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統合された管理ツールHP VSE Management 4.0の新機能

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統合された管理ツールHP VSE Management 4.0の新機能

負荷パターンの予測が可能になったgWLM

ワークロードの負荷に応じて自動的にリソースの配分等を行うGlobal Workload Manager(gWLM)にも新たな機能が追加されている。gWLMについては以前の特集で紹介しているので詳細はそちらを参照していただきたいが、従来のバージョンでは、負荷に応じて設定したポリシーに従いCPUなどのリソースを配分できた。たとえば、CPUのロードが80%以内に収まるようにリソースの配分を自動化する、というような形だ。新バージョンでは、さらに負荷の変化パターンから、負荷が高まる前にリソースを配分する「アダプティブ/予測コントローラ」という機能が追加されている。

定期的に負荷が変化するワークロードは少なくない。たとえば、毎日定刻に実行するバックアップやcronタスクなどはその典型だろう。新バージョンでは、このような定期的な負荷の変化を記録していき、負荷の増大を予測してプロアクティブにリソースを割り当てることができるようになった。
統合された管理ツールHP VSE Management 4.0の新機能
大幅に機能強化されたHP VSE Managementソフトウェア4.0
負荷パターンの予測が可能になったgWLM
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負荷の増大を予測してリソースを配分するアダプティブ/予測コントローラ
図4:負荷の増大を予測してリソースを配分するアダプティブ/予測コントローラ

従来の方法では、負荷が増大したことを検出してからリソースを割り当てるため、たとえば利用率ベースのポリシーを適用している場合でも一時的に負荷が閾値を超えてしまうことが起こりえた。言い換えると、短時間とはいえサービス品質が低下する可能性があったわけだ。新たな機能では、負荷が増大する前にリソースを自動的に割り当てておく動作が可能になるため、サービス品質の低下が抑えられる。

なお、アダプティブ/予測コントローラが利用できるのは利用率ベースのポリシーを使用する場合に限られる。固定やカスタムポリシーでは利用できないので、その点には注意していただきたい。

さらに、新バージョンでは「条件ベースのポリシー」が追加されている。条件には時間、ファイルの有無、Serviceguardの状態などが設定できる。
曜日や時刻などの指定によって適用するポリシーを変更できる
図5:曜日や時刻などの指定によって適用するポリシーを変更できる

たとえば、月曜日の9時から12時の間にかけて負荷が高まるようなワークロードがあったとしよう。条件ベースのポリシーを利用すれば、負荷が高まる曜日、時間を指定して適切なリソースを割り当てることができる。その他、条件にファイルを利用すれば、他のスクリプトと組み合わせてリソースの割り当て方を動的に変えるなど柔軟性の高い設定が可能になりそうだ。

なお、Windows CMSとの統合に合わせ、新バージョンではWindowsからもHP-UXのgWLMエージェントが制御できるようになっている。Windowsサーバーに管理を集中させたい方には、この点も朗報だろう。


自動的なプランニングが可能になったCapacity Advisor

続いて、ワークロードの集約やロードバランシングを支援するCapacity Advisorの新機能を取り上げよう。Capacity Advisorはこれまでの稼働実績から最適なワークロードの配置をシミュレーションしたり、サーバーを仮想環境に移行する際に、割り当てるリソースなどを見積もることができるツールだ。

新バージョンでは、ワークロードのリソース利用率を5つ星で評価するレーティング機能が追加されている。たとえば、あるワークロードを別のサーバーに移動させる際に、どのサーバーが適切かを星の数というわかりやすい表示で判定できる。

ワークロードのリソース利用率を5つ星で評価
図6:ワークロードのリソース利用率を5つ星で評価

星の数はリソースの余裕を表しているので、適切な星の数は管理者の都合によって異なるだろうが、ワークロードを移動させたときの状態が星の数というシンプルかつわかりやすい表示で確認できることは計画立案の助けになるはずだ。

なお、従来のCapacity Advisorでは、移行シナリオのリソースとしてCPUとメモリが対象になっていたが、新バージョンではネットワークとディスクI/Oが追加されている。I/O負荷も含めたプランニングができるので、より精度の高いワークロード移行後の予測ができるようになった。

さらに、新Capacity Advisorではプランニングの自動化もサポートされている。従来のバージョンではワークロードを移行させるシナリオはすべて手動で指示する必要があった。計画を立て、Capacity Advisorで試し、駄目なら計画を立て直すというトライアンドエラーが必要だったところを、新バージョンからサポートされる「Smart Solver」を利用すれば、計画立案の部分が自動化できる。

利用は容易で、基本は移行させるワークロードと移行先のマシンを指定するだけ。SmartSolverが、これまでのワークロードのデータと移行先マシンのキャパシティから、適切な移行シナリオを計算してくれる。ここで移行先をIntegrity VMのホストとすれば、ワークロードを仮想マシン環境に自動的に集約させることも可能だ。

Smart Solverの計算結果はシナリオデータの1つとして保存できるので、条件を変えながらSmart Solverを使って試行錯誤を行った後、「シナリオ比較レポート」を使って複数のシナリオの比較ができる。また、Smart Solverが算出した移行シナリオを叩き台として、カスタマイズしていくのもいいだろう。Smart Solverの機能は、仮想化への移行の大きな助けになるはずだ。
複数のシミュレーション結果を比較検討できるシナリオ比較レポート
図7:複数のシミュレーション結果を比較検討できるシナリオ比較レポート

サーバーの移行を容易にするHP Logical Server Management

HP VSE Management 4.0から、Logical Serverという新しい概念が追加されている。Logical Serverというのは、サーバーのプロファイルデータのようなものだ。CPU、メモリ、ストレージといったサーバーを構成する情報をLogical Serverという形で保存しておく。HP VSE Management 4.0では、このLogical Serverを元にしてサーバーの設置や移動がメニューやドラッグ&ドロップといった簡単な操作で行える。

たとえば、あるサーバー機にトラブルが生じて停止したときにも、Logical Serverが保存されていれば別のマシンを使ってサーバーを即座に復旧できるわけだ。この機能は特にブレードサーバーで効果を発揮し、障害発生時にも短時間で別のブレードにサーバーを移動させることができる。また、Logical Serverを使えば仮想サーバーを別のホストへ移行させることも容易だ。

なお、Logical Server Management(LSM)はProLiantサーバーではすでにサポートされているが、Integrityサーバーに関しては今年末から対応予定となっている。Integrityサーバーのユーザが今すぐに使える機能ではないが、サーバー管理の概念を大きく変える可能性を秘めているので今後の対応を期待しよう。
サーバーの構成情報を保存しサーバー移行を容易にするHP Logical Server Management
図8:サーバーの構成情報を保存しサーバー移行を容易にするHP Logical Server Management

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