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Oracle RACフェイルオーバを高速化するSGeFF・前編

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Oracle RACフェイルオーバを高速化するSGeFF・前編

SGeFFの導入の実際


SGeFFを動作させるためには、以下の動作環境を用意する必要がある。
Oracle RACフェイルオーバを高速化するSGeFF・前編
Serviceguardの歴史は時間短縮の歴史
SGeFFの導入の実際

SGeFFの動作環境

ハードウェア HP 9000サーバ
HP Integrityサーバ
ソフトウェア HP-UX 11i v1(11.11)もしくはHP-UX 11i v2(11.23)
Serviceguard A.11.16以降
Quorum Server A.02.00以降(無償)
オプション・ソフトウェア Serviceguard Extension for RAC A.11.16以降
Serviceguard Manager A.04.00以降(無償)
 


上述したとおり、SGeFFはServiceguardのオプション製品であり、最新バージョンである11.16以降で動作する。プラットフォームとしては、HP-UX 11i v1(11.11)もしくはHP-UX 11i v2(11.23)が動作するHP 9000サーバかHP Integrityサーバをサポートする。また、標準のServiceguardではオプション扱いであったQuorum Serverの利用が必須となる。

ちなみに、SGeFFをOracle RACのフェイルオーバに使用する場合は、Serviceguardのもう一つのオプション製品であるServiceguard Extension for RAC(以下、SGeRAC)との併用が不可欠となる。なお、ServiceguardやSGeRACが必要とする以上のメモリおよびディスク容量、ポート等をSGeFFが使用することはない。


SGeFFの制約事項


SGeFFの導入に際しては、標準のServiceguardにはなかった以下のような制約事項を考慮しておかなくてはならない。

  • 最大2ノードまで対応(2005年4月現在)
  • Quorum Serverが必須
  • 2系統のハートビートLANが必須
  • Oracle RACの場合は、SLVMを使用する
  SGeFFの制約事項
図3:SGeFFの構成例
   
 

今のところ、SGeFFは2ノードまでのクラスタにのみサポートしている。よって、もし後からクラスタを3ノード以上に拡張するときは、いったんクラスタを停止してSGeFFを無効にしなくてはならない。

またクラスタ・ロックの実装方法として、SGeFFではQuorum Serverの利用が必須となっており、従来のロック・ディスクは利用できない。これは上述したとおり、クラスタ再構成時間の短縮に不可欠な措置である。

さらに、従来のServiceguardと異なる点は、2系統以上のハートビートLANが必須であることだ。これにより、ハートビート誤認識の確率が減少し、より高速な障害検出が可能になる。ハートビートLANは専用LANである必要はなく、例えばデータLANとOracle RACのインターコネクトLANのそれぞれに1系統ずつハートビートを流す構成も可能だ。ちなみに、HP-UXのAPA(Auto Port Aggregation)で二重化されたハートビートLANは1系統と見なされる。

また、SGeFFをOracle RACと組み合わせて使用する場合、論理ボリューム・マネージャとしてHP-UXのSLVM(Shared Logical Volume Manager)を用いる必要がある。


SGeFFの設定方法


SGeFFの設定方法は、Serviceguardのそれと大幅に異なる部分はない。設定方法が変化するのは、以下の3つのパラメータだ。
 

FAILOVER_OPTIMIZATION(新パラメータ)

     FAILOVER_OPTIMIZATION		TWO_NODE

2系統のハートビート設定の確認(既存パラメータ)

   NODE_NAME				node1
  NETWORK_INTERFACE lan2
   HEARTBEAT_IP 192.168.1.51  → ハートビート#1
  NETWORK_INTERFACE lan6
   HEARTBEAT_IP 192.168.2.51  → ハートビート#2

Quorum Server設定の確認(既存パラメータ)

      QS_HOST					node3
QS_POLLING_INTERVAL 300000000
QS_TIMEOUT_EXTENSION 0
   
 

まず、SGeFF独自のパラメータとして、「FAILOVER_OPTIMIZATION」が追加された。同パラメータには「NONE」もしくは「TWO_NODE」のいずれかを指定でき、SGeFF利用時には後者を選択する。

残る2つは、いずれも既存パラメータである。ひとつは、ハートビートLANの設定を2系統について実施するためのパラメータ。もう一つは、必須となるQuorum Server設定を実施するパラメータである。


Quorum Serverのメカニズム


ここで、SGeFFによるクラスタ再構成の高速化において重要な役割を担っているQuorum Server(HP Serviceguard Quorum Server)について改めて説明しておこう。

Serviceguardでは、クラスタ・ロックを実現する手段として、以下の2つの方法をサポートしている。

  • ロック・ディスク
  • Quorum Server

ロック・ディスクとは、共有ディスクの特定領域をクラスタ・ロックとして利用する方法である。クラスタ・ロックを取得するノードは、ディスク領域にマークを付けることで、ロックの取得を表明する。一方、Quorum Serverは、HAクラスタ外部のノード上のソフトウェアによって実現されるクラスタ・ロックである。いずれも、スプリット・ブレインを解消するという役割は同じである。

SGeFFでは、この2種類のクラスタ・ロックのうち、Quorum Serverの利用を必須とすることでクラスタ再構成の高速化を達成している。後編では、このQuorum Serverとロック・ディスクの違いについて掘り下げてみたい。


Oracle RACフェイルオーバを高速化するSGeFF・後編

関連リンク

 
Serviceguard Extension for RAC
Serviceguard Extension for Faster Failover
 
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