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UNIXの教科書
〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜

2日目:ディレクトリやファイルを操作してみる

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Integrity VMでやさしく学ぶサーバ仮想化 第1回「Integrity VMって何だ?」
UNIXの教科書〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜 2日目
ファイルシステムを理解する
ファイルやディレクトリを操作する基本コマンド

2時間目:ファイルやディレクトリを操作する基本コマンド

HP-UPXにけるツリー構造の概要とパスの指定方法が理解できたところで、早速、ディレクトリを操作するコマンドをいくつか紹介していきましょう。まず、指定したディレクトリの下のファイルを一覧表示する基本コマンドに、「ls」コマンドがあります。lsコマンドの引数にはディレクトリのパスを指定します。たとえば、「/usr」ディレクトリのファイル一覧を表示するには次のようにします。

$ ls /usr  【Enter】
TT_DB       contrib     keysh       man         preserve    spool
adm         dt          lbin        newconfig   pub         tmp
bin         etc         lib         news        sam         tsm
ccs         examples    local       obam        sbin        vue
conf        include     lost+found  old         share

もちろん、パスは相対パスで指定してもかまいません。カレントディレクトリの下の「Documents」ディレクトリのファイル一覧を表示するには次のようにします。

$ ls Documents  【Enter】
2007        Readme.txt

lsコマンドを引数なしで実行すると、カレントディレクトリのファイル一覧が表示されます。

$ ls  【Enter】
Documents   Readme.txt  Samples

ファイルの詳細情報を表示する

修正日時やアクセス権限といった情報を含めて一覧を表示するには、「-l」オプションを指定して実行します。たとえばカレントディレクトリの下のDocumentsディレクトリの下のファイルに関する詳細情報を表示するには次のようにします。

$ ls -l Documents  【Enter】
解説

最初の1文字はファイルの種類を表します。「d」はディレクトリを、「-」は通常のファイルを表します。その後ろの「drwxr-xr-x 」といった記号は「パーミッション」と呼ばれるアクセス権限です(パーミッションについては後ほど説明します)。その後の数字はハードリンクの数です。続いて所有者、所有グループ、サイズ、修正日時、名前となります。なお、引数にディレクトリではなくファイルのパスを指定した場合には、そのファイルに関する詳細情報が表示されます。

$ ls -l Documents/Readme.txt  【Enter】
-rw-r--r--   1 o2         users            6 Nov 28 22:19 Documents/Readme.txt

もしくは

$ ll Documents/Readme.txt  【Enter】
-rw-r--r--   1 o2         users            6 Nov 28 22:19 Documents/Readme.txt

タックス君:
ハードリンクってなんですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
異なるパスで同じファイルをアクセスできるようにした仕組みを“リンク”というのは知っているわよね。UNIXのリンクはハードリンクとシンボリックリンクの2種類があるの。それについてはまた別の機会に説明するわ。
四色君:
「ls -l ディレクトリのパス」を実行すると、そのディレクトリの下のファイルに関する情報が表示されますよね。それでは、そのディレクトリ自体の詳細情報を見るにはどうすればよいのですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
「-l」に加えて「-d」を指定すればいいわ。この場合「-l -d」としても「-ld」としてもどちらでもOKよ。

$ ls -l -d Documents  【Enter】
drwxr-xr-x   3 o2         users           96 Nov 28 22:19 Documents

もしくは

$ ls -ld Documents  【Enter】
drwxr-xr-x   3 o2         users           96 Nov 28 22:19 Documents

隠しファイルを表示する

UNIXではファイル名の先頭がピリオド「.」で始まるファイルは「隠しファイル」あるいは「ドットファイル」と呼ばれ、デフォルトでは表示されないようになっています。それらを含めてすべてのファイルを表示さするには「-a」オプションを含めて実行します。

$ ls -a  【Enter】
.                 .bash_history     .firefox-license  .xjim_defaults    Samples
..                .cshrc            .fonts.cache-1    .xjim_keybind     samples
.ICEauthority     .dt               .login            .xjim_learn
.TTauthority      .dtprofile        .mozilla          .xjim_onlud
.Xauthority       .dtprofile.org    .profile          Documents
.atokx            .exrc             .sh_history       Readme.txt

ディレクトリを作成する

新たにディレクトリを作成するには「mkdir」コマンドを使用します。たとえばカレントディレクトリの下に「samples」ディレクトリを作成するには、次のようにします。

$ mkdir samples

なお、mkdirで深いディレクトリを作成するには、途中のディレクトリが存在している必要があります。たとえば、カレントディレクトリの下に「pictures/2007/nov」ディレクトリを作成するためには、その時点で「pictures/2007」までが存在している必要があります。ここで「-p」オプションを指定して実行すると、途中のディレクトリが存在していない場合には作成してくれます。

$ mkdir -p pictures/2007/nov

四色君:
ディレクトリはどんな場所にも作成できるのですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
lsコマンドのところでちょっと触れたけど、UNIXにはパーミッションと呼ばれるアクセス制御の仕組みが備わっているの。パーミッションでは、ユーザを「ファイルの所有者」「ファイルの所有グループ」「その他」という単位に分類して、ファイルひとつひとつに対してユーザ単位ごとに「読み込み」「書き変え」「実行」という権限を設定できるわ。たとえばexample.txtというファイルに対して、ファイルの所有者には「読み込み」「書き換え」を許可、ファイルの所有グループには「読み込み」だけを許可、その他にはすべて不許可、といったふうに設定できるということね。

さて、ディレクトリはその下のファイルの一覧が格納されたファイルのようなイメージと1時間目に説明したわよね。つまり、ディレクトリを作成するためには、その上のディレクトリの「書き換え権限」が許可されている必要があるわけ。初期状態では、一般ユーザが自由にファイルやディレクトリを作成したり削除したりできるのは、ホームディレクトリの下だけと考えたほうがいいわね。
四色君:
アクセス権限の「実行」とはなんですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
UNIXのコマンドのほとんどは、/usr/binなどのディレクトリに保存されているファイルなの。ファイルの「実行権限」とは、そのファイルをコマンドとして実行できるかどうかを表しているわけ。

ディレクトリを移動する

カレントディレクトリを移動するには「cd」コマンドを実行します。たとえば、カレントディレクトの下のsamplesディレクトリに移動するには次のように実行します。

$ cd samples
$ pwd  【Enter】
/home/o2/samples

なお、cdコマンドを引数なしで実行するとホームディレクトリに移動します。

練習問題

第1問:ユーザ「taro」のホームディレクトリを絶対パスで表記したものはどれか?

a) home/taro
b) /home/taro
c) /taro
d) /users/taro
正解はこちら
b) /home/taro
絶対パスはパスを「/」(ルート)から指定する方法。HP-UXでは、ホームディレクトは初期状態で「/home/ユーザ名」に設定されている。

第2問:隠しファイルを含めてカレントディレクトリの一覧を表示するコマンドはどれか?

a) ls -a
b) ls current
c) la
d) ls -t
正解はこちら
a) ls -a
「-a」オプションをつけてlsコマンドを実行するとすべてのファイルが表示される。

第3問:カレントディレクトリの下に「samples/2007」を作成するコマンドはどれか? このときsamplesディレクトリは存在していないものとする。

a) mkdir samples/2007
b) mkdir 2007
c) mkdir -p samples
d) mkdir -p samples/2007
正解はこちら
d) mkdir -p samples/2007
途中のディレクトリを含めて深いディレクトリを作成するには、「-p」オプションを指定してmkdirコマンドを実行する。

第4問:次の中でページャとして使用されるコマンドはどれか?

a) cat
b) page
c) more
d) ls
正解はこちら
c) more
ページャとはテキストファイルを一画面ずつ表示するコマンド。

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教科書シリーズ 「UNIXの教科書」 「HAクラスターの教科書」 連載記事一覧

UNIXの教科書「基礎編」

第1日目:ログインしてコマンドを実行してみる
第2日目:ディレクトリやファイルを操作してみる
第3日目:シェルの基本を知る
第4日目:ファイルの基本操作
第5日目:viエディタの操作(基本編)
第6日目:リダイレクションとパイプを活用する
期末試験

UNIXの教科書「応用編」

第1日目:grepコマンドと正規表現
第2日目:ファイルの検索
第3日目:viエディタの操作(活用編)
第4日目:ファイルの圧縮とアーカイブ
第5日目:ジョブとプロセスの操作
第6日目:シェルの環境設定
第7日目:シェルスクリプトでより便利に
期末試験

UNIXの教科書「運用編」

第1日目:ユーザーの管理
第2日目:ファイルの安全管理(その1)
第3日目:ファイルの安全管理(その2)
第4日目:ネットワークの基本を理解する
第5日目:ネットワーク関連のコマンド
第6日目:システム情報の表示
期末試験 New!

HAクラスターの教科書

第1日目:ハードウェア構成を知る
第2日目:ネットワークを設定する
第3日目:共有ディスクを構成する
第4日目:HAクラスターを構成する
第5日目:パッケージを構成する
第6日目:障害テストを実施する
期末試験

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