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Solaris技術者のための「HP-UXへの移行のすすめ」・前編

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Solaris技術者のための「HP-UXへの移行のすすめ」・前編
Solaris技術者のための「HP-UXへの移行のすすめ」・前編
UNIX OSの“バリアフリー化”
Solaris→HP-UX移行のポイント

Solaris→HP-UX移行のポイント


テックファーム小林氏は、「ポイントさえ押さえればHP-UXへの移行は難しくない」と説明する。ちなみに今回の検証作業は、HP-UXをまったく知らないSolaris技術者によって実施されたという。

まずは、HP-UXへの移行に際して管理者が最初に押さえておくべき違いについて説明しよう。


管理者が最初に押さえておくべき違い


表1は、基本的な管理手順について、SolarisとHP-UXでの差をまとめたものだ。

表1:基本的な管理手順の比較
 

Solaris

HP-UX

ネットワーク設定ファイル /etc/hostaname.[ifname]、
/etc/hosts、/etc/network、
/etc/defaultrouter、
/etc/netmask等
/etc/rc.config.d/netconf
カーネル・パラメータ /etc/systemを編集し再起動 /stand/systemを編集し、mk_kernelを実行して再起動
ディスク容量
ネットワークIF情報
パッチ情報
/usr/sbin/df -k
/sbin/ifconfig -a
/usr/bin/showrev -p
/usr/bin/bdf
/usr/sbin/ifconfig [ifname]
/usr/sbin/swlist -l patch
GUI管理ツールで設定
可能な項目
/usr/bin/admintool
ユーザ、グループ、hosts、プリンタ、シリアルポート、パッケージ管理
/usr/sbin/sam
ユーザ、グループ、セキュリティ、バックアップと復元、ディスク・ファイルシステム、カーネル・パラメータ、ネットワーク、パーティション、周辺機器、プリンタ、ソフトウェア管理 等17項目

まず注意すべき点は、それぞれの管理コマンドに似ているようで違う部分があることである。たとえばネットワーク・インタフェースの情報を取得するには、Solarisと同様にHP-UXでもifconfigコマンドを実行すればよい。しかしこの両者にはオプションの指定方法に若干の違いがあるため、Solarisと同様に「ifconfig -a」(全インタフェースの情報を表示)と入力するとHP-UXではエラーが発生する。HP-UXでは対象のインタフェース名を指定しなければならない。

もうひとつのポイントは、HP-UXでは標準の管理ツールSAM(System Administration Manager)によって大半の管理作業を実施できることである。Solarisの管理ツールに比べてはるかに広い範囲をカバーするため、とりあえずはSAMの使い方を覚えれば、あまり苦労はしないだろう。ちなみにSAMは、GUIとキャラクタ・ベースの両方で利用することができ、リモート管理でも支障なく使える。

ちなみにテックファームの小林氏は、ファイルシステム管理の違いについても言及しており、HP-UXに標準添付されるLVM(論理ボリューム)について次のように説明する。「LVMをうまく使えば、ディスク容量が不足したときでも後で簡単に拡張できる。またソフトウェアによるミラーリングやストライピングも可能だ。こうした高機能なファイルシステムと、そのすべてをGUIで設定できるSAMがOSに標準で付属する点は、かなり強力なメリットだと思う」(同氏)。


プロセス起動・停止手順の違い


つづいて、プロセス起動および停止手順の違いについて注目してみよう。表2は、SolarisとHP-UXのプロセス起動・停止設定に関する違いを比較した表である。

表2:プロセス起動・停止設定の違い
 

Solaris

HP-UX

起動スクリプトの格納ディレクトリ /etc/init.d /sbin/init.d
ランレベルごとの起動・停止設定 /etc/rc(0-6).dの下に起動スクリプトのリンクを作成、起動順に名前を付ける /sbin/rc(0-6).dの下に起動スクリプトのリンクを作成、起動順に名前を付ける。ただし起動・停止やパラメータ設定だけであれば、同ディレクトリに手を加える必要はない
起動スクリプトごとの起動・停止・パラメータ設定 /etc/init.d以下のスクリプトの有無で起動・停止を設定。パラメータはスクリプトごとに外部ファイルを参照する場合が多い /etc/rc.config.d以下にある設定ファイルに起動・停止・各種パラメータなどが記述される

Solarisでの管理経験が豊富なエンジニアであれば、/etc/init.dディレクトリにある起動スクリプトを直接編集する方法に慣れているだろう。しかしHP-UXでは、SAMを使うのが近道だ。起動スクリプトやディレクトリ内容を直接編集すると、SAMによる変更や起動時のコンソール表示に不都合が生じることがあるので避けた方がよい。

こうした起動・停止設定によって、HP-UXのブート時やシャットダウン時には、図2のような起動・停止画面が表示される。ここでは、各スクリプトの実行結果が0(成功)、1(失敗)、2(未設定)という各ステータスでわかりやすく表示される。

  図2:HP-UXシャットダウン時の停止画面
図2:HP-UXシャットダウン時の停止画面
[拡大画像を表示]
 

以上見てきたとおり、SolarisからHP-UXへの移行に際して、管理面ではさほど大きな障壁はないといえるだろう。とくにHP-UXではSAMを通じて多彩な管理機能にアクセスできるため、HP-UXに不慣れな管理者にとっても敷居はそれほど高くない。また、その他のHP-UX管理機能は、「HP-UX上の管理ツール」をご覧頂きたい。

つづく後編では、Solaris上で動作するオープンソース・ソフトウェアをHP-UXに移行するテクニックについて紹介したい。

関連リンク

 
HP-UX 11iでのカーネルの再構築方法
コマンドリファレンス(Solaris & HP-UX)
Itanium移行時のHP-UXソフトウェアの準備 (PDF、ホワイトペーパー)
 
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