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HP-UX管理は「SAM」から「SMH」へ

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HP-UX管理は「SAM」から「SMH」へ・前編

HP-UXシステム管理のロードマップ

HPでは、HP-UXシステム管理の手段として、以下の4種類のツールを引き続き提供する予定だ。
HP-UX管理は「SAM」から「SMH」へ
HP-UX管理はSAMからSMHへ
HP-UXシステム管理のロードマップ

図4:HP-UXの4つのシステム管理ツール
図4:HP-UXの4つのシステム管理ツール

【拡張CLI】
拡張CLI(Enhanced Command Line Interface)とは、要するにシェルからコマンド入力で利用できる管理コマンド群のことである。当然のことながら、こうしたCLIによる管理機能も引き続き提供される。熟練したUNIX管理者にとってはもっとも効率のよい管理手段である上、シェルスクリプト作成による管理作業の自動化が最大のメリットだ。また、ネットワーク接続が未設定のHP Integrityサーバであっても、シリアルケーブルで接続しさえすれば利用できる。

【SAM TUI】
SAMのTUI、すなわちメニュー形式のコンソールUIによる管理機能も、これまで通り利用可能である。拡張CLIと同様に、シリアルケーブルやssh、telnetなどで接続するだけで利用できる軽量さが魅力だ。一方で、メニュー形式のUIではオプションや操作が一覧表示されるため、拡張CLIのようにコマンドオプションを頭に入れておく必要性が少ない。コマンド入力とGUIツールの中間的な存在だ。

【HP SIM】
HP SIM(Systems Insight Manager、以下SIM)は、複数システム向けのWebベース管理ツールである。SAMやSMHはあくまでシステム単体用の管理ツールであり、複数台のサーバを効率よく管理する機能は備えていない。一方、SIMはデータセンターなどにおいて多数のHPサーバを効率よく管理するために開発されたツールである。例えば、ネットワーク上の各サーバから自動的にサーバ・リソース情報を収集するインベントリ管理。または、何人もの管理者がデータセンターを共同運用するために必要な、ロールベースのセキュリティ管理とシングルサインオン機能などを提供する。

【HP SMH】
先に述べたとおり、SMHの位置づけは「Web版のSAM」である。すなわち、システム単体のWebベース管理機能を網羅したツールだ。Webブラウザから利用できるわかりやすいUIを提供するほか、kcweb、pdwebといった既存のWebベースのツール、およびSIMとシームレスに統合されている。拡張CLIのように個々のコマンドやオプションを覚える必要がなく、いわば“Web世代”のHP-UX管理者に最適なシステム管理手段といえるだろう。今後このSMHは、HP-UXのシステム管理ツールとしてメインストリームの役目を担い、積極的に機能追加されていく予定だ。

SMHのアドバンテージ

では最後に、SMHへの移行によって得られるメリットをまとめておこう。

  • Webベースである―現時点でWebベースへ移行していないツールを除いて、SMHではシステム管理機能の大半がWebブラウザからアクセスできる。つまり、HTTPおよびHTTPSでの接続さえ可能であれば、リモート管理も容易に実施でき、SAMのようにssh/telnet接続のためのファイアウォール設定などをあらかじめ済ませておく手間がかからない。またSSL(Secure Socket Layer)による通信の暗号化をサポートしており、SMH上での操作・設定内容が漏洩するリスクもない。ちなみにSMHをインストールしたサーバでは、SMH内蔵のアプリケーション・サーバ(Tomcat)が自動的に起動し、Webブラウザからのリクエストを受け付ける状態となる。

  • Webベース/Xベースのプラグインをサポート―SMHでは、WebベースおよびXベースの既存のシステム管理ツールをプラグインとしてサポートしている。これまではSAMがいわゆる“ランチャー”(ツールを起動する窓口)の役目を担ってきたが、今後はSMHが統合ランチャーとして用いられる(なおリモートのPCなどからXベースのツールを起動するには、あらかじめXサーバをPCにインストールしておく必要がある)。つまり、HP-UXのシステム管理では、どのような作業を始めるにも、まずはSMHのページを開くという動作が基本となるだろう。

  • マルチプラットフォーム対応―HP ProLiantサーバやHP Integrityサーバ上で動作するWindows、Linux、HP-UXの各プラットフォームをサポート。それぞれのプラットフォームに個別のシステム管理ツールを習得する労力が少なくなる。

  • SIMとのシームレスな統合―SAMにはないSMHの特徴のひとつは、SIMとシームレスに統合されている点だ。例えば、SIM上に表示されたサーバ一覧からいずれか1台を選択すると、SMHによるシステム単体の管理画面を開ける。また、いずれかのサーバにハードウェアのトラブルが検出された場合、まずはSIMの画面上で該当サーバに赤く印が付き、それをたどっていくことでSMHのプラグインであるevwebの障害管理画面を開くことができる。つまり管理者から見れば、すべてがひとつの総合的な管理ツールに見えるのである。SIMやSMH、evwebといった各種ツールを個別に起動して、ツールを切り替えながらトラブル・シューティングする必要はない。

  • WBEMベースの障害管理をサポート―SMHではWBEM(Web Based Enterprise Manager)ベースの障害管理をサポートしている。この点については、つづく後編で説明する。

以上、ここでは次世代のHP-UXシステム管理ツールであるSMHの概要を紹介した。つづく後編では、SMHのもうひとつの特徴であるWBEMベースの障害管理機能について掘り下げる。

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