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検証・新Serviceguardはどう変わったか・前編

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検証・新Serviceguardはどう変わったか・前編

クラスタ構成がオンラインで変更可能に

新しいServiceguardにおけるもうひとつの大きな拡張点は、クラスタの構成や各種パラメータをオンラインで(つまりサービスを止めずに)変更可能になったことだ。例えばクラスタ構成ファイルの以下のパラメータは、クラスタの稼働中に変更可能になった。
検証・新Serviceguardはどう変わったか・前編
「マルチノードパッケージ」はこう使う
クラスタ構成がオンラインで変更可能に
表1:動的変更が可能なクラスタ構成ファイルのパラメータ
パラメータ 用途 備考
HEARTBEAT_INTERVAL ノード間のハートビート送信間隔 既定値:1秒
NODE_TIMEOUT 他ノードが使用不能とみなして再構成を開始する時間 既定値:2秒(ハートビート送信間隔の2倍が最小値、不要なクラスタ再構成を避けるため5〜8秒を推奨)
AUTO_START_TIMEOUT クラスタが自動起動中の最大待ち合わせ時間 既定値:600秒
NETWORK_POLLING_INTERVAL LANカードの監視時間間隔 既定値:2秒
MAX_CONFIGURED_PACKAGES 構成できるパッケージの最大数 既定値:150(最大値)

これらのパラメータは、GUIツールであるServiceguard Managerもしくはコマンド操作によって動的に変更できる。例えばServiceguard Managerでは、以下の画面において「ハートビート間隔」や「ノードタイムアウト」の値を変更し、OKボタンをクリックすることで、その設定内容が即座にクラスタに適用される。

Serviceguard Managerによるパラメータの動的変更
図4:Serviceguard Managerによるパラメータの動的変更

一方、コマンド操作では、cmcheckconfコマンドおよびcmapplyconfコマンドを用いることで、エディタで編集したクラスタ構成ファイルのパラメータ内容を動的に適用できる。

また、クラスタ構成ファイルの中でも、以下のLAN関連のパラメータも同様にオンラインでの変更が可能だ。

表2:動的変更が可能なクラスタ構成ファイルのLAN関連パラメータ
パラメータ 用途 備考
HEARTBEAT_IP ノード間のハートビートを送受信するLAN I/F 最低1つは必要
STATIONARY_IP データを送受信するLAN I/F  

これらのパラメータを用いることで、HEARTBEAT_IPやSTATIONARY_IPをどのNICに割り当てるかを、オンラインで変更可能だ。一方で、HP-UX 11i v3以降では、オンラインでのNICの追加や削除が可能となっている。よって上記の機能と組み合わせることで、LAN構成やIPアドレスの割り当てを変更するような大がかりなメンテナンス作業であっても、クラスタの運用を止めることなく実施できる。

Serviceguard ManagerによるLAN設定の動的変更
図5:Serviceguard ManagerによるLAN設定の動的変更

クラスタロックのロックLUN対応

これまでのServiceguardでは、障害時のスプリットブレインを防ぐタイブレーカとして、Quorumサーバを用いる方法とLVMによるクラスタロックを用いる方法の2種類が用意されていた。新しいServiceguardでは、これに新たに「LUNによるクラスタロック(ロックLUN)」が追加された。これにより、例えばVxVMやCVMを利用するユーザにとっては、クラスタロックのためだけにLVMを構成する必要がなくなるメリットがある。またHPによる実測テストでは、ロックLUNを用いることで、Quorumサーバと同等の時間でフェイルオーバーが実行されることが確認されている。

ロックLUNによるフェイルオーバーの所要時間
図6:ロックLUNによるフェイルオーバーの所要時間例

ひきつづき後編では、今回新たに導入されたパッケージのモジュール化の概念について説明しよう。
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