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サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う
新技術「HP Integrity VM」・前編

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う新技術「HP Integrity VM」・前編
サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う新技術「HP Integrity VM」・前編
サーバ仮想化の波に乗ったHP
HPの仮想化技術ポートフォリオとIntegrity VM

Integrity VMの特徴

では、Integrity VMの特徴を見ていこう。

  • HP Integrityサーバをソフトウェアで再現した仮想マシン
  • HP-UX、Windows、Linuxが動作
  • CPUあたり最大20の仮想マシンを設定可能
  • I/O(ネットワーク、ディスク)を共有可能
  • 動的なリソース割り当て
  • 仮想マシンのポータビリティの高さ
 

その名が示すとおり、Integrity VMは、HP Integrityサーバをソフトウェア的に再現した仮想マシンである。つまり個々のIntegrity VMはホストOSから1つのプロセスとして見え、その内部でゲストOSが動作するという構成になっている。ホスト環境としてはHP Integrityサーバをサポート。ゲストOSとしてはHP-UX 11i v2が動作するほか、2006年後半にはWindowsおよびLinuxをサポートする予定だ。このマルチOS対応の意義はとりわけ大きく、従来であればハイエンド/ミッドレンジサーバに備わるnParsでしか実現できなかったWindowsやLinuxとHP-UXの共存が、エントリモデルでも手軽に実現できるようになる。

また、1個のCPUにつき最大で20の仮想マシンを設定できること、さらにはI/O(ネットワークやディスク)が共有可能なことも注目すべきポイントだ。Integrity VMでは仮想マシン作成の粒度が大幅に細かくなり、4 CPU構成では最大80もの仮想マシン設定可能になる(もっとも現実的なパフォーマンスを考えればこれほど細かく区切ることはないだろう)。さらにIntegrity VMでは、1本のネットワークや1台のディスクを複数の仮想マシン間で共有することができる。よってIntegrity VMでは、ハイエンド/ミッドレンジサーバに限らずエントリモデルにおけるサーバ仮想化も容易に実現できる。


vParsとIntegrity VMの比較

ソフトウェアレベルでの仮想パーティション技術としては、vParsとIntegrity VMがあるが、ここで両製品の違いを見ていく。図5は、それぞれの実装方法の違いを示した図である。

   
  図5:Integrity VMとvParsの構成
図5:Integrity VMとvParsの構成
   
  この図が示すように、Integrity VMは「ホストOSの上でゲストOSが動作する」という仮想マシンによる仮想化を採用している。一方、vParは「ファームウェア上に複数OSが動作する」というファームウェアによる仮想化技術だ。この両者はそれぞれに一長一短があり、用途や目的に応じて使い分けていくことになる。以下の表は、Integrity VMとvParsを比較した表である。
   
 
表:vParsとIntegrity VMの比較
 

vPars

Integrity VM

サポート対象サーバ セルベースのHP IntegrityサーバおよびHP 9000サーバ HP Integrityサーバ全機種
サポート対象OS HP-UX 11i v2 2005年5月版以降、HP-UX 11i v1(PAのみ) HP-UX 11i v2 2005年5月版以降、
LinuxおよびWindows(2006年後半)
1CPUコアあたりの分割数 1パーティション 20仮想マシン
CPUの動的割り当て単位 CPU単位 CPU利用率単位
I/O共有 不可 可能
   
 

おおざっぱに言えば、vParsは「サーバリソースを分割する技術」であり、Integrity VMは「サーバリソースを共有する技術」となるだろう。よって、ネットワークやディスクなどのI/Oを共有したい場合や、CPUリソースを利用率単位できめ細かく配分したい場合は、Integrity VMの利用が適している。一方、CPUやネットワーク、ディスクなどを大まかに分割してそれぞれを占有したい場合や、パフォーマンスオーバーヘッドを最小限に抑えたい場合は、vParsの利用が適している。また、vParsはHP 9000サーバ(PA-RISCプロセッサー)でも利用可能であるが、Integrity VMはHP Integrityサーバ(Itaniumプロセッサー)のみのサポートとなる。

後編では、Integrity VMにおけるリソース配分メカニズムや、Integrity VMのポータビリティがもたらすメリットについて掘り下げていきたい。

   
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