AlphaStation XP900, AlphaServer DS10用
Kondara MNU/Linux 2.0インストールガイド ELSA Gloria Synergy, 3Dlabs OXYGEN VX1対応
revised 05-APR-02
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本ページに記載してある内容は限られた評価環境に於ける検証結果に基づいたものです。本ページの情報を利用する前に予め 技術情報、 保証について、ディストリビュータが提供する WEBサイト等をご覧ください。 |
インストール概要
Kondara MNU/Linux 2.0は、本機の各種デバイスを自動認識、またはメニューから選択するだけで設定する事が可能です。特殊なデバイスの設定が不要ですので Linuxのインストールに慣れた方は、ディストリビューションに添付のマニュアルに従ってインストールする事が可能です。
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本構成で X Window Systemを利用する場合、FDへのアクセスする際の問題、コンソールの表示色の問題が発生します。詳細、及び回避方法は こちらをご覧ください。
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想定システム
下記に示すインストール条件と異なるシステム構成、インストールオプションを利用する場合は、ディストリビューションに添付のマニュアルもしくは Linux関連のドキュメント等を参照し、適時必要な設定を行ってください。
本ページが想定しているデバイスは下記になります。但し、videoコントローラは下記コマンドで表示されません。本機では ELSA Gloria Synergy/8MBもしくは 3Dlabs OXYGEN VX1/32MB注を想定しています。
 | >>>show device |
dka0.0.0.6.1 |  | DKA0 |  | COMPAQ |  | BD****** |
dqa0.0.0.107.0 | DQA0 | TOSHIBA | CD-ROM XM-6302B 1017 |
dva0.0.0.0.0 | DVA0 | | |
ewa0.0.0.9.1 | EWA0 | | xx-xx-xx-xx-xx-xx |
ewb0.0.0.11.0 | EWB0 | | xx-xx-xx-xx-xx-xx |
pka0.7.0.6.1 | PKA0 | | SCSI BusID 7 |
| DKA0: SCSI HDD |
DQA0: IDE HDD |
DVA0: FDD |
EW*0: NIC(on-board DECchip21142/43) |
PKA0: SCSI I/F(KZPCA-AA) |
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注OXYGEN VX1は XP900ではサポートされません
必要な SRMコンソールバージョン
Linuxのインストールを開始する前に、電源投入直後の表示もしくは下記のコマンドで SRMのバージョンを確認します。Gloria Synergyを利用する場合、v5.4以上、OXYGEN VX1を利用する場合、v6.0以上である事を確認してください。最新版のファームウェアは こちらからダウンロードできます。
 | >>>show version version V6.0-x Mon DD YYYY HH:MM:SS |
インストール方法
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Alpha Binary CD Disk1をドライブに挿入し、下記のコマンドを実行します。
 | >>>b dqb0 -fi kernels/vmlinux.gz -fl initrd=images/ja/ramdisk.img |
Language Selection
Japaneseを選択します。
キーボードの選択
適切なキーボード タイプを設定してください。日本語109キーボード使用時には jp106を指定します。
Kondara MNU/Linux
[OK]を選択します。
インストールの種類
インストールする方法を選択として、カスタムシステムを選択します。
ディスクのセットアップ
パーティショニングツールを選択します。ここでは Disk Druidを選択します。
ディスクのセットアップ
パーティショニングツールを選択します。ここでは Disk Druidを選択します。
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[追加]を選択し、タイプを "Linux swap"とし必要な 容量を指定します。
[追加]を選択し、タイプを "Linux native"、マウントポイントに "/"を指定し、必要な 容量を指定します。
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フォーマットするパーティションの選択
フォーマットするパーティションを設定します。デフォルトでは、作成したすべてのパーティションについてフォーマットが行われるようになっています。
ホスト名の設定
システムのホスト名を入力します。
ファイアウォールの設定
必要に応じてセキュリティレベルを選択します。インストール中に設定しない場合 ファイアウォールなしを選択し、終了後 #lokkitを利用して設定してください。
ネットワークの設定
本機の NICは 2枚構成となっていますが、インストーラでは eth0(イーサネット A)しか設定できません。eth1(イーサネット B)の設定はインストール終了後に行ないます。IPアドレス等の設定は、必要に応じて bootp/dhcpを使用するチェックします。ちなみに本機が利用するドライバは de4x5.oになります。
マウスの設定
2ボタンマウスを利用している場合 Generic - 2 Button Mouse(PS/2)、3ボタンマウスを利用している場合 Generic - 3 Button Mouse(PS/2)を設定します。
また、2ボタンマウスを利用している場合 3ボタンマウスのエミュレーションを設定しますか?をチェックします。
タイムゾーンの選択
Asia/Tokyoを選択します。
Rootパスワード
rootパスワードを設定します。
ユーザの追加
必要に応じて root以外のユーザを追加してください。
認証の設定
シャドウパスワードを使用すると、MD5パスワードを有効にするがチェックされていることを確認します。必要に応じ NISを有効にするをチェックします。
パッケージグループの選択
インストールするパッケージを選択します。
X設定の検出結果
ビデオカードに 3Dlabs Permedia2(generic)、Xサーバに XFree86が自動検出されます。
インストールの開始
[OK]をクリックして実際のインストール作業を開始します。
CD-ROMが自動イジェクトされ、CD-ROMの変更と表示されます。「インストールCD2」を挿入し、[OK]を押します。
ようこそ
[OK]をクリックし先へ進めます。
PCIの検出
PCIエントリ、Xサーバ、XFree4ドライバとして下記が自動検出されます。
Elsa Gloria Synergyの場合…
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3Dlabs OXYGEN VX1の場合…
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エントリ:Texas Instruments|TVP4020
Xサーバ:XF86 3Dlabs
ドライバ:glint
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エントリ:3Dlabs|GLINT R3
Xサーバ:XF86 3Dlabs
ドライバ:glint
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既存の XF86Configのエラー
XF86Configのリンクを貼るか尋ねられます。はいを選択します。
モニターの設定
使用するモニタを選択します。ここでインストーラが自動認識できなかった場合や分からない場合は、COMPAQ 1024等を選択します。
ビデオメモリ
ビデオメモリのサイズは、Elsa Gloria Synergyの場合 8mbを、3Dlabs OXYGEN VX1の場合 32MBを選択してください。
クロックチップの設定
Clockchipを設定しない(推奨)を選択します。
ビデオモードの選択
画面の色数・解像度として 24ビット色、1024x768を選択します。
Xを起動しています
[OK]をクリックすると、X Windowシステムの表示テストが実行されます。表示に問題がなければ [はい]をクリックします。ブート時に Xを自動的に起動しますか?には Elsa Gloria Synergyの場合は必要に応じて [はい]を選択します。3Dlabs OXYGEN VX1の場合には、後ほどドライバのインストールを行いますので、ここでは [いいえ]を選択します。
サービス
自動起動するサービスを選択します。
アプリケーションCD
追加アプリケーションをインストールする場合、CD-ROMメディアを変更してインストールを行います。インストールしない場合 キャンセルを選択します。
完了
[OK]をクリックし、インストーラを終了させます。
システムがリブートの準備に入ります。このとき SRMプロンプト(>>>)が表示されるまで [Ctrl]+[C]を押し続けます。また、画面に何も表示されないときや SRMプロンプトが表示されない場合はリセットボタンを押すか電源を入れ直してください。
以上でインストール作業は終了です。
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SRMコンソールへの Boot設定
SRMコンソールにたいして Boot設定を行います。作業としては、Linuxが使用するセカンドブートローダ(aboot)に対する引数を指定を行います。本作業で設定されるファイルは、/etc/aboot.confです。本作業を行うことで Linuxの起動を行う度に SRMコンソールから各種パラメータを引き渡す必要がなくなります。
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本ガイドの構成は下記になります...
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>>>set bootdef_dev dka0 | ⇒ Linuxがインストールされているディスク |
>>>set boot_file "" | ⇒ boot時に使用するファイル* |
>>>set boot_osflags 0 | ⇒ セカンドブートローダに渡す引数 |
 | *boot時に使用するファイルについては boot_osflagsを 0とする事で自動的に指定されますので特に必要ありません。 |
設定した内容について、SRMコンソールから確認します。
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>>>show boot* |  |
bootdef_dev | dka0 |
boot_file |  |
boot_osflags | 0 |
・ ・ |
SRMコンソールに下記のコマンドを入力し、Linuxが起動するか確認します。
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>>>boot |
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Ethernetのセカンドポートの設定
本ディストリビューションのインストーラで設定できなかった Ethernetポート eth1の設定を行います。下記を参考に、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1を編集してください。
固定 IPアドレスの場合 |  | DHCPから取得する場合 |
DEVICE=eth1
BROADCAST=xx.xx.xx.xx
IPADDR=xx.xx.xx.xx
NETMASK=xx.xx.xx.xx
NETWORK=xx.xx.xx.xx
ONBOOT=yes
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DEVICE=eth1
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=dhcp
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OXYGEN VX1用ドライバの設定
Videoカードとして 3Dlabs OXYGEN VX1を利用している場合、glintドライバを別途インストールする必要があります。
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glint_drv_vx1_kd20.tgzを こちらからダウンロードします。
下記の作業でドライバをインストールします。
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#tar -xzvf glint_drv_vx1.tgz
#mv /usr/X11R6/lib/modules/drivers/glint_drv.o
/usr/X11R6/lib/modules/drivers/glint_drv.o.org
#cp -p glint_drv.o /usr/X11R6/lib/modules/drivers/
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システムを再起動します。
#Xconfiguratorで X Window System関連の設定を行います。
#startxで X Windows Systemを起動します。必要に応じて /etc/inittabファイルの id:3:initdefault:の値を "5"に変更し、システム起動時に X Window Systemが起動する様に変更します。
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インストール後の設定、確認
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起動後、ログイン画面が表示されますので rootでログインできる事を確認してください。
#pingコマンドでネットワークが正常に動作しているか確認します。
#startxコマンドで X Window Systemsが正常に起動するか確認します。正常に動作しない場合 #Xconfiguratorを起動して設定します。
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