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Oracle RAC 10g+HP Serviceguardの勘どころ・後編

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Oracle RAC 10g+HP Serviceguardの勘どころ・後編
Oracle RAC 10g+HP Serviceguardの勘どころ・後編
RAC+SGeRAC検証環境
ノード障害時の動作メカニズム

ノード障害時の動作メカニズム


図3は、ノード障害時のフェイルオーバの流れを示した図である。
  図3:ノード障害時のフェイルオーバ手順
図3:ノード障害時のフェイルオーバ手順
  サーバのハードウェアやOSレベルで重大な障害が発生し、ノード全体がダウンすると、SGeRACがまずそれを検知し、スプリット・ブレインの解決を含むクラスタ再構成を実行する。SGeRACによる障害の検知とクラスタ再構成には、標準では30〜60秒程度を要するが、これは高速フェイル・オーバー・オプションであるServiceguard Extension for Faster Failover(SGeFF)を併用すれば約5秒にまで短縮可能だ。

SGeRACのクラスタ再構成が完了すると、その結果が専用のAPIを通じてCRSに報告される。これを受けたCRSでは、まずCSS(Cluster Synchronization Services)でのクラスタ再構成を実施し、続いてRACの各種フェイルオーバ処理を進める。具体的には、ダウンしたノードが残したREDOログを別ノードのOracleインスタンスが読み込み、トランザクションのロールバックやロールフォワード、そしてGCS上にキャッシュされたブロックのリカバリを行う。そしてこれらと並行して、別ノードへのVIPの移動を実施する。


フェイルオーバ時間の内訳


オペミス等によるリブートやノード障害などのイベントが発生した場合、接続中のOracleクライアントは、表2で示す動作をする。

表2:イベント発生時の既存セッションの扱い

パターン

イベント発生時の動作

オペミス等によるリブート
  1. 即座にセッションが切断
  2. 再接続では、まず VIP1 (rac1_vip) への接続を試みる
  3. その間にVIP1 (rac1_vip) が移動
  4. 接続要求にエラーが戻され、tnsnames.oraの設定 (接続時フェイルオーバ) に基づきVIP2 (rac2_vip) に接続
ノード障害
  1. VIP1 (rac1_vip) 移動後にセッションが切断
  2. 再接続では、まず VIP1 (rac1_vip) への接続を試みる
  3. VIP1 (rac1_vip) はすでに移動済みのためすぐにエラーが戻され、tnsnames.oraの設定 (接続時フェイルオーバ) に基づきVIP2 (rac2_vip) に接続

つまり、オペミスなどによるリブート時とノード障害発生時とでは、既存セッションのフェイルオーバ時間の内訳が大きく違い、かかる時間も大きく異なるのである。リブートの場合は、Oracleクライアントのセッションが即座に切断され、この間に VIP1(rac1_vip)が移動する。ここで、VIP1(rac1_vip)で接続できるインスタンスがないことはすぐにわかり、tnsnames.oraファイルの設定に基づいて、別VIP2(rac2_vip)、すなわち別ノードへの接続を行なう。この間、数十秒である。

他方、電源トラブルなどによるノードがダウンするケースでは、フェイルオーバ時間はより長くなる。この場合、VIPの移動完了後にセッションが切断される。その後、別VIP2(rac2_vip)、すなわち別ノードに再接続する流れだ。


「リスナー・パッケージ」による解決


MC3では、このようなノード障害におけるフェイルオーバ時間をより高速化する手段として、「リスナー・パッケージ」の利用を推奨している。リスナー・パッケージとは、Oracleリスナをフェイルオーバさせるために設定されたSGeRACのパッケージのことである。同リスナーとIPアドレスのフェイルオーバをSGeRACが担当することで、Oracle 9i RAC+SGeRACと同等のフェイルオーバ時間を実現するテクニックである。

  図4:リスナー・パッケージの構成例
図4:リスナー・パッケージの構成例
  図4が示すように、それぞれのノードのOracleリスナをSGeRACのパッケージとして設定し、またSGeRACのリロケータブルIPを用いてIPアドレスの移動を実装する。これにより、フェイルオーバ時間は格段に短縮され、Oracleクライアントは長い時間待つことなく、即座にフェイルオーバ先ノードへ接続できる。

以上、本特集ではMC3の検証結果にもとづき、Oracle RAC 10gのクラスタウェアCRSとHP SGeRACの連携がもたらすアドバンテージを明らかにした。ここまで見てきたとおり、この両者それぞれのメリットを押さえた「適材適所」こそが、RACによるクラスタ構築のキーポイントとなるだろう。

関連リンク

 
BEA WebLogic環境の設定/移行ガイド
Oracle設定ガイド
TIPS - HP Serviceguard クラスタ構築手順
 
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