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サーバを増やす「打ち出の小づち」──vParsを使いこなす

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vParsとは何か?
パーティションをつくろう

パーティションをつくろう


vParsのパーティションを作成するには、vparcreateコマンドを実行すればよい。以下は、Bergenという名称のパーティションを新規作成する例である。

# vparcreate -p Bergen -a cpu::3 -a cpu:::2:4 -a mem::1024 \
   -a io:0/0 -a io:0/0/2/0.6.0:BOOT -b /stand/vmunix -B auto

以下、このコマンドの各オプションの意味を簡単に説明しよう。


バウンドCPUとアンバウンドCPU


上記コマンド例の「-a cpu::3」というオプション指定は、ブート時のCPU数を表している。よって同パーティションが起動した時点では、3つのCPUが割り当てられることになる。つづく「-a cpu:::2:4」は、「最小CPU数は2、最大CPU数は4」という指定を意味する。

ここで、vParsにおける「バウンドCPU」と「アンバウンドCPU」について説明しておこう。バウンドCPUとは、個々のパーティションが占有するCPUのことである。同CPUは、パーティションにおけるI/O割り込み処理を担当しており、他のパーティションに移動することはできない。一方アンバウンドCPUとは、各パーティションの間を移動できるCPUを指す。上記コマンド例では、バウンドCPUを2個、アンバウンドCPUを2個にそれぞれ設定していることになる。

この2種類のCPUは、用途に応じて適切に使い分ければよい。たとえばI/O処理中心のアプリケーションであれば、バウンドCPUを多めに用意しておく。一方、CPU処理中心であれば、アンバウンドCPUを増やしておくことで、パーティション間でプロセッサー・パワーを融通しやすくなるだろう。


メモリとI/Oの割り当て


上記コマンド例のオプション「-a mem::1024」は、このパーティションのメモリサイズを1024MB(1GB)に設定することを表している。メモリサイズは64MBの倍数で指定する必要がある。また、上記例のようなサイズ指定だけでなく、メモリのアドレス範囲を特定することも可能だ。なお、いったんパーティションをシャットダウンすれば、パーティションのメモリサイズを後から変更することもできる。

つづくオプション「-a io:0/0」は、パーティションが占有するI/Oとして、LBAレベル0/0を割り当てることを表す。HP-UXサーバが有するLBAレベルを知るには、ioscanコマンドを実行すればよい。

0/0 ba Local PCI Bus Adapter (782)
0/0/2/0 ext_bus SCSI C875 Ultra Wide Single-Ended
0/0/2/1 ext_bus SCSI C875 Ultra Wide Single-Ended

上記のリストは、ioscanの実行結果から抜粋したものだ。この例では、LBAレベル0/0に2台のSCSIディスクが接続されていることがわかる。上述したとおり、vParsでは各パーティションに独立したLBAを占有させる必要がある。よって、この例のように1つのLBAに接続された複数のディスクを複数のパーティションから共有することはできない。

次のオプション「-a io:0/0/2/0.6.0:BOOT」と「-b /stand/vmunix」は、パーティションのブートに関する指定である。ブートディスクは、前者の例のように、同パーティションに割り当てたLBA配下にあるディスクのハードウェアパスを記述する。また後者は、ブートするカーネルイメージのファイル名を表す。そして最後のオプション「-B auto」は、HP-UXサーバのコールドスタート時にパーティションを自動ブートさせる設定である。


パーティションを使う


以上の設定でパーティションを作成したならば、さっそくそれを起動してみよう。vParsのパーティションを起動するには、HP-UXサーバ起動時に表示されるISLプロンプトより以下のコマンドを実行する。

hpux /stand/vpmon vparload -p Bergen

この例では、ISLからvParsモニター(vpmon)を呼び出し、そのvparloadコマンドを実行することでパーティションBergenを起動している。vParsモニターとは、HP-UXサーバのハードウェアと各パーティションのHP-UXカーネルの間に位置するモニターソフトウェアであり、パーティション構成の管理やハードウェアリソースの割り当て、パーティションの起動などを担当している。vParsの要ともいえるソフトウェアだ。

ちなみに、いずれか1つのパーティションを起動したならば、そのコマンドラインからvparbootコマンドを用いて他のパーティションを起動することもできる。また、パーティションがハングアップするなどしてハードリセットする必要が生じた場合は、vparbootコマンドを実行する。

# vparreset -p Bergen -h

ここで、オプション「-h」は、ハードリセットを表している。同オプションを省略すると、パーティションのHP-UXカーネルのソフトリセット(TOC)を意味することになる。


CPUの動的な移動


上述したとおり、vParsではシステムの動作を止めずに、アンバウンドCPUをパーティション間で移動することが可能だ。実際には、パーティション構成を変更するコマンドvparmodifyを以下のように実行すればよい。

# vparmodify -p Bergen -a cpu::1

この例では、オプション「-a cpu::1」を指定し、パーティションBergenのアンバウンドCPUを1つ増やしている。一方アンバウンドCPUを1つ減らすには「-d cpu::1」と記述すればよい。CPUの移行はたいてい即座に実行されるが、場合によっては移行までに若干の時間を要することもある。

パーティション構成の変更結果を確認するには、vparstatusコマンドを用いる。図3は、Bergenの他にOslo、Trondheimと名付けられた3つのパーティションを有するHP-UXサーバにて同コマンドを実行した例だ。

  図3:vparstatusコマンドの実行結果
図3:vparstatusコマンドの実行結果
 

この例を見ればわかるように、各パーティションの動作状態をはじめ、アンバウンド/バウンドCPUの数、メモリサイズなどを知ることができる。

以上、ここではvParsによるパーティショニングの実例を紹介した。ご覧いただいたとおり、vParsの管理は数種類のコマンドだけで実施でき、さほど難しいものではない。CPUパワーに余裕のあるHP-UXサーバをお持ちであれば、ぜひ一度vParsを導入し、その便利さを実感してみてはいかがだろうか。


関連リンク

 
HP-UX Virtual Partition概要
HP-UX Virtual Partitionsインストールガイド
HP-UX Virtual Partitions環境での動的なCPUの切り離し
vPars (Virtual Partitions) とDPR (Dynamic Processor Resilience
 
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