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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編

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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編

Boot from SANの典型的な構成例と内蔵ディスクの比較

まず、典型的なBoot from SANの構成例を見ていくことにしよう。
可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編
活用の幅が広がるBoot from SAN
Boot from SANの典型的な構成例と内蔵ディスクの比較

HP StorageWorks EVA4000を使った中規模な構成例
図1:HP StorageWorks EVA4000を使った中規模な構成例

図1はストレージに HP StorageWorks EVA4000(以下、EVA4000)を用いた中規模なシステムの構成例だ。EVA4000はオンラインでボリュームの拡張が行え、また柔軟で容易なストレージ管理が可能なストレージシステムである。

Boot from SANだからといって特殊な構成が必要というわけではないが、設計時に考慮すべき点として、まず十分な冗長性を確保することが挙げられるだろう。ストレージに対して複数のパスを用意し、十分な帯域と障害に対する耐性を確保する。たとえば、図2では各サーバがストレージに対して4つの経路を持つ。

サーバ・ストレージ接続例
図2:サーバ・ストレージ接続例

また、ストレージ上に作成するOSボリュームは、FCスイッチのゾーニングや、管理ツールからのプレゼンテーションを用いて特定のサーバからのみアクセスできるよう設定を行っておく必要がある。これはセキュリティ的な観点からも重要なポイントだろう。

Boot from SANはストレージスペースやコストの削減を可能にするが、それを、この中規模な構成例と典型的なローカルディスク接続の例で比較してみる。

表2:使用するストレージの設置スペースの比較
使用ストレージ EVA4000(SAN接続) MSA30(ローカル接続)
初期構成に必要なスペース 10U 6U
5サーバ 10U 18U
10サーバ 10U 30U
30サーバ 20U 90U
Mirror構成

HP StorageWorks MSA30(以下、MSA30)を使用するローカル接続のディスクシステムと設置スペースを比較したのが表2だ。初期設置スペースはMSA30が勝るが、5サーバ以上ではEVA4000を用いたBoot from SANの構成が圧倒的に優れる。これは当然といえば当然だが、ブートボリュームをSANに収容することでストレージスペースが大幅に節約できるのだ。

実際の導入事例

最後に実際に導入された例を2つ紹介しておこう。

1例目は、製造業のS社に導入されたシステムである。パーティション技術を使用して複数のOS(OSのインスタンス数は11)を起動させる必要があったため、検討の結果、Boot from SANを導入した。

製造業S社に導入されたrx7640+EVA8000使用のシステム
図3:製造業S社に導入されたrx7640+EVA8000使用のシステム

HP Integrity rx7640
×4台は内蔵ディスクレスで運用されている。ストレージシステムはHP StrageWorks EVA8000×2台という構成だ。S社のシステムはBoot from SANの導入により、高いメンテナンス性が実現できたほか、ストレージシステムをSANに集約したことでシステム収容スペースの削減に成功している。

もう1つは、HP社内に導入されたブレードサーバ+Boot from SANの例である。

BL860c+MSA1000 dualを使用したシステム
図4:BL860c+MSA1000 dualを使用したシステム

ブレードサーバ HP Integrity BL860cバーチャルコネクト、ストレージシステムにHP StorageWorks MSA1000 dualを使用したコールドスタンバイ構成だ。バーチャルコネクトのprofileの割り当てを変更するだけで、ブートするボリュームを変更することができる。言い換えると、ブレードサーバとこのバーチャルコネクトの機能を使えば、あらかじめスタンバイ機をエンクロージャ(ブレードシャーシ)に設置することによって、ケーブルの抜き差しやサーバの入れ替えなどの物理的な作業無しに、アクティブ側からスタンバイ側に業務を引き継ぐことができる。一般的に検証環境では、頻繁にOSやミドルウェアのバージョンを切り替えて起動することが必要になるが、HP Integrity BL860cブレードサーバのシステムでは必要なリソースの切り出し・構成変更が容易になり、構成時間の大幅な短縮を実現している。

後編では具体的なBoot from SANの構成方法を紹介していくことにしよう。
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