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Oracle/Solaris移行の現場ノウハウ・後編

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Oracle/Solaris移行の現場ノウハウ・後編

Oracle設定とHAクラスタ構築のポイント

Oracle/Solaris移行の現場ノウハウ・後編
HP-UX移行のポイント
Oracle設定とHAクラスタ構築のポイント
HP-UXにおけるOracle 10g R2のインストール作業は、HP-UX Developer Edgeに掲載されているインストール・ドキュメントの手順に従うことで、特に問題なくインストールできる。

Oracleインストール後のHAクラスタ構築は、以下の手順で実施する。

  1. Oracle Database 10g R2をインストールする(データベースは作成しない)
  2. プライマリ・サーバ側でストレージ上に物理ボリューム、ボリュームグループ、論理ボリュームを作成し、これらをマウントする
  3. NTPを設定し、冗長構成サーバ間の同期をとる
  4. 各ノードにハートビート用LANインターフェースの設定を行う
  5. プライマリ・ノードからvgexportでマップファイルを作成し、スタンバイ・ノードでvgimportを実行する
  6. 各ノードで/etc/lvmrcのAUTO_VG_ACTIVATEを0に設定し、同時にマウントしないように設定する
  7. プライマリ・ノード側のみボリュームグループ(VG)をアクティベートし、cmqueryclコマンドでクラスタファイルを作成する
  8. クラスタファイルを適切に設定し、cmapplyconfによって適用する
  9. プライマリ・ノードにてdbcaを実行し、データベース作成スクリプトを生成する
  10. 上記で生成したデータベース作成スクリプトによってデータベースを作成する
  11. VGをプライマリ・ノードからスタンバイ・ノード側に切り替え、Oracleのdumpディレクトリ、初期化ファイル(init.ora)を作成し、spfile、oratab、orapwへのシンボリックリンクを作成する
  12. プライマリ・ノード側でEnterprise Cluster Master ToolkitからOracle設定をコピーし、haoracle.confを環境に応じて編集する
  13. cmmakepkgでパッケージ設定ファイル、パッケージ制御ファイルを作成し、これを適切に編集する
  14. プライマリ・ノード側の設定をすべてスタンバイ・ノード側にもコピーし、cmapplyconfを実行して適用する

移行後のパフォーマンスは大幅に向上

最後にテックファームでは、今回の移行作業による効果を明らかにすべく、移行後にパフォーマンス測定を実施した。このパフォーマンス測定では、同社オリジナルのパフォーマンス測定ツールを利用している。同ツールでは、データベースに一定の負荷をかける検索を5つのスレッドで同時に実行しながら、オペレータによる参照・更新処理をシミュレーションする。このツールにより得られた計測結果は以下の通りである。

表5:移行前システムと移行後システムの性能比較
  Solaris HP-UX
  処理回数 Load Average 処理回数 Load Average
開始後5分 1.75 7.33 187.5 2.85
10分 1.50 7.33 179.0 2.81
15分 1.75 7.29 173.0 2.83
20分 1.50 7.40 176.3 2.83

ここで「処理回数」の違いに注目すると、およそ100倍程度の性能向上が実現していることが分かる。Oracleデータベースのバージョンアップによる改善もさることながら、やはりCPU速度やメモリ容量といったハードウェア性能の大幅な向上による影響が大きいと言えるだろう。

HP-UXへの移行は難しくない

テックファームによれば、HP-UXやHP Serviceguardのインストールに関して、日本ヒューレット・パッカード提供のドキュメントが充実していることもあり、取り立てて大きな問題は起こらなかったという。HP-UX未経験者であっても、UNIXを扱った経験のあるエンジニアであればインストール作業はスムーズに進められるだろう。

インストール後の設定作業については、上述のifconfigコマンドをはじめとするSolarisとの差異にとまどうこともあり得る。とはいえ、HP-UXではSAMやSMHなどの管理ツールがSolarisよりも充実しており、これらのツールを通じて大半の設定を容易に実施することができる。テックファームでは、Solarisに比較してHP-UX 11i v2は「細かい使い勝手が着々と向上し、管理ツールも充実しつつある」と評している。

HAクラスタの構築についても、HP-UX上でHP Serviceguardを利用するためのドキュメントが用意されているため、目立った問題は発生しなかったという。またSolarisとHP-UXとでは、HAクラスタの運用手順に大きな違いはない。今回テックファームではストレージとしてHP StorageWorks EVA5000を導入し、かつジャーナル・ファイルシステムとしてHP Online JFSを導入した。これにより、ディスク容量の段階的な追加などのスケーラビリティ向上が実現している。

以上、テックファームによる事例に基づいて、SolarisからHP-UXへの移行の実際を紹介した。ここで見てきたとおり、要所要所のポイントさえ押さえておけば、SolarisからHP-UXへの移行は思ったよりも難しくない。また最新のハードウェアへと移行することで、場合によっては今回の事例のように2桁台のパフォーマンス向上も実現しうるのである。

関連サイト

 
Solaris経験者のためのHP-UXシステム管理概要
現在Solarisシステムの設計、構築、運用管理 を担当されている方に、HP-UXの運用管理の概要をSolarisと比較しながらご紹介するWEBキャストです。
 

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