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「ミッションクリティカルJava」の真意とは

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「ミッションクリティカルJava」の真意とは

HPの新提案「MC Javaサポートソリューション」とは

  HPでは、上述したようなJVM利用の問題点を解消する「MC Javaサポートソリューション」の提供を今年5月から開始した。これは、JVMに対してSLAベースの長期サポートとパッチ提供を実施するという、業界初の試みである。

MC Javaサポートソリューションは、以下の点を特徴とする。
「ミッションクリティカルJava」の真意とは
Javaはミッションクリティカル環境のアキレス腱?
HPの新提案「MC Javaサポートソリューション」とは
  • エンタープライズサポートライフ
  • 24×7サポート体制、ミッションクリティカルSLAベースのパッチ提供と24×7サポート
  • サポータビリティ・ツールキット(SKIT)

エンタープライズサポートライフ

周知のとおりHPでは、サンからのライセンス供給を受け、HP-UX対応の「HP JVM」を自社開発し公開している。HP-UXのオペレーティング環境にはこのHP JVMがバンドルされており、HP-UXのサポート契約を結んでいればJVMのサポートも受けることができる。

今回のMC Javaサポートソリューションでは、この標準サポートに加えて、ミッションクリティカル向けの長期サポートが用意された。具体的には、JVMのメジャーバージョンアップ後、1〜1.5年の評価期間を経て高信頼性が確認されたマイナーバージョンを、HPが「MCサポート対象版」として認定する。標準サポートでは同バージョンに対するサポート期間は残り3〜3.5年となるが、MC Javaサポートソリューションではさらに3年の期間延長を実施する。つまり合計で6〜6.5年の長期サポートを受けられるわけだ。これにより、長期運用を前提としたITシステムでもJVMのサポート計画を立てやすくなる(図2)。
 
エンタープライズサポートライフの提供
図2:エンタープライズサポートライフの提供

24×7サポート体制、ミッションクリティカルSLAベースのパッチ提供

MC Javaサポートソリューションのもう一つの特徴は、HP JVMへのパッチ提供が実施される点だ。このパッチは、HPが独自に作成するもので、HP JVMに適用することで個々のバグだけを修正できる。またすべてのパッチは、主要なISVソフトウェアとの動作検証をHP社内で実施し、ISV各社の承認を得てから提供される。こうした信頼性の高いパッチの供給により大がかりなJVMのバージョンアップは不要となり、タイムリーな対応が可能となる。

また今回のソリューションでは、2週間以内を目標にパッチを提供するというミッションクリティカルレベルのSLAが盛り込まれた。こうしたSLAベースのリアクティブ条件を明示したJVMのサポートサービスは他に例がない。このサポート体制により、JVMのバグがいつまでに修正されるか、明確な根拠をもとにユーザに説明できるようになるはずだ。さらにMC Javaサポートソリューションでは、Java専任のエンジニアが 24時間365日体制によるサポートを提供しており、Javaにまつわるトラブルであっても平日休日を問わず対応できるという。

サポータビリティ・ツールキット(SKIT)

MC Javaサポートソリューションではさらに、Javaアプリケーションの障害発生時の解析や切り分け作業を支援する、サポータビリティ・ツールキット(SKIT)を提供する。

このようにHPのMC Javaサポートソリューションは、ミッションクリティカル環境でのJava運用が抱えていた「空白部分」を埋めるユニークなサービスと言えるだろう。つづく後編では、MC Javaサポートソリューションの要とも言えるサポータビリティ・ツールキット(SKIT)のメカニズムを詳しくみていこう。

ミッションクリティカルJavaとHP

  HP-UXやHP Serviceguardでの実績に代表されるように、HPはもともとミッションクリティカル分野を得意とするベンダーだ。そのため、HP JVMもまたミッションクリティカル環境での利用に耐えるソフトウェアとしての品質の高さが特徴である。例えばHP JVMのリリースに際しては、サンが規定する互換性テストをパスした上で、ストレス・テストや回帰テスト、OS互換性、パフォーマンスなどOS並みの厳格なテストが施される。つづいてHP社内のラボでの各種ISVソフトウェアとの検証作業が行われたのち、ISV各社での検証作業が実施される。こうして初めてリリースにたどり着くのである。こうした一連の過程で得られた結果は、HPのJava開発ラボにフィードバックされ、次回リリースに反映される。

さらにHPでは、ミッションクリティカル環境の現場で得られたノウハウもとにJavaパフォーマンス・チューニングのための多彩なツールを開発しており、それらを無償で公開している。

HPjconfig
  HP-UXのカーネル・パラメータをJavaアプリケーションに合わせてチューニングするための無償ツール。適切な最新パッチがカーネルに適用されているかをチェックする機能も備える。

HP OpenView Glanceplus
HP-UXのパフォーマンスやボトルネック、CPU、メモリ、ディスク、LANリソースの使用状況をグラフ表示するツール。これらの情報を階層化して表示するため、さまざまな視点からシステム・パフォーマンスを監視できる。

HPjtune
  JVMのガベージ・コレクション(GC)を解析するためのツール。JVMから得られたプロファイリング・データに基づきGCの状況を分析し、パフォーマンスの改善に役立つ情報を提供する。GC時のリソース利用状況や、アプリケーションのパフォーマンスにGCが与える影響のグラフ表示、またユーザが解析対象として選択したメトリクスのグラフ表示が可能。

HPjmeter
  JVMのプロファイリング・ツール。メソッドのコール回数や経過時間、コールグラフのツリー表示、生成/残存オブジェクトなどをグラフィカルに表示する。アプリケーション解析に役立つ数多くの情報を提供する。
 
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