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Integrity VMでやさしく学ぶサーバー仮想化

第1回:「Integrity VMって何だ?」

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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Integrity VMでやさしく学ぶサーバー仮想化 第1回「Integrity VMって何だ?」
Integrity VMでやさしく学ぶサーバー仮想化 第1回
サーバー仮想化なら「バス料金でタクシーに乗れる」
Integrity VMとは何か

Integrity VMとは何か

Integrity VMは、その名が示すとおり、HP Integrityサーバーをまるごとソフトウェアで再現する仮想マシンです。つまり、HP Integrityサーバー上でIntegrity VMを動作させることで、仮想的なHP Integrityサーバーを2台、3台、4台……といくらでも増やすことができます。よってサーバー・リソースに余裕がある限りは、もはや新しいサーバーを購入する必要はありません。
 
図2:Integrity VMの動作イメージ
図2:Integrity VMの動作イメージ
  Integrity VMでは、Integrity VM自体を動作させるためのOS、すなわち「ホストOS」としてHP-UX 11i v2に対応しています。一方、Integrity VM内部で動作するOS、すなわち「ゲストOS」としては、HP-UX 11i v2に加えて、2006年後半から段階的にWindowsおよびLinuxに対応する予定です。つまり、HP-UX・Windows・Linuxという3つのOSを用途に応じて自在に選択し、仮想マシンに搭載できるのが、Integrity VMの大きな特徴です。

追記:Integrity VMの最新情報については、サーバー仮想化/パーティショニング製品ページを参照下さい。

vParsとの違い

以前からHP-UXを利用していた方であれば、従来から提供されていたソフトパーティション技術、vParsとIntegrity VMの類似性にお気づきでしょう。この両者は、どちらもHP IntegrityサーバーのCPUやディスク、I/Oなどをソフトウェア的に分割するという点でよく似ています。

vParsとIntegrity VMの異なる点は、前者が「ハードウェアコンポーネント単位の分割」をファームウェアレベルで実現するのに対し、後者は「ハードウェアの共有」をホスト環境により可能にする点です。例えばCPUリソースをパーティション分割するとき、vParsでは各パーティションに最低でも1個のCPUを占有させます。一方Integrity VMでは、1/20個分のCPUリソースさえ割り当てればVMを構成できます。言い換えれば、CPU 1個を最大20のVMで共有できる計算です。同様に、ディスク領域やネットワーク帯域についても、Integrity VMではホスト環境により共有し、仮想化しますので、vParsより柔軟性の高いアサインメントが可能です。

こうした「粒度の細かなサーバー仮想化」が可能なため、Integrity VMはハイエンドやミッドレンジサーバーだけでなく、エントリモデルのHP Integrityサーバーでの仮想化にも適しています。一方vParsは、粒度が大きいため、ミッドレンジ以上のモデルの仮想化を実現し、ほとんどオーバーヘッドがないというメリットを備えています。

<表:vParsとIntegrity VMの比較>
  vPars Integrity VM
サポート対象サーバー ハイエンド/ミッドレンジ(セルベース)のHP IntegrityサーバーおよびHP 9000サーバー HP Integrityサーバー全機種
サポートするゲストOS
・  HP-UX 11i v2 2005年5月版以降
・  HP-UX 11i v1(PAのみ)
・  HP-UX 11i v2 2005年5月版以降
・  Linux(2006年末以降)
・  Windows(2006年後半)
1CPUコアあたりの分割数 1パーティション 20仮想マシン
CPUの動的割り当て単位 CPU単位 CPU利用率単位
I/O共有 不可 可能

Integrity VMはこう使う

では、このIntegrity VMはどのように活用すればよいのでしょうか。まず考えられるのは、開発環境やテスト環境のコンソリデーション(集約)です。

常時稼働するプロダクション環境とは異なり、開発環境やテスト環境はつねに利用されているわけではありません。特に、プロジェクトのカットオーバー以降はほとんど利用されなくなるケースが多いでしょう。とはいえ、運用中のトラブル対応や将来的な機能拡張を考えると、開発・テスト環境として用いてきたサーバーをすぐに他の用途へと回すことはできません。その結果、あまり使われることなく放置されるムダなサーバー・リソースとなってしまいがちです。

Integrity VMを導入することで、こうした開発・テスト環境のコンソリデーションが実現します。Integrity VMでは、1つのVMの内容すべてが1つのファイル(もしくは論理ボリューム、ディスクなど)に記録されています。このVMを起動しない限り、サーバー・リソースを消費することもありません。そこで、開発やテスト作業のピーク時には豊富なサーバー・リソースを配分し、カットオーバー後にはVMを閉じておくといった使い方が可能になります。

また、Integrity VMではファイルコピー感覚でVMの複製や移設が可能なため、ミドルウェアやアプリケーションがインストール済みのVMをコピーし、検証用環境を瞬時に用意することもできます。
 
図3:Integrity VMによる開発・テスト環境のコンソリデーション
図3:Integrity VMによる開発・テスト環境のコンソリデーション
  ちなみに、Integrity VMではマイグレーションシナリオとして、他のVM環境間の移行を最新バージョンで提供し、「VMから物理サーバーへの移行」および「物理サーバーからVMへの移行」を今後サポートする予定です。これにより、VM環境間での連携はもちろんのこと、例えばVM上に構築されたステージング(本番検証)環境をプロダクション用の物理サーバーに移行したり、または物理サーバー上の既存の開発環境をVMに移行してコンソリデーションしたり――といった使い方も可能になります。このようにIntegrity VMは、システム管理者にとってはきわめて重宝なツールとなります。

以上、今回はHP VSEが提供するサーバー仮想化技術と、その最新製品であるIntegrity VMの概要を紹介しました。次回以降は、Integrity VMを実際にインストールし、その使い方や動作メカニズムを解説していく予定です。
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HP-UX 11i Knowledge-on-Demand 仮想化シリーズ 連載記事一覧

Integrity VMでやさしく学ぶ
サーバー仮想化

第1回:Integrity VMって何だ?
第2回:Integrity VMをインストールする
第3回:ストレージとネットワークの仮想化
第4回:VMゲストの作成
第5回:VMゲストへのリソース配分
第6回:Integrity VMの構成管理
第7回:Virtualization ManagerとCapacity Advisorによる統合管理
第8回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その1
第9回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その2
第10回:Ignite-UXによるネットワーク・インストール・その3

“まるごと仮想化”のここが「ツボ」

第1回:パフォーマンスを引き出すCPUリソースの配分設定
第2回:3種類の仮想ディスクを使い分ける
第3回:仮想スイッチ構成とメモリ構成のポイント
第4回:Integrity VMのバックアップ手段とAVIOの利用
第5回:オンラインマイグレーション機能の実際
第6回:仮想化環境でのクラスターウェアの使いこなし術


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