMS は、クライアントサーバ環境で実行されるようなビジネスクリティカルなアプリケーションやユーザに対して、高いデータ可用性を透過的に提供します。

ほとんどのコンピューティング環境では、データの可用性に大きな問題が発生する可能性が常に存在します。ストレージデバイス・メディアは時間の経過とともに劣化する可能性があり、コントローラやインターコネクトなどのシステムコンポーネントにも障害が発生する可能性があります。 問題が発生した場合、データが失われたり、数時間あるいは数日にわたりアクセスできなくなる事態が発生します。 あるいは応答時間が非常に遅くなり、事実上システムが使えない状態になる場合もあります。

ホストベースの Volume Shadowing for OpenVMS は、長年に渡り、OpenVMS システムのユーザに対して信頼性の高いデータ可用性機能を提供してきました。 Volume Shadowing for OpenVMS は、メディアの劣化や、コントローラ、デバイスあるいはインターコネクトの障害が発生した場合でも引き続きデータにアクセスできるように、 RAID テクノロジーを実装した実績の高い製品です。 Volume Shadowing により、必要とする時に必要な場所で、常にデータが利用できるようになり、ビジネスクリティカルなアプリケーションを安心して利用することができます。

概要

  • Volume Shadowing は、RAID 1 技術を実装した製品です。


  • Volume Shadowing は、スタンドアロン環境でもクラスタ環境でも、あらゆるタイプの OpenVMS Integrity、AlphaServer、あるいは VAX システムをサポートします。


  • データが複製されている一組のデバイスをシャドウセットと呼びます。 1つのシャドウセットは最大6つのデバイスで構成されます。 データの可用性を提供するためには,シャドウセット内に少なくとも2つのデバイスを必要とします。


  • OpenVMS ボリュームのシャドウイングにより、アプリケーションデータの可用性が高められます。


  • システムディスクのシャドウイングにより、データの可用性を高めるだけでなく、システムの可用性も向上させることができます。


  • シャドウイングは、耐障害クラスタ環境では特に欠かせない役割を果たします。


  • Volume Shadowing と OpenVMS Cluster の組み合わせにより、単一障害点のない構成を実現でき、業界最高レベルの非常に高いデータ可用性を提供することができます。


  • 最低限の中断で、あるいは全く中断無しにバックアップ処理を実行でき、データセンターの 24時間 x 365日の稼働を可能にします。


  • 非常に離れた場所の間でもデータを複製することができるため、耐災害機能を提供することができます。 たとえば、Fibre Channel が現在サポートする距離は、シングルモードファイバーを使用するインタースイッチリンク(ISL)を利用した場合で最大 100 km です。


  • 最大 500 のマルチメンバー・シャドウセット数をサポートするため、大量データの可用性を確実なものにすることができます。 なお、シングルメンバーのシャドウセットの場合、 シャドウセットの最大数は 10,000 です。


  • Volume Shadowing を利用するためにアプリケーションを変更する必要はありません。


  • ライセンスは、ディスク単位あるいはプロセッサ単位で提供されます (ただし、Integrity サーバーでは、プロセッサ単位のライセンスのみ提供されます)。

最新情報

OpenVMS V8.4 の新機能

Volume Shadowing for OpenVMS V8.4 では、 ミッションクリティカルな OpenVMS オペレーティング環境のレジリエンシー、柔軟性、および性能をさらに向上させる機能拡張によって、以下のような利点が提供されます。

  • 耐障害性能
    OpenVMS V8.4 では、サポートするシャドウセット数が 3 から 6 に増えています。6 つのシャドウセットをサポートすることにより、クラスタ内の 2 サイトのうちの 1 サイト、あるいは 3 サイトのうちの 2 サイトを失っても冗長性を維持できるような構成を構築できるようになりました。


  • 高可用性
    ミニコピーおよびミニマージ処理の高速化により、大量のバックグラウンド I/O を回避してコピー処理あるいはマージ処理の時間を短縮し、データの可用性を高めることができます。


  • 柔軟性
    6メンバーのシャドウセットのサポートにより、一時的に6メンバーのシャドウセットを構成することで、既存の3メンバーシャドウセットを、ダウンタイム無しに新しいストレージテクノロジーに移行できるようになりました。 また、ミニコピー・ビットマップ機能を使用して、一時的にシャドウセットにデバイスを追加した後それらを取り外すことにより、ある時点のデータのコピーを取得することも可能です。


  • 読み書き I/O 性能の改善
    SET SHADOW コマンドの新しい修飾子と書き込みビットマップの性能改善により、 読み書き I/O 性能が改善しています。

OpenVMS V8.4 における Volume Shadowing の機能拡張の詳細については、 『OpenVMS V8.4 新機能説明書』 を参照してください。

日本語ドキュメント

Volume Shadowing for OpenVMS で提供している日本語ドキュメントは以下のとおりです。

Volume Shadowing for OpenVMS 日本語ドキュメント

Volume Shadowing for OpenVMS ソフトウェア仕様書   PDF
Volume Shadowing for OpenVMS 説明書 HTML PDF

キットおよびライセンス

Volume Shadowing for OpenVMS のキットは、OpenVMS オペレーティング・システムとともに提供されます。

Volume Shadowing for OpenVMS を利用するためには、 Volume Shadowing for OpenVMS のソフトウェア・ライセンスが必要です。

なお、OpenVMS Integrity の HA-OE (High-Availability OE) には、 Volume Shadowing for OpenVMS のソフトウェア・ライセンスが含まれています。 HA-OE およびオペレーティング環境についての詳細は、下記の情報を参照してください。

» HP OpenVMS オペレーティング環境
» 『HP OpenVMS オペレーティング環境ソフトウェア仕様書』

Volume Shadowing for OpenVMS を使用するメリット

データ可用性の向上

Volume Shadowing for OpenVMS は、メディアの劣化や、コントローラ、デバイスあるいはインターコネクトの障害、あるいはサイト内の何らかの障害によるデータの損失を防ぎ、高いデータ可用性を透過的に提供します。

データは複数のデバイスに同期的に記録され、いずれかのデバイスが利用できなくなってもデータへのアクセスが維持されます。ボリュームへの読み書き操作は、残りのシャドウセットメンバーにより透過的に行われます。 このため、複製されたいずれかのデータが常に利用可能となります。 このようにデータの可用性を提供することにより、ストレージ・サブシステムのコンポーネントが単一障害点になりシステムやアプリケーションの動作が中断されるような事態を回避します。

シャドウセットへのアクセスは、仮想ディスクのメカニズムによって行われます。 作成されたシャドウセットに対し、アプリケーションおよびユーザは、標準的な物理デバイスへアクセスするのと同じようにアクセスできます。

データ信頼性の向上

磁気記録メディアは、データを表現する磁化パターンを維持できなくなる場合があります。 何らかの自然現象が磁気記録メディア上のデータを変更してしまう可能性もあります。また、ヘッドの故障などの機械的な障害が、磁気記録メディア上の情報を破壊してしまう可能性もあります。

最新の I/O サブシステムの多くは、このような状況に対処するためのエラー訂正アルゴリズムを備えています。 しかし、このようなアルゴリズムでエラー訂正できる範囲を超えて、データが破損してしまう場合もあります。そのデバイスがシャドウセットのメンバーであれば、Volume Shadowing for OpenVMS により、同じシャドウセットの別のメンバーからデータを取り出すことができます。要求があったプロセスに対して正しいデータが返されるだけでなく、そのデバイスの破損ブロックに対応する置き換えブロックに対しても正しいデータが書き込まれます。

システムの可用性の強化

Volume Shadowing を利用する利点の 1 つに、OpenVMSオペレーティング・システムの重要なディスク・コンポーネントであるシステムディスクのシャドウイングがあります。これにより、システムディスクの劣化や障害が原因でシステムが使用できなくなる状況を回避することができます。 システムディスクが単一障害点にならないため、共通のシステムディスクから 複数のメンバーシステムがブートされる OpenVMS Cluster 環境では、特に効果的です。

24時間 x 365日のデータセンタの稼動

データセンターを24時間 x 365日で稼動させるためには、システムの運用に影響しないように定期バックアップ作業を行う必要があります。Volume Shadowing により、最小限の中断あるいは全く中断無しに、データの更新が可能な状態を維持したままデバイスのバックアップを行うことができます。

シャドウセットに対しては、シャドウイングされていないデバイスに使用する場合と同じように OpenVMS Backup ユーティリティを使用できます。シャドウセット・メンバーに対するバックアップ操作も、通常のバックアップ操作と違いはありません。

耐障害性能とマルチサイトのサポート

Volume Shadowing を使用すると、OpenVMS Cluster 内の物理的に離れた場所にあるマルチサイト・デバイスのシャドウイングを行うことができます。 この機能により複数のサイトで常に最新のデータにアクセスすることができるため、可用性が向上し、耐障害性が提供されます。 たとえば、あるデータセンター施設のシャドウセット内のデバイスが動作しない場合、あるいはデータが壊れた場合、別の施設のシャドウセット・デバイスからデータを取り出すことができます。また、あるサイトでアップデートされたデータが、別のサイトでもすぐに利用できます。

完全な透過性

Volume Shadowing for OpenVMS は、ユーザおよびアプリケーションに対して完全な透過性を提供します。シャドウセットは通常の1つのデバイスとして認識され、アプリケーションに変更を加える必要はありません。シャドウ化されていない通常のデバイス上のデータを扱うコマンドを、シャドウセットにもそのまま使用することができ、アプリケーションあるいはエンドユーザの操作中であっても、影響を与えずにシャドウセットテへデバイスを追加および削除することができます。

性能の最大化

シャドウセットは同じデータを含む複数のデバイスで構成されるため、DECramデバイス(ホストシステムのメモリ上の擬似デバイス)も含め、シャドウセット内のどのメンバーからもデータを読み取ることができます。

Volume Shadowing は、性能を最大化するアルゴリズムを使用して、各読み取り操作ごとに読み取りデバイスを決定します。この結果、Volume Shadowing によりデータの可用性が向上すると同時に、読み取り性能の向上が期待できます。

Volume Shadowingは、デバイスへの書込み操作をすべてのシャドウセットメンバーに繰り返しますが、性能を最大化するため、書込み操作はすべてのシャドウセットメンバーに対して並列に行なわれます。フルシャドウメンバーとコピーメンバーとの間でコピー操作が進行中の場合(デバイスがシャドウセットに追加されている場合)、書込み操作はまずフルシャドウメンバーに対して並列に実行され、その後コピーメンバーに対して実行されます。

関連情報

» OpenVMS Cluster
» Volume Shadowing for OpenVMS US サイト

 

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