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HP-UX 11i v2からHP-UX 11i v3への移行で押さえるべきポイント

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HP-UX 11i v2からHP-UX 11i v3への移行で押さえるべきポイント

コールドインストールとアップデートインストール

サーバーの構成が要件を満たし、パーティション構成に問題がなければHP-UX 11i v3のインストールが可能だ。コールドインストールの場合はOSメディアで起動させ、installation/recovery processを起動してインストールを進めていけばいい。
HP-UX 11i v2からHP-UX 11i v3への移行で押さえるべきポイント
着実に進化するHP-UX 11i v3
コールドインストールとアップデートインストール
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一方、アップデートインストールにはupdate-uxを利用する。今回は、複数のサーバーをアップデートする時に便利なデポを作成してからアップデートする方法を紹介する。

まず、HP-UX 11i v3のメディア(DVD2枚)をローカルディスクにコピーする。

# swcopy   -s   /dvdrom    \* @  /var/11iv3/update-depot  (DVD1枚目)
# swcopy   -s   /dvdrom    \* @  /var/11iv3/update-depot  (DVD2枚目)

その後、swinstallを使ってupdate-uxをインストール、インタラクティブモードで実行すればいい。

# swinstall  -s  localhost:/var/11iv3/update-depot Update-UX
# update-ux  -i  -s   /var/11iv3/update-depot

あとは指示に従ってインストールを進めるだけで基本的には問題なくインストールが行えるはずだ。なお、HP-UX 11i v3へのアップデートインストールが可能なのはHP-UX 11i v2のみという点に注意していただきたい。HP-UX 11i v1からのアップデートはサポートされていないので、HP-UX 11i v1のユーザーはいったんv2にアップデート後、v3へのアップデートを行わなければならない。

コールドインストールとアップデートインストールでは、インストール後にも若干の違いがある点に注意が必要だ。HP-UX 11i v3からデバイス・ファイルに新しい形式が導入されている。詳しくは以前の特集記事を参照していただきたい。

HP-UX 11i v3では古い表示形式(Legacy DSF)もそのまま利用でき、また表示はLegacy DSFが優先されている。だが、コールドインストールを行った場合、設定ファイルは新しい表示形式(Persistent DSF)が使用される。一方、アップデートインストールを行った場合は設定ファイルもLegacy DSFが維持されるという違いがある。

HP-UX 11i v3を運用していく上で、Legacy DSFとPersistent DSFが混在させるのはミスを誘発する可能性もあり望ましくはない。使い慣れたLegacy DSFで利用し続けることも可能だが、Persistent DSFにはメリットもあるので、設定ファイル中の表記を置き換えていくことになるだろう。

HP-UX 11i v3では各種設定ファイルをPersistent DSFに置き換えるために利用できるiofindとvgdsfというツールが提供されている。

iofindはシステム中のASCIIファイルの中からLegacy DSFを検索するユーティリティだ。図のようにLegacy DSFを含むファイルをリストアップするというシンプルなツールだが、置き換えには役に立つだろう。

iofindの実行例
図4:iofindの実行例

一方、vgdsfはLVM構成に含まれているLegacy DSFをPersistent DSFに変換するシェルスクリプトだ。変換したいボリュームグループを指定するだけという簡単な手続きでPersistent DSFに変換できる。両ツールを使ってPersistent DSFへの移行を計っていただきたい。

vgdsfの実行例
図5:vgdsfの実行例

SANディスクのLVMを移行させる

HP-UX 11i v2までは、複数のパスが存在している外部ディスクに対してPrimary PathとAlternate Pathを構成して利用していたが、HP-UX 11i v3からネイティブマルチパスが導入され、複数のパスが存在する外部ディスクに/dev/rdisk/disk14というような単一のDSF(Agile View)でアクセスできるようになった。

例えば、外部ディスクを持つ環境でHP-UX 11i v3をインストールし、HP-UX 11i v2で利用していた外部ディスクのボリュームグループをそのまま引き継いで利用したいということがある。そのような場合でも、HP-UX 11i v3だからといって特別な手続きは必要ない。HP-UX 11i v2で保存したボリュームグループと論理ボリュームのマップファイルをHP-UX 11i v3でインポートしてやれば引き継ぐことができる。

例として、Primary(c5t0d1)とAlternate(c7t0d1, c9t0d1, c11t0d1)で構成されているvg05というボリュームグループを引き継ぐ例を紹介していこう。v3インストール前に次のようにしてマップファイルを保存しておく。

# vgexport  -p -s  -m  /tmp/map_vg05  /dev/vg05

このようにして作成したマップファイル/tmp/map_vg05を、HP-UX 11i v3インストール後に参照できるディスクに保存しておき、インポートすればいいわけだ。

ただし、HP-UX 11i v3で起動するとデバイス・ファイル名がHP-UX 11i v2とは異なる場合がある。ioscanコマンドで確認した例を示そう。

# ioscan -m dsf
/dev/rdisk/disk14   /dev/rdsk/c3t0d1
                    /dev/rdsk/c5t0d1
                    /dev/rdsk/c7t0d1
                    /dev/rdsk/c9t0d1

左側がネイティブマルチパスを表すAgile View、左側がLegacy Viewである。HP-UX 11i v2とは異なっていることがわかるだろう。

このような場合、HP-UX 11i v2で使用していたボリュームグループ名(vg05)を作成し、物理ボリュームのパスとして/dev/disk/disk14を指定してvgimportコマンドを実行すればいい。

# mkdir /dev/vg05
# mknod /dev/vg05/group c 64 0x050000
# vgimport  -v /dev/vg05 /dev/disk/disk14

以上でインポートは完了だ。作成したvg05をアクティブにし、構成情報をバックアップする。

# vgchange -a y vg05
# vgcfgbackup /dev/vg05

ネイティブマルチパス、Agile Viewという新しい要素が入るので少しわかりづらいかもしれないが、ボリュームグループのインポートの手続きはHP-UX 11i v2と大きく変わるわけではない。ioscanなどを使って確認しながら作業を進めていけば、問題なくインポート作業が行えるはずである。


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