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連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」

第5回:オンラインマイグレーション機能の実際
HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」 第5回:オンラインマイグレーション機能の実際
2009年4月にリリースされた最新版「HP Integrity VM 4.1」では、新たに「HP Integrity VMオンラインマイグレーション」機能が利用可能になった。これは、Integrity VM上で動作するゲストOS(仮想マシン)を、稼働状態のまま別のホストOSへと移行するという機能である。そこで今回は、このオンラインマイグレーション機能の特徴と使い方を紹介したい。
連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」 - 第5回 -
ゲストOSを数秒で移行できる「オンラインマイグレーション」
オンラインマイグレーションの実例
2009年10月
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ゲストOSを数秒で移行できる「オンラインマイグレーション」

Integrity VMのメリットのひとつは、ゲストOSの「ポータビリティ」の高さである。物理マシンとは異なり、ゲストOSの「実体」はファイルや論理ボリューム、もしくはディスクドライブに収まっているため、それらを別のマシンに移動するだけでゲストOSを簡単に移動できる。物理マシン上でアプリケーションを直接運用する場合とは異なり、移動先の物理マシンのOS環境を整えたり、アプリケーションをインストールし直したりする手間がかからない。こうしたIntegrity VMのポータビリティの高さを生かすことで、例えば以下のようなメリットが得られる。
  • あるホストOSに負荷が集中している場合、他のホストOSを用意してゲストOSを移動することで、負荷を簡単に分散できる。
  • あるホストOSに対してメモリやディスクの増設、部品交換などのメンテナンスを実施したい場合、他のホストOSにゲストOSを一時的に移動してからメンテナンスすることで、サービスの停止を最小限に抑えられる。
しかし従来は、こうしたゲストOSの移動に先立って、ゲストOSをいったんシャットダウンしてサービスを停止し、移動先でサービスを再起動するという手順が不可欠であった。よって、例えば「夜間や月末だけゲストOSを他のマシンに移動したい」といった具合に、臨機応変の負荷分散を実現できるほどの手軽さで移動を行えるとは言い難かったのである。

これに対し、今回リリースされたオンラインマイグレーション機能では、ゲストOSを稼働させたままで移行が可能になる。このとき、ゲストOS上で動作するアプリケーションから見ると、ストレージとネットワークといったI/O接続はすべてアクティブのままとなる。よって、ゲストOSやアプリケーションを再起動することなく動作させ続けることが可能だ。ただし移行作業の最終段階では、数秒〜10秒程度の短いあいだゲストOSがフリーズすることになる。とはいえ、上述のようなオフライン作業での移行に比較して段違いに高速な移行が可能になる。

ゲストOSを稼動したまま移動可能なオンラインマイグレーション
図1:ゲストOSを稼動したまま移動可能なオンラインマイグレーション

こうした劇的な高速化によって、以下のようなメリットが得られる。
  • プロアクティブな保守が容易になる。例えば、ホストOSのハードウェアに大規模障害の前兆となりそうなワーニング等が確認された場合、すぐさまオンラインマイグレーションを実施し、サービスを止めずに予防的な保守を実施できる。
  • きめ細かな負荷分散が可能になる。あるホストOS上のゲストOSに負荷が集中し、一方で他のホストOSの負荷には余裕があるような場合、オンラインマイグレーションを用いることで、「夜間だけ」「月末だけ」「特定のイベント期間中だけ」といった短いスパンで臨機応変な負荷分散が容易になる。また、サービス規模が急成長した場合の迅速なインフラ拡張や、逆に負荷があまり高くないゲストOSを特定のホストOSに集めて最適化するといった作業が可能になる。

オンラインマイグレーション利用の前提条件

では、Integrity VMにおけるオンラインマイグレーションの具体的な流れを説明したい。まずは、オンラインマイグレーションの実行に際して、移行元と移行先の両ホストが満たしておくべき前提条件を確認しておこう。

オンラインマイグレーション用に構成されたホスト
図2:オンラインマイグレーション用に構成されたホスト
  • Integrity VMのバージョンが4.1以降であること
  • 搭載するインテル® Itanium® プロセッサーが、同じプロセッサーファミリー(例えばMontecitoなど)であること(なお、プロセッサー数は異なっていてもよい)
  • 共通するLANに接続されていること(マイグレーション専用の高速ネットワークを推奨)
  • ゲストOSの実体を格納したディスクドライブがSAN(Storage Area Network)に接続されていること
  • 移行元でゲストOSが利用するリソースを、移行先でも利用できること(例えば、割り当てるメモリーサイズ、ストレージのLUN、ネットワーク接続、仮想スイッチなど)
  • 移行元と移行先のシステムクロックがNTPによって同期されていること
これらの条件が移行元/移行先の両ホストで満たされていれば、稼働中のゲストOSを止めずにマイグレーションが可能となる。

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