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サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う
新技術「HP Integrity VM」・後編

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サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う新技術「HP Integrity VM」・後編
サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う新技術「HP Integrity VM」・後編
Integrity VMによるCPUリソースの仮想化
仮想スイッチによるネットワーク仮想化

仮想スイッチによるネットワーク仮想化

Integrity VMでは、ネットワークの仮想化もサポートしている。図3は、そのメカニズムを示した図である。

  図3:Integrity VMによるネットワーク仮想化
図3:Integrity VMによるネットワーク仮想化
   
 

ここで注目すべきポイントは、「バーチャル・スイッチ(仮想スイッチ)」の存在である。Integrity VMでは、仮想スイッチを作成することで、各VMや物理NICを結ぶ仮想的なネットワークセグメントを構成できる。よってVM間のネットワーク通信は、物理NICを介さずにホストOSの中だけで実現可能だ。例えばアプリケーション開発においてテスト環境を構築するようなケースでは、仮想のクライアントやサーバとなるVMを作成し、それらを仮想スイッチで結ぶだけで環境設定は完了する。すべてがコマンド操作で完結するため、物理的なサーバを並べ、それらをネットワークハブに接続し……といった手間のかかる作業は不要となる。また、物理ネットワークとは切り離した別セグメントを構成することで、セキュリティ面の隔離性も得られる。

もっとも、現状のIntegrity VMにおける仮想スイッチは一定のオーバーヘッドをともなうため、ネットワークI/O負荷の大きいアプリケーションでの利用には注意が必要だ。オーバーヘッドを下げるため、物理NICを特定のVMのみに割り当てることも可能である。


Integrity VMはこう使う

では、このIntegrity VMの利用によりどのようなメリットが得られるのか考えてみよう。Integrity VMの恩恵をまっさきに享受できるのは、開発やテスト環境のコンソリデーションだ。

プロダクション環境とは異なり、開発環境やテスト環境は常時必要となるわけではなく、カットオーバー以降はほとんど利用されなくなる。とはいえ、運用中のトラブル対応や機能拡張を考えると、開発やテストのためのサーバをおいそれと他の用途に転用することはできない。その結果、サーバ・リソースがムダに放置される状況が生まれることになる。

Integrity VMを導入することで、こうした開発・テスト環境のコンソリデーションが可能になる。前述のとおり、Integrity VMでは1つのVMが1つのファイル(もしくは論理ボリューム、ディスクなど)に収まっており、VMを起動しなければサーバ・リソースを消費することもない。よって、開発やテスト作業のピーク時には適切なエンタイトルメントを設定して豊富なリソースを配分し、カットオーバー後にはVMを閉じておくといった使い方が可能になる。またファイルコピー感覚でVMの複製や移設が可能であるため、ミドルウェアやアプリケーションがインストール済みのVMをコピーし、検証用環境を瞬時に用意することもできる。

   
  図4:Integrity VMによる開発・テスト環境のコンソリデーション
図4:Integrity VMによる開発・テスト環境のコンソリデーション
   
  ちなみに、Integrity VMでは将来的なマイグレーションシナリオとして、「VMから物理サーバへの移行」および「物理サーバからVMへの移行」をサポートする予定だ。これにより、例えばVM上に構築されたステージング(本番検証)環境をプロダクション用の物理サーバに移行したり、または物理サーバ上の既存の開発環境をVMに移行してコンソリデーションしたり――といった利用も可能になる。このようにIntegrity VMは、システム管理者にとってはきわめて重宝するツールとなるはずだ。

GUI管理ツールIntegrity VM Manager

また2006年3月には、Integrity VMに対応したGUI管理ツール「Integrity VM Manager」がリリースされる予定である。このIntegrity VM Managerは、HP SIM(Systems Insight Manager)に統合されたWebベースのGUIツールであり、各VMに対するリソース配分や使用状況をグラフィカルに確認できるほか、VM構成の管理が可能である。

   
  図5:Integrity VM Manager
図5:Integrity VM Manager
   
 

例えば、仮想ディスクと物理ディスクの対応付けや、仮想NICと物理NICの対応付け、VMの作成や削除、起動と停止、そしてホストおよび各VMのCPU使用率の表示など、ひととおりの管理作業をGUI画面上で実施できる。

以上、今回はHP Integrity VMの概要を紹介した。ここで見てきたとおり、Integrity VMの特徴は、フル・バーチャルマシンという特性を生かした高いポータビリティや柔軟性、粒度の細かさである。その一方で、HPの実績豊富な仮想化技術をベースに実装されているため、ビジネス継続性の要求される用途にもすぐに導入可能な“安定したソリューション”でもある。「サーバ・コンソリデーションは進めたいが冒険はしなくない」と考えるシステム管理者にとって、Integrity VMは最適な選択肢のひとつと言えるだろう。

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