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連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」

第2回: 3種類の仮想ディスクを使い分ける
HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」 第2回: 3種類の仮想ディスクを使い分ける
今回は、Integrity VMのパフォーマンスをフルに引き出すための「仮想ディスク」の構成のポイントを紹介する。仮想ディスクは、ゲストOSからは一般的なSCSIディスクとして認識され、また動的な追加も可能だ。この仮想ディスクを構成する手段としては、「Virtual FileDisk(ファイル)」、「Virtual LvDisk(論理ボリューム)」、そして「Virtual Disk(物理ディスクやSAN)」の3種類がある。これらそれぞれのメリットとデメリットを説明し、用途に応じた最適な仮想ディスク構成を考える。
連載 “まるごと仮想化”のここが「ツボ」 - 第2回 -
「仮想ディスク」の構成方法を知る
仮想ディスクのパフォーマンスを高める2つのツボ
2009年7月

仮想ディスクのパフォーマンスを高める2つのツボ

以下に、これら3種類の仮想ディスク構成方法について、メリットとデメリットをまとめた表を示す。

  Virtual FileDisk Virtual LvDisk Virtual Disk
概要
(仮想ディスクの実体)
ホストOS上の1ファイル ホストOS上の1論理ボリューム
(/dev/vgXX/rlvolXX)
ホストOS上の1物理ディスク
(/dev/rdisk/diskX)
(/dev/rdsk/cXtXdX : Legacy)
扱いやすさ
(容量拡張, 容量効率)

LVMで論理ボリュームの容量拡張可能

ホストOS上では困難だが、ゲスト上のLVMで対応も可能
わかりやすさ
(実デバイスとの対応、
構成・I/O性能管理)

ファイル〜LVM(LV、VG、PV)〜実デバイスの対応をユーザーが把握する必要がある

ホストOS上のLVM設定をユーザーが管理する必要がある

実デバイスと1:1なので管理しやすく、利用する実HBAの把握も容易
性能
もっとも処理オーバーヘッドが多い

もっとも処理オーバーヘッドが少ない
ゲスト OSマイグレーション(移動)機能
offlineのみ
×
サポートされない

offline、online両方サポート
(onlineはhpvm v4.1以降のみ)
ディスクパス、ディスク冗長化対応
ホストOSのNative Multipath
ストレージのRAID、MirrorDisk

ホストOSのNative Multipath
ストレージのRAID、MirrorDisk

ホストOSのNative Multipath
ストレージのRAID
1 ゲストに設定可能なデバイス数 合計:30 VIO + 128 AVIO
30 VIO + 30 AVIO 30 VIO + 128 AVIO 30 VIO + 128 AVIO

では、仮想ディスクの構成に際して、パフォーマンスを高めるためのポイントを見ていこう。

物理ディスクへの経路や論理ボリュームの構成を意識

仮想ディスクの性能を引き出すには、物理ディスクへのアクセスに用いられる経路や、論理ボリュームの構成を意識した割り当てが重要となる。例えば、1つの経路やボリュームグループに複数の仮想ディスクを集約してしまうと、そこがボトルネックとなり性能は頭打ちとなる。よって、物理ディスクへの経路やボリュームグループ等の共有度をできるだけ下げるのがコツとなる。必要に応じてHBA等を追加し、負荷を分散させる工夫も検討すべきだろう。

物理ディスクへの経路を意識する
図2:物理ディスクへの経路を意識する

仮想SCSIバスのターゲットIDに気をつける

冒頭でも説明したとおり、仮想ディスクはゲストOSから一般的なSCSIディスクとして認識され、また動的な追加も可能である。ただし、この動的な追加を行うには、仮想SCSIバスのターゲットIDに空きがなくてはならない。デフォルトで使用される仮想SCSIバスは単一ポートのパラレルSCSI MPTをエミュレートするため、1つの仮想SCSIバスに定義できるターゲットIDは15までに限られており、これ以上の仮想ディスクを追加するには、ゲストOSを停止して仮想SCSIバスを追加する必要がある。動的なデバイス追加を必要とする場合には、あらかじめターゲットIDに余裕のある仮想SCSIバスを複数定義しておくか、ターゲットIDに制限の無い"AVIOストレージ"で構成しておくのが望ましい。

ゲストOSに物理ディスクを定義する場合には、以下のhpvmmodifyコマンドを使用する。

hpvmmodifyコマンド

device :  disk、dvd、tape、changer、burner
driver :  scsi、avio_stor
pcibus :  仮想マシン上でのPCIバス番号(0〜6)
pcislot :  仮想マシン上でのPCIスロット番号(0〜7)
scsitgt :  仮想マシン上でのSCSIターゲット番号(0〜14)[driverがavioの場合は0-127]
storage :  disk、lv、file、null、attach
location :  ホスト上のリソース名

このとき、PCIバス番号やPCスロット番号を適宜割り振ることで、複数のSCSIバスを定義可能だ。

以上、今回はIntegrity VMの仮想ディスク構成方法のポイントを説明した。次回は、仮想ネットワークの構成方法を解説する予定である。

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HP-UX 11i Knowledge-on-Demand 仮想化シリーズ 連載記事一覧

Integrity VMでやさしく学ぶ
サーバー仮想化

第1回:Integrity VMって何だ?
第2回:Integrity VMをインストールする
第3回:ストレージとネットワークの仮想化
第4回:VMゲストの作成
第5回:VMゲストへのリソース配分
第6回:Integrity VMの構成管理
第7回:Virtualization ManagerとCapacity Advisorによる統合管理
第8回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その1
第9回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その2
第10回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その3

“まるごと仮想化”のここが「ツボ」

第1回:パフォーマンスを引き出すCPUリソースの配分設定
第2回:3種類の仮想ディスクを使い分ける
第3回:仮想スイッチ構成とメモリ構成のポイント
第4回:Integrity VMのバックアップ手段とAVIOの利用
第5回:オンラインマイグレーション機能の実際
第6回:仮想化環境でのクラスターウェアの使いこなし術


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