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HAクラスタの達人に聞く
「HP Serviceguardが選ばれる理由」・後編

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HAクラスタの達人に聞く
「HP Serviceguardが選ばれる理由」・後編

HP ServiceguardとOracleの関係

サワーズ氏へのインタビューの締めくくりとして、HP Serviceguardとは切っても切れない関係であるOracleとの連携について話を伺った。
HAクラスタの達人に聞く「HP Serviceguardが選ばれる理由」・後編
HP-UXだからできること
HP ServiceguardとOracleの関係

「HP ServiceguardとOracleの連携には、とても長い歴史があります。1980年代後半にOracleが普及し始め、その時期からHP ServiceguardとOracleのインテグレーションを進めてきました。  

こうした統合は、『HP Serviceguardとアプリケーションの統合』と呼ばれる試みで、HP Serviceguardの動作環境でアプリケーションを単純に動作させるだけではなく、アプリケーションのインテリジェントな制御も目指したものです。これに対して、例えばマイクロソフトのクラスタ・サーバでは、クラスタ環境の能力を引き出すためにアプリケーション側でクラスタを意識した設計を行う必要があります。つまり、マイクロソフトのクラスタ・サーバ環境を理解できるアプリケーションへと変更が必要です。一方、HP Serviceguardでは、アプリケーションをあらかじめクラスタ対応に変更しておく必要がなく、そのままでHP Serviceguardと非常にうまく連携できます」

ご存じのとおり、現在のOracleは先進的なDBクラスタ・ソリューションOracle Real Application Cluster s(以下、Oracle RAC)を備える。このOracle RACの登場によって、HAクラスタ構築が大きく変化したとサワーズ氏は説明する。

「Oracle RACを利用したHAクラスタのアドバンテージは、高速なフェイルオーバーが可能な点です。Oracle RACを用いない場合、スタンバイ・ノードにおいてOracleのインスタンスを起動し、リカバリ処理をスタートさせます。このリカバリ処理の量に応じて、フェイルオーバーには通常5〜10分といった時間がかかります。これに対し、Oracle RACでは、20〜30秒でのフェイルオーバーが可能です。たとえ負荷分散を用いない場合でも、こうした高速なフェイルオーバーがOracle RACのメリットと言えます」

図2:Oracle RACによる高速なフェイルオーバー
図2:Oracle RACによる高速なフェイルオーバー

一方、HP Serviceguardでは、Oracle RACとの連携のためのオプションServiceguard Extension for RAC(SGeRAC)を提供している。

「SGeRACは、もともと『MC/Lock Manager』と呼ばれる製品として1995年にリリースされました。これは当時のOracle 7のクラスタ・ソリューションであったOPS (Oracle Parallel Server) に対応するものです。その後、オラクルがOPSの名称をRACと変更したのにあわせて、MC/Lock ManagerもSGeRACへと名前が変わりました。したがって現在のSGeRACは、10年にわたる長いOracleとの連携の歴史を持っているのです。このようにHPでは、オラクルとの間で技術面での密接な関係を持っています。実際、我々のリクエストに応じて、Oracle RACの信頼性をより高める機能拡張もいくつか行われました」

Oracle RAC+SGeRACを使いこなす

Oracle 10g RACとHP Serviceguardとの連携ももちろん可能だ。では、Oracle RACとSGeRACを組み合わせることで、どのようなメリットが生まれるのだろうか。サワーズ氏は次のように答える。

「Oracle RACとSGeRACの連携によって、大きく4つの追加機能が利用可能になります。ひとつは、データにアクセスすべきでないノードのI/Oをストップする『I/Oフェンシング』。このI/Oフェンシングもまた、データの整合性を確保するための技術です。また、もうひとつの追加機能として、ネットワークの監視とネットワーク障害にともなうフェイルオーバーが可能です。その他、ストレージ管理の柔軟性向上や、仮想化との統合などの追加機能を提供できます。これらの4つのおもな能力は、Oracle RACに付属するクラスタウェアに対して、HP ServiceguardとSGeRACが提供する付加価値と言えます」

スケールアップで実現する大規模RACシステム

また、Oracle RACによるクラスタ構築においてサワーズ氏が指摘するのは、スケールアウト構成の問題点だ。

「Oracle RACについては、クラスタの構成として『スケールアップ』と『スケールアウト』のいずれを選択すべきか、という議論があります。スケールアップとはOracleを少数のハイエンド・サーバで運用する構成であり、一方のスケールアウトとは多数のエントリーレベル・サーバで分散運用する構成を指します。  

しかし現実には、アプリケーションの変更を行わずにスケールアウトできる例はきわめてまれなのが実情です。スケールアウト構成では、アプリケーションの変更を行わない限り、クラスタ上の各ノードが同一のデータ領域にアクセスしようとする競合問題が発生します。そのため、実際にLinuxベースの多数のPCサーバにOracle RACを導入しようとすると、それほどうまくスケールアウトしないことが明らかになります。  

例えばHP ServiceguardとSGeRACの組み合わせでは、最大で16ノードによるOracle RACをサポートできます。しかし、実際にこれほどの規模でOracle RACを構成するユーザは皆無です。私が知る限り、Oracle RACのもっとも大規模な導入事例でも8ノードであり、通常は4ノードかそれ以下のノードにより構成されています。つまりアプリケーションにとっては、スケールアウトよりもスケールアップの方が格段に簡単なのです。そうなると、アプリケーションの再設計に多大な投資を行うか、スケールアップ構成へ移行するしか方法はありません。スケールアップ構成では、アプリケーションを再設計する必要がない上に、より高度なスケーラビリティが得られます。  

HPの大きなアドバンテージは、きわめて大型なハイエンド・サーバであるHP Integrity Superdomeを提供している点です。Superdomeでは、最大で64プロセッサ/128コアまでスケールアップが可能です。このスケールアップによって、Oracle RACのパフォーマンスとスケーラビリティを最大限に引き出すことが可能なのです。また、2台のSuperdomeによりクラスタを構成することで、さらなる可用性を得ることができます」

以上、今回はボブ・サワーズ氏へのインタビューを通じて、ミッションクリティカル分野におけるHP Serviceguardのアドバンテージを明らかにした。同氏が繰り返し説明するように、HAクラスタ・ソリューションとしてのHP Serviceguardの優位性は、HP-UXおよびHP Integrityサーバを含めたシステム全体での可用性の高さにあると言えるだろう。オープンソース全盛の今日でも、ベンダー・ソリューションでしか実現し得ないものもあることを理解していただけたはずだ。

関連サイト

 
HP Serviceguard シリーズ 
HP Oracle9i DB R2/Oracle DB 10g R2 の設定ガイド
 
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