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ディザスタトレラント(耐災害)クラスタの構築法・前編

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ディザスタトレラント(耐災害)クラスタの構築法・前編
ディザスタトレラント(耐災害)クラスタの構築法・前編
地震や火災以外にもある「ディザスタ」
局所災害に対応するExtended Campus Cluster

局所災害に対応するExtended Campus Cluster

Extended Campus Clusterは、最大100km離れたサイト間で、1つの大きなServiceguardクラスタを構成するDTクラスタだ。おおざっぱに言えば「クラスタのノードの半数を東京に、残りを横浜に置いてフェイルオーバーさせる」というイメージになる。サイト間のフェイルオーバーは、ローカル・クラスタと同様に、ハートビートの消失やアプリケーション停止などを契機に自動で開始される。

サイトとサイトの間では、2種類のネットワーク回線が必要になる。1つは、Serviceguardのハートビートやアプリケーション・データが流れるLAN回線。もう1つは、ストレージのミラーリングを行うためのFibreChannel回線である。これらの回線の物理層としては、通信事業者が提供するダークファイバを各サイトに引き込む必要がある。ファイバの両端には、サイト間の距離に応じて適切なネットワーク機器を接続する。例えば10km以下であれば、ダークファイバをそのままLANスイッチのギガビットEthernet(1000BASE-ZX)やFDDIインタフェース、SANスイッチのFibreChannelインタフェースに接続できる。一方、数10kmの距離がある場合はDWDM機器を導入し、LANとFibreChannelの双方を1本のファイバに多重化して長距離伝送を行う(図4)。ただし、1本のファイバがSPOFとなることを避けるため、経路の異なるファイバを少なくとも2本敷設することが推奨される。またいずれの構成でも、両サイトを1つのサブネットとして構成し、パケットの遅延を200 ms以下に抑える必要がある。

  図4:Extended Campus Clusterのネットワーク構成例
図4:Extended Campus Clusterのネットワーク構成例

ストレージのミラーリング・Oracle RAC対応


各サイトに設置するストレージとしては、FibreChannel対応の以下のストレージ製品が利用できる。

  • HP StorageWorks Disk Array XP(図5)
  • HP StorageWorks EVA(Enterprise Virtual Array)
  • EMC Symmetrix DMX
  図5:HP StorageWorks XP12000 Disk Array
図5:HP StorageWorks XP12000 Disk Array
  またExtended Campus Clusterでは、サイト間のストレージのミラーリング手段として、ソフトウェアによるミラーリングを採用している。具体的には、HPが提供するミラーリング・ソフトウェアMirrorDisk/UXや、HP-UX版のVxVM(VERITAS Volume Manager)やCVM(Cluster Volume Manager)のミラーリング機能を用いる。例えば、図4のノードAがプライマリ・ノードであるとすると、同ノードがストレージに書き込んだデータは、ソフトウェア・ミラーリングによって遠隔サイトのストレージにもリアルタイムに書き込まれる。

さらにExtended Campus Clusterは、Oracle RACもサポートしている。サイト間を低遅延の広帯域ネットワークで結ぶので、RACのキャッシュ・フュージョンのトラフィックも十分に収容可能だ。サワーズ氏によれば、「ヨーロッパのある金融機関では、60〜65km離れたサイト間で1つのRACを構成している例もある」という。なお、後述するMetroclusterとContinentalclustersではネットワークの遅延が大きくなるため、サイトごとに個別のRACを構成する必要がある。

続く後編では、Extended Campus Clusterのサイト構成を左右するクラスタ・ロックの実装方法について掘り下げる。また、広域のDTクラスタを構成するMetroclusterとContinentalclustersについて紹介する。

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