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HAクラスタの達人に聞く
「HP Serviceguardが選ばれる理由」・前編

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HAクラスタの達人に聞く「HP Serviceguardが選ばれる理由」・前編

HP Serviceguardをつらぬく設計思想

HP Serviceguardを設計する上で、サワーズ氏がもっとも重視したポイントは何か。その点について、同氏は次のように述べる。

HAクラスタの達人に聞く「HP Serviceguardが選ばれる理由」・前編
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HP Serviceguardをつらぬく設計思想
「HA環境を設計する上で考慮すべきポイントは、『データの整合性』、『可用性』、そして『パフォーマンス』の3つです。これらすべてを同時に最大限に満たすことは困難であるため、これらのうちのいずれが最重要であるか、優先付けが必要になります。  

HPでは、伝統的に、データの整合性をもっとも重要な設計要件として位置づけてきました。なぜなら、整合性の失われたテラバイト単位のデータを復元するよりも、システムを再起動する方が格段に短い時間で済むからです。もしデータの整合性が失われると、バックアップされたデータを読み込み直す必要があり、システム復旧までに何日もの時間がかかるでしょう。一方、システムの再起動は、ほんの2〜3分で済みます。このデータの整合性こそが、HAクラスタ分野におけるHP Serviceguardの大きな優位性になっています。

例えば、あるノードのアプリケーションやOSに非常に負荷がかかり、クラスタの他のノードに対してハートビート(動作状況を通知する間欠的なパケット)を送信できず、ハングアップしたかのように見えるケースがあります。こうした場合、クラスタのフェイルオーバーを速やかに実施するには、実際にはノードで障害が起きていない場合でも、そのノードをクラスタから外し、データの書き込みを停止させます。こうした措置は、いわゆる『スプリット・ブレイン』と呼ばれる現象を防ぐために必要です」

図2:ノード間のハートビートの送受信
図2:ノード間のハートビートの送受信

スプリット・ブレインとは、何らかの理由により、クラスタ全体が2つのグループに分裂してしまう状態を指す。それぞれのグループが、自分こそがクラスタの主導権を握っていると認識してしまうのである。こうした状態のままディスクへの書き込みを行うと、データは壊れてしまう。HP Serviceguardでは、このスプリット・ブレインの発生を許さない設計になっているという。

「実のところ、ベンダーによっては、こうしたデータ整合性よりも可用性を重視する企業もあります。つまり、とにかく高速なフェイルオーバーを実現し、『データが破損する可能性は小さいですよ』で済ましてしまうのです。HPでは、こうした考え方はしません。我々にとって、データの破損はできるだけ避けるべきことなのです。ミッションクリティカル分野のお客様は、データの破損を許容することができません」

HP Serviceguardの進化

HP Serviceguardは、現在でも着実な進化を遂げつつある。そのひとつが、きわめて高速なフェイルオーバを実現するオプションServiceguard Extension for Faster Failover (以下、SGeFF) である。サワーズ氏は、このSGeFFもやはり通信分野のニーズに応じて生まれた製品であると説明する。

「HP Serviceguardは、例えばOracle Real Application Clusters(RAC)をはじめとする多種多様なアプリケーションに対応し、あらゆる目的に沿うように設計されています。一方、現在の通信分野では、一段と高速なフェイルオーバが求められています。通信分野は、ある意味で特殊な用途であり、従来のHP Serviceguardのような汎用のソリューションでは必ずしも最良の能力を提供できないこともありました。そこでHPでは、Oracle RACなどにも対応する汎用性と、通信事業者のニーズにも応える高速性を両立させるべく、HP Serviceguardに改良を加えました。それが、SGeFFです。

SGeFFでは、より高速なフェイルオーバを実現するために、クラスタのノード数が2台に限定されます。とはいえ、現在のHAクラスタでは、2ノード構成がもっとも広く用いられています。10年前であればほぼすべてのHAクラスタが2ノード構成であり、現在でもおよそ40〜50%が2ノード構成です。またミッションクリティカル分野では、3〜4ノード構成のHAクラスタも一般的になりつつあります」

図3:SGeFFの構成
図3:SGeFFの構成

サーバ・コンソリデーションへの応用

サワーズ氏によれば、HP Serviceguardの大規模事例の多くは、サーバ・コンソリデーションへの応用が中心であるという。

「最近では、コンソリデーションがとても重要な課題になっています。どのIT部門にも共通する大きな問題は、設置スペース、電源容量、設備コスト、そして運用コストの4点です。とりわけ日本では、多くのお客様が電源容量の問題に直面していると聞いています。

HP Serviceguardのユーザの2〜5%は、最大構成の16ノードのHAクラスタを運用しています。こうした大規模なHAクラスタのおもな用途は、サーバ・コンソリデーションです。HAクラスタを特定の用途にのみ用いるのではなく、多彩なアプリケーションを抱える大規模なHAクラスタを構築するというアプローチです」

後編では、HP Serviceguardと密接な関わりを持つデータベースであるOracleとの連携について話を伺う。

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