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UNIXの教科書 運用編
〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜

第4日目:ネットワークの基本を理解する

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UNIXの教科書 運用編 第4日目:ネットワークの基本を理解する
UNIXの教科書 運用編〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜
ネットワークの基礎知識
ネットワークの基本設定
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2時間目:ネットワークの基本設定

2時間目では、まず、ホスト名とIPアドレスを変換する仕組みについて説明します。その後で、HP-UXにおけるネットワークの基本設定について説明します。

IPアドレスとホスト名の変換

IPアドレスによる指定は人間にとってあまりわかりやすいものではありません。そのため、通常は「host1.example.com」や「hpux1」といったホスト名で接続先のシステムを指定します。このとき、ホスト名とIPアドレスとの変換にはさまざまな方法があります。たとえば、インターネット上のホストの場合は「DNS」(Domain Name System)と呼ばれるデータベースシステムによって集中管理されています。DNSデータベースを管理するサーバーを「DNSサーバー」(ネームサーバー)と呼びます。

マリー先生
マリー先生:
DNSサーバーに問い合わせて、ホスト名からIPアドレスを調べるにはhostコマンドを使うの。こういう風にね。

# host www.hp.com  【Enter】
www.hp.com is an alias for www.hpgtm.nsatc.net.
www.hpgtm.nsatc.net has address 15.201.49.22
www.hpgtm.nsatc.net has address 15.200.30.22
www.hp.com is an alias for www.hpgtm.nsatc.net.
www.hp.com is an alias for www.hpgtm.nsatc.net.
タックス君:
逆に、IPアドレスからホスト名を調べることもできますか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
できるわ。hostコマンドの引数に、ホスト名の代わりにIPアドレスを指定すればいいの。

# host 15.201.49.22  【Enter】
22.49.201.15.in-addr.arpa domain name pointer g4u0180.houston.hp.com.

ホスト名からIPアドレスを調べることを「正引き」、IPアドレスからホスト名を調べることを「逆引き」というので覚えておいてね。

参照するDNSサーバーの設定

どのDNSサーバーを参照するかは/etc/resolv.confファイルで設定されています。次に/etc/resolv.confの設定例を示します。

search example.com
nameserver 192.168.1.55  ←ネームサーバー


四色君:
この例では「192.168.1.55」というIPアドレスのネームサーバーを参照しろということですね。
四色君
マリー先生
マリー先生:
そうね。nameserver行を複数指定して複数のネームサーバーを指定することもできるわ。その場合、上から順に問い合わせが行われるの。あと、「resolv.conf」というファイル名は「resolve.conf」と間違えやすいので注意してね。
タックス君:
「search example.com」の行は何ですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
search行では、短いホスト名を指定したときに自動補完されるドメイン名を指定できるの。たとえば「search example.com」と設定されている場合に、Webブラウザで「http://hp」と指定すると「http://hp.example.com」と補完されるというわけね。

/etc/hostsファイルの利用

LAN内のマシンの場合、DNSサーバーでホスト名とIPアドレスの対応を管理する代わりに、各マシンの「/etc/hosts」ファイルにホスト名とIPアドレスの対応を記述するという方法も一般的です。次に/etc/hostsの設定例を示します。

192.168.1.14    hp2.example.com    hp2
192.168.1.102   host1.example.com host1
127.0.0.1       localhost       loopback


マリー先生
マリー先生:
「/etc/hosts」には名前のほかに、別名を指定できるの。次の行を見てね。

192.168.1.14    hp2.example.com    hp2
     ↑             ↑         ↑
 IPアドレス       ホスト名     別名

この例では「hp2.example.com」のホストの別名として「hp2」を指定しているの。このように名前としては正式なドメイン名を指定して、別名には短いホスト名を指定することは多いわ。
四色君:
最後の「localhost」の行は何ですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
これは1時間目に学んだ「netstat -nr」コマンドの説明でも出てきた、自分自身を示すループバックアドレスの設定よ。ループバックのホスト名としては、このように「localhost」が使われるの。
なお、ホスト名からIPアドレスを求めることを「名前解決」と呼ぶの。名前解決にはここまで説明してきたDNSによる方法と/etc/hostsファイルによる方法以外にも、NIS(もしくはNIS+)というサービスを使用する方法があるの。どれを優先して利用するかは/etc/nsswitch.confの「hosts」行で設定されているわ。
次の例は、まず「files」で/etc/hostsを調べて、ホストが見つからなければ「dns」でDNSサーバーを検索するようにするための設定よ。

hosts:        files [NOTFOUND=continue UNAVAIL=continue] dns

netconfファイルによるネットワークの設定

HP-UXにおけるネットワークの基本設定ファイルは、「/etc/rc.config.d/netconf」です。このファイルでは、1行にひとつずつ「変数」と「値」のペアで設定を記述します。

変数=値

たとえば、ホスト名は「HOSTNAME」変数で設定します。

HOSTNAME="hp2"

以下に、netconfファイルの設定例を見ていきましょう。

ネットワーク・インターフェイスの設定

ネットワーク・インターフェイスを設定する変数は[0]、[1]…といった添字を指定します。ネットワーク・インターフェイスは複数搭載されている場合があるからです。たとえばデバイス名が「lan0」のネットワーク・インターフェイスの設定例は次のようになります。

INTERFACE_NAME[0]=lan0      ←設定するネットワーク・インターフェイス名
IP_ADDRESS[0]=192.168.1.14  ←IPアドレス
SUBNET_MASK[0]=255.255.255.0    ←サブネットマスク
BROADCAST_ADDRESS[0]=""     ←(1)ブロードキャストアドレス
INTERFACE_STATE[0]=""       ←(2)デフォルトのステート
DHCP_ENABLE[0]=0            ←(3)DHCPサーバーから取得するかどうか


マリー先生
マリー先生:
(2)「INTERFACE_STATE」はシステム・ブート時のインターフェイスの状態を指定するの。「UP」(動作)、「DOWN」(停止)のどちらかだけど、無指定では「UP」が指定されているものとみなされるのよ。 (3)「DHCP_ENABLE」は、IPアドレスなどの情報をDCHPサーバーから取得するかどうかの指定よ。このように「0」を指定すると手動設定となるの。
四色君:
(1)の「BROADCAST_ADDRESS」とは何でしょう?
四色君
マリー先生
マリー先生:
ネットワーク内のすべてのホストにパケットを送るために用意されている特別のIPアドレスを「ブロードキャストアドレス」というの。たとえば「192.168.1.0/24」ネットワークのブロードキャストアドレスは通常「192.168.1.255」になるのだけど、「BROADCAST_ADDRESS」を設定することで別のアドレスを使用できるようになるのよ。

デフォルトゲートウェイの設定

1時間目にも説明しましたが、どのネットワークに宛てたパケットがどのルーターを通るかという情報を「経路情報」と呼びます。また、ネットワーク・インターフェイスと同様に経路情報も複数あるため、変数名に[0][1][2]…といった添字を付けて設定します。通常、デフォルトゲートウェイの添字は[0]を使用します。次に設定例を示します。

ROUTE_DESTINATION[0]="default"  ←デフォルトゲートウェイは「default」を指定
ROUTE_GATEWAY[0]=192.168.1.1    ←IPアドレスを指定


タックス君:
rootでviを起動し「/etc/rc.config.d/netconf」を変更した後に「:w」コマンドを実行しても書き込みできないんですが……。
タックス君
マリー先生
マリー先生:
「/etc/rc.config.d/netconf」は初期状態で、パーミッションで書き込みが禁止されているの。ただし、viで「:w!」コマンドを実行すれば強制的に書き換えできるわよ。
タックス君:
「/etc/rc.config.d/netconf」で記述したIPアドレスなどの設定を反映するには、システムを再起動すればいいのですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
それでもいいけど、別の方法もあるわ。実はシステムの起動時には「/sbin/init.d」ディレクトリ以下に用意されている初期化スクリプトが順に実行されていくんだけど、「/sbin/init.d/net」がネットワークワークの設定用のスクリプトなの。このスクリプトは「/etc/rc.config.d/netconf」を読み込んでネットワークの初期化を行うのよ。次のように「stop」と「start」を引数に2回実行すればネットワークが再設定されるわ。

# /sbin/init.d/net stop  【Enter】
# /sbin/init.d/net start

練習問題

第1問:ネットワーク・インターフェイス「lan0」のIPアドレスなどの情報を表示するコマンドはどれか?

a) ifconfig
b) ifconfig lan0
c) lan lan0
d) show lan0
正解はこちら
b) ifconfig lan0
ifconfigはネットワーク・インターフェイスの状態を設定/表示するコマンド。

第2問:現在のルーティング・テーブルの状態を表示するコマンドはどれか?

a) show route
b) netstat
c) status lan0
d) netstat -nr
正解はこちら
d) netstat -nr
ルーティング・テーブルの状態は「netstat -nr」コマンドで表示できる。

第3問:ホスト「hp3.example.com」のIPアドレスをDNSサーバーに問い合わせるコマンドはどれか?

a) host hp3.example.com
b) netstat hp3.example.com
c) ip hp3.example.com
d) network hp3.example.com
正解はこちら
a) host hp3.example.com
hostはDNSサーバーに対して正引き、逆引きを行うコマンド。

第4問:IPアドレスとホスト名の対応を記述するファイルはどれか?

a) /etc/host.conf
b) /etc/rc.config.d/netconf
c) /sbin/init.d/net
d) /etc/hosts
正解はこちら
d) /etc/hosts
/etc/hostsはIPアドレスとホスト名の対応をマシンごとに管理するファイル。

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