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Opteronプロセッサでの PowerNow!利用時の注意事項について

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20-JUL-05, revised 28-DEC-05
 本ページに記載してある内容は限られた評価環境に於ける検証結果に基づいたものです。本ページの情報を利用する前に予めサイト内リンク技術情報サイト内リンク保証について、ディストリビュータが提供する WEBサイト等をご覧ください。

PowerNow!について

 Opteronプロセッサには CPUの駆動周波数をダイナミックにコントロールし、電源消費量や発熱を抑えるための PowerNow!が装備されつつあります。利用するディストリビューションによっては、PowerNow!の影響により kernel内部の時間制御が正常に行われないため様々な問題が発生する場合があります。

発生する問題

 HP社内で確認している問題は下記になります。利用する kernelやシステム構成により発生する問題の頻度や影響は多様な結果となります。これらは ProLiant DL145G2(single-core, Family:15, Model:37, stepping:1, cpuid level:1)を利用して確認しております。
  • CPU clockが固定された状態で system clockが狂う(20分で 3秒遅れる等)。
  • CPU clockが可変の状態で system clockが大幅に狂う(10分で 45秒進む等)。
  • ftp利用時の転送速度や転送時間がマイナス表示になる場合がある。
  • キーボードからの入力時にチャタリングが発生し、正常な入力ができなくなる場合がある。
  • CD-ROMからのファイルコピー時にコンソールがロックアップ(ネットワークは利用可能)する場合がある。
  • CD-ROMからのファイルコピー時に 'journal commit I/O error'(ATAPI接続の場合)もしくは 'Buffer I/O error'(USB接続の場合)が発生し、コピーが失敗する場合がある。
  • /proc/cpuinfoに表示される現在の CPU動作周波数が正しく表示されません。正しい CPU動作周波数は /sysインターフェイス scaling_cur_freqの値を参照(例: cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_cur_freq)してください。

PowerNow!の認識状況について

 kernelが PowerNow!を認識した場合、一般に下記のメッセージが /var/log/messagesに
記録されます。
kernel: powernow-k8:  Found 2 AMD Athlon 64 / Opteron processors (version 1.00.09b)
kernel: powernow-k8:    0 : fid 0x12 (2600 MHz), vid 0x6 (1400 mV)
kernel: powernow-k8:    1 : fid 0x10 (2400 MHz), vid 0x8 (1350 mV)
kernel: powernow-k8:    2 : fid 0xe (2200 MHz), vid 0xa (1300 mV)
kernel: powernow-k8:    3 : fid 0xc (2000 MHz), vid 0xc (1250 mV)
kernel: powernow-k8:    4 : fid 0xa (1800 MHz), vid 0xe (1200 mV)
kernel: powernow-k8:    5 : fid 0x2 (1000 MHz), vid 0x12 (1100 mV)
kernel: powernow-k8:  cpu_init done, current fid 0x12, vid 0x6
kernel: powernow-k8:    0 : fid 0x12 (2600 MHz), vid 0x6 (1400 mV)
kernel: powernow-k8:    1 : fid 0x10 (2400 MHz), vid 0x8 (1350 mV)
kernel: powernow-k8:    2 : fid 0xe (2200 MHz), vid 0xa (1300 mV)
kernel: powernow-k8:    3 : fid 0xc (2000 MHz), vid 0xc (1250 mV)
kernel: powernow-k8:    4 : fid 0xa (1800 MHz), vid 0xe (1200 mV)
kernel: powernow-k8:    5 : fid 0x2 (1000 MHz), vid 0x12 (1100 mV)
kernel: powernow-k8:  cpu_init done, current fid 0x12, vid 0x6

現在のディストリビューション対応状況

 主要なディストリビューションでの状況です。kernelバージョンに特に言及がない場合、base kernelでの結果となります。詳細はサイト内リンクディストリビューション機能対応表をご覧ください。これらの検証結果はあくまで技術的な情報を示すものであり、これら全てのディストリビューションが ProLiant DL145G2(single-core)で動作する事を保証する訳ではありません。

x86 x86_64
RHEL3 kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。 kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。
RHEL4 kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。 kernelは PowerNow!を自動認識します。U2未満の場合、system clockが狂う等の悪影響が発生します。U2以降に於いては正常に PowerNow!が利用可能です。
SLES9 kernel 2.6.5-7.139(SP1)以降の kernelで PowerNow!を自動認識します。kernel 2.6.5-7.191(SP2)未満かどうかにより程度の差はありますが、全ての kernel環境で system clockが狂う等の悪影響が発生します。 kernel 2.6.5-7.139(SP1)以降の kernelで PowerNow!を自動認識します。kernel 2.6.5-7.191(SP2)未満の場合は system clockが狂う等の悪影響が発生します。SP2以降に於いては正常に PowerNow!が利用可能です。
Fedora Core 3 kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。 kernelは PowerNow!を自動認識し、system clockが狂う等の悪影響が発生します。
Fedora Core 4 kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。 kernelは PowerNow!を自動認識しますが、システムへの悪影響は認められませんでした。
Turbolinux 10
Server
kernelは PowerNow!を認識しないためシステムへの影響はありません。 kernelは PowerNow!を認識しない(但しモジュールは存在する)ためシステムへの影響はありません。

PowerNow!への対応方法

Red Hat EL4
(x86):
kernelは PowerNow!を認識しないため対応は不要です。
Red Hat EL4/U2未満
(x86_64):
#chkconfig --level 12345 cpuspeed off システムをリブートします。
Red Hat EL4/U2以降
(x86_64):
kernelは PowerNow!を認識し正常稼動するので対応は不要です。
SUSE Enterprise 9
(x86) - SP1以降 SP2未満:
dual-coreの場合:
/etc/sysconfig/powersave/commonファイル内の下記の行を変更し、システムをリブートします。
   POWERSAVE_CPUFREQD_MODULE=""
        ↓
   POWERSAVE_CPUFREQD_MODULE="off"

single-coreの場合:
/boot/grub/menu.lstで kernel parameterとして'clock=pmtmr'を引き渡してください。
SUSE Enterprise 9
(x86) SP2以降 SP3未満:
/boot/grub/menu.lstで kernel parameterとして'clock=pmtmr'を引き渡してください。
SUSE Enterprise 9
(x86) SP3以降:
kernelは PowerNow!を認識し正常稼動するので対応は不要です。
SUSE Enterprise 9
(x86_64) - SP1以降 SP2未満:
/etc/sysconfig/powersave/commonファイル内の下記の行を変更し、システムをリブートします。
   POWERSAVE_CPUFREQD_MODULE=""
        ↓
   POWERSAVE_CPUFREQD_MODULE="off"
SUSE Enterprise 9
(x86_64) - SP2以降
kernelは PowerNow!を認識し正常稼動するので対応は不要です。

ハードウェア的に PowerNow!を停止させる方法

 ProLiant DL385, DL585の場合、最新 firmwareを適用する事で RBSUの 'HP Static Low Power Mode'を disabled(サイト内リンクRBSU)にする事で停止させる事が可能です。

 DL145G2にはこの機能はありません。

acpiの利用自体を停止する方法

 kernel parameterで acpi=offを引き渡す事で ACPI機能全体を停止させる事も可能です。この場合、#halt -pによる電源断機能が利用できなくなります。またシステムによっては UPS利用時の AC供給が復旧した場合の、電源コントロール方法を変更する必要が生じる場合があります。詳細はサイト内リンクSmartStart v7.x版によるハードウェアセットアップ(G4系対応 - OS選択機能なし)の 'UPS利用時の設定について'をご覧ください。
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