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DBクラスタ構築でハマらないための
「HP HA Simple Clusterリファレンス・アーキテクチャ v.1.0」・後編

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DBクラスタ構築でハマらないための「HP HA Simple Clusterリファレンス・アーキテクチャ v.1.0」・後編

Simple Cluster導入のポイント

ここまではSimple Clusterのメリットを見てきたが、最後にSimple Cluster導入に際して考慮すべきポイントを説明したい。
DBクラスタ構築でハマらないための「HP HA Simple Clusterリファレンス・アーキテクチャ v.1.0」・後編
Simple Cluster導入の効果
Simple Cluster導入のポイント
前編で述べたとおり、Simple ClusterではServiceguardの高速フェイルオーバー・オプションであるSGeFFを利用している。このSGeFFでは、DBクラスタの構築に際して以下のような制約を課している。
  • クラスタサイズは最大2ノードまで
  • クラスタ・ロックとしてQuorum Serverを用いる
  • 2系統以上のハートビートLANを用意する
Simple Clusterでは、クラスタの構成ノード数を2ノードに制限することで、前編で述べたクラスタ再構成手順の最適化を実現している。またクラスタ・ロックとしてはQuorum Serverを用いることが必須となる。ただ、同サーバは非常に軽量なソフトウェアであり、また物理的に独立したサーバを用意する必要もない。したがって、通常はアプリケーション・サーバなどに間借りすることが可能だ。また、Quorum Serverがダウンしても Simple Clusterは Quorum Serverがダウンしたログを出すだけで、クラスタは動作し続ける。  
さらにSimple Clusterでは、ハートビートLAN(ノード相互の死活監視用のLAN)を2系統以上持たなければならない(ただし、それぞれのLANがスタンバイLANを持つ必要はない)。これは6秒という高速な障害検出とクラスタ再構成には欠かせない要件となる。

アクティブ/スタンバイ方式のメリット

Simple Clusterの導入に際してネックとなりうる点は、おそらくスタンバイ機の確保だろう。Simple Clusterは、2ノードからなるアクティブ/スタンバイ方式のDBクラスタである。よってスタンバイ機はトラブルが発生するまで待機状態にあり、サーバ・リソースを持て余すことになる。
もっとも、アクティブ/スタンバイ方式にもメリットは存在する。例えば障害時の縮退運転が許容される場合は、プライマリ機とまったく同じ構成のハードウェアをスタンバイ機に用意しておく必要はない。たとえば1/2規模の構成にしたり、テスト機をスタンバイ機と兼用したりすることができる。またデータベース製品やアプリケーション製品には、スタンバイ機についてライセンス費用や保守費用が発生しないものも少なくない。この場合、DBサーバ1台分のライセンス・コストでDBクラスタを構築できる。

Simple Cluster導入のベストプラクティス

HPでは、Simple Cluster構築に際して、高速なフェイルオーバーを実現するためのベストプラクティスとして、以下のポイントを提示している。
  • マウント・ポイントを少なくする
  • Oracleの設定の最適化
まず、DBサーバと共有ディスク間のマウント・ポイント数をできるだけ少なくするのが、高速フェイルオーバーのコツである。HP-UXでは、ジャーナル・ファイルシステムJFSの採用により、マウント時の整合性チェック(fsck)が高速化している。とはいえ、やはりマウントには数秒を要する。よってマウント・ポイントが増えるほど、フェイルオーバー時間も延びるのである。  
以前のDBサーバ構築では、ディスクアレイではなく単体ディスクの利用が主流であったため、パフォーマンス向上のためにマウント・ポイントを細かく分けることも多かった。しかしSANによるディスクアレイ利用が主流の今日では、マウント・ポイントを分ける意義はそれほどない。例えばHP StorageWorks XPシリーズのOPEN-V、またはEVAシリーズのVraidといった技術を使って、大容量の論理ユニットをそのまま単一のマウント・ポイントにする方法が考えられる。
一方、Oracleの設定を最適化することも高速なフェイルオーバーに不可欠となる。例えばrawデバイス向けの設定オプション「disk_asynch_io」をFALSEに設定したり、クラッシュ・リカバリ時のオンラインREDO読み込み量を設定する「fast_start_mttr_target」を最小値にしたり、といった作業である。これらについて詳しくは、Simple Clusterの構築手順ガイドを参照していただきたい。

以上、今回はSimple Clusterが提案するシンプルなDBクラスタの構築手法を紹介した。本当に必要とされる機能だけを実装するのであれば、DBクラスタは意外に簡単に、かつローコストに構築できる。Simple Clusterは、ITアーキテクトにそうした“新たな発見”を与えてくれるソリューションと言えるだろう。HPでは Simple Cluster の構築支援を、エクスプレスサービス*の一部として提供できるように準備を進めている。

*注) HPのエクスプレスサービスは、HPがこれまでに培ったコンサルティングのノウハウや経験、技術を集約し、ご提供するサービス商品です。

関連リンク

 
HP HA Simple Cluster 構築手順
高速フェイルオーバーを実現する HP HA Simple Clusterの構築手順について説明しています。
 
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