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Javaパフォーマンス徹底検証・前編

デュアルコアItanium 2 + Java HPの新サーバはここが凄い

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Javaパフォーマンス徹底検証・前編

SPEC jAppServer2004の計測結果

つづいては、SPEC jAppServer2004の計測結果を紹介したい。同ベンチマークは、J2EEやJava EEに対応したアプリケーション・サーバ(J2EEサーバ)上で動作し、HTTPリクエストの受信をはじめ、EJBやJMSによるロジックの実行、そしてデータベース・アクセスも含む。よって、ハードウェアやJVMの性能のみならず、BEA WebLogicサーバやOracle Application ServerといったJ2EEサーバやデータベース・サーバも含めた、Javaアプリケーションの総合的なパフォーマンス計測に広く用いられている。
Javaパフォーマンス徹底検証・前編
「ItaniumのためのJVM」を新開発
SPEC jAppServer2004の計測結果

以下の表は、HP Integrity rx6600およびrx3600によるSPEC jAppServer2004計測結果である(出典:SPEC (Standard Performance Evaluation Corporation)より、2006年11月21日参照)。サーバを1台のみ用いるシングルノード構成と、複数台用いるマルチノード構成のそれぞれについて計測値をまとめてある。なお、「1ノード当りのJOPS値」とは、マルチノード構成で得られたJOPS値をノード数で割った値である。

 
<表:SPEC jAppServer2004計測結果>
マシンとCPU構成 SPEC
jAppServer2004
JOPS値
1ノード当たりの
JOPS値
Single Node構成
HP Integrity rx6600
Dual Core Itanium2 (Montecito) 1.6GHz/24MB 4p/8c single node
1266 1266
HP Integrity rx3600
Dual Core Itanium2 (Montecito) 1.6GHz/18MB 2p/4c single node
618 618
A社製品
1.2GHz/3MB 1p/8c single node
616 616
B社製品
2.1GHz/36MB 1p/2c single node
349 349
8 coreでHP Integrity rx6600は世界最速、4 coreでIntegrity rx3600は世界最速を実現しています。
Multi Node構成
HP Integrity rx6600
Dual Core Itanium2 (Montecito) 1.6GHz/24MB 4p/8c 4 nodes
4915 1288
A社製品
1.2GHz/3MB 1p/8c 7 nodes
4098 585
B社製品
1.9GHz/36MB 2p/4c 8 nodes
2921 365
B社製品
3.6GHz/4MB 1p/2c 20 nodes
4368 218
HP Integrity rx6600 は4ノードのシステムで世界最速を実現しています。
注:1 公開値の出典: SPEC (Standard Performance Evaluation Corporation) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 より、2006年11月21日参照

まずシングルノード構成で他社製品の公表値と比較すると、8コアおよび4コアのそれぞれについてrx6600およびrx3600が世界最速を達成していることがわかる。またマルチノード構成でも、4ノードについてrx6600がトップの座を獲得している。これは、B社製品による20ノード構成での計測値を大きく上回る値だ。また重要な点は、1ノードあたりのJOPS値で大きな差がでている点である。例えばB社製品による20ノード構成と比較すると、1ノードでおよそ5.6倍のパフォーマンスが得られることになる。おおざっぱに言えば、1台のrx6600で、このB社製品の5台分の負荷を支えられるという計算になる。
SPEC jAppServer2004計測結果(1ノードあたりの性能比較)
図2:SPEC jAppServer2004計測結果
(出典: SPEC (Standard Performance Evaluation Corporation) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 より、2006年11月21日参照)

HP独自ベンチマークによる性能比較

ここまでは、SPEC (Standard Performance Evaluation Corporation) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 により公開されている各社の計測結果を紹介してきた。つづいては、日本ヒューレット・パッカード内のHP BEAコンピテンス・センター(BEACC)が実施した、独自のベンチマークによる性能比較の結果を紹介したい。このベンチマークは、SPECによる公開データだけでは見極めることが難しい「スケールアップ構成」および「スケールアウト構成」それぞれにおけるスケーラビリティを明らかにするために実施されたものだ。

測定対象のサーバ構成

測定対象としては、上述のSPECベンチマークでも使用されていた以下のサーバを選択した。実施にあたっては、日本ヒューレット・パッカードにてSPEC JBB2005およびSPEC jAppServer2004のベンチマーク計測を各サーバ上で実際に実行の上、SPECによる公表値と比較し、比較には妥当なシステム環境であることを確認している。

<表:計測対象の各サーバ構成>
マシン CPU構成 OS Java J2EE
A社製品<1> 1.2GHz 3MB 1p/8c A社最新OS A社 Java 1.5.0_06 BEA Weblogic 9.1J
A社製品<2> 1.5GHz 32MB 4p/8c A社最新OS A社 Java 1.5.0_06 BEA Weblogic 9.1J
HP Integrity rx3600 Dual core Itanium2 (Montecito)
1.6GHz 24MB 2p/4c
HP-UX 11i V2 HP Java 1.5.0.03(注1) BEA Weblogic 9.1J
HP Integrity rx4640 Itanium2
1.6GHz 9MB 4p/4c
HP-UX 11i V2 HP Java 1.5.0.03(注1) BEA Weblogic 9.1J
注:1 HP Java 1.5.0.03 は、Sun Java 1.5.0_06 をベースとしてHP-UXに最適化されたバージョンです。

測定対象のWebアプリケーション

今回のベンチマークでは、一般的なショッピング・サイトを模倣したWebアプリケーションを測定に用いた。これは、JSPやStruts、EJBなどの標準的なJ2EEテクノロジーをベースにBEACCが開発したものだ。

測定に用いたWebアプリケーション
図3:測定に用いたWebアプリケーション

ベンチマークの計測結果は、ハードウェアをはじめ、OS、JVM、J2EEサーバ、および上記Webアプリケーションの総合的なパフォーマンスを示すものとなる。ただし、J2EEサーバおよびWebアプリケーションはすべてのサーバについて同じものを用いるため、ベンチマークの差はハードウェアとOS、JVMの能力の差を表すことになる。

測定結果

では、この独自ベンチマークによる計測結果を見てみよう。以下のグラフは、同ベンチマークのスケールアップ・アプローチ(詳細は後述)による計測結果と、SPECによるSPEC jAppServer2004の公表値を比較したものである。

HP独自ベンチマークとSPEC jAppServer2004の比較
図4:日本ヒューレット・パッカード独自によるベンチマーク結果とSPEC jAppServer2004公開値
(公開値の出典: SPEC (Standard Performance Evaluation Corporation) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 より、2006年11月21日参照)

この2つのベンチマークは全く異なるアプリケーションによって構成されているため、比較に際しては、両ベンチマークに共通して用いられているHP Integrity rx4640を基準に以下の換算を行っている。
  • HP Integrity rx4640のSPEC jAppServer2004の値と、HP独自ベンチマークの測定値を1とする。
  • SPEC jAppServer2004の値について、本ベンチマークと全く同じプラットフォームが存在しないため、A社製品<1>(1.2GHz 1p/8c)の値618 JOPSを周波数の比で515 JOPS(1.0GHz 1p/8c相当)に換算した。
さて、HP独自ベンチマークによる計測結果では、rx3600とrx4640がほぼ同じパフォーマンスを達成していることが分かる。一方、A社製品<1>の場合、SPECベンチマークの結果はrx4640とほぼ同等であるにもかかわらず、HP独自ベンチマークではrx4640やrx3600の20%程度の性能しか出ていない。

なぜこのような劇的な差が生じてしまったのだろうか。後編では、この計測結果を詳細に分析してみたい。

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