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UNIXの教科書
〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜

1日目:ログインしてコマンドを実行してみる

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Integrity VMでやさしく学ぶサーバ仮想化 第1回「Integrity VMって何だ?」
この連載では、HP-UXの初心者を対象に、UNIXの世界で伝統的なCUI(キャラクタ・ユーザ・インタフェース)であるコマンドラインの操作を学んでいきます。現在パソコンなどで主流のGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)によるマウスでメニューを選択したりアイコンをクリックしたりという直感的な操作と比較すると、コマンドラインではすべてのコマンドをキーボードからタイプする必要があります。そのため、最初は取っつきにくい印象があるかもしれません。でも、大丈夫、段階的に学んでいけば決しておそれることはありません。
UNIXの教科書〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜 1日目
UNIXとはどんなOS?
いよいよログイン
コマンドを実行してみよう
2007年11月
大津 真

登場人物紹介

マリー先生 四色君 タックス君
マリー先生
HP-UXのエキスパート。
HP-UXのことなら何でもお任せ!
HP-UX普及のため世界を飛び回るスーパーウーマン。
四色君
これまで使ったことのあるパソコンはWindowsのみ。ただし、コマンドプロンプトは未経験。
タックス君
Windows、Linux、Macの経験あり。ただし、操作はGUI でやることが多く、コマンドラインはほとんど使ったことがない。
※これらは架空の人物であり、実在する人物とは一切関係ありません。


マリー先生
マリー先生:
さあこれからがんばってHP-UXのコマンドを学んでいきましょう。二人ともよろしくね。
四色君、タックス君:
よろしくお願いします。
四色君タックス君
タックス君:
さっそく質問なのですが、いまやUNIXでもGUI で操作できる管理ツールがありますよね。それでもCUI このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 コマンドを覚える必要があるのですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
そう、たとえばHP-UXならHP SMH(System Management Homepage)といったWebベースの管理ツールがあるわよね。だけど、そのようなGUI ツールでシステム管理のすべてをカバーしているわけではないの。より細かな操作はまだまだコマンドライン上で行う必要があるわけ。それと、セキュリティ上の配慮などから、GUI の管理ツールを利用できないように設定しているケースもあるの。
四色君:
なるほど、やはり、コマンドラインはシステム管理者になるためには避けて通ることのできない存在なのですね。
四色君


今日の時間割

1時間目:UNIXとはどんなOS?

HP-UXは、Hewlett Packard社の商用UNIXです。実際のコマンドライン操作の前に、まず、UNIXの概要について簡単に説明しましょう。

UNIXは、1970年頃、当時AT&Tグループに属していたベル研究所で開発された、マルチユーザ、マルチタスク機能を特徴とするOS(オペレーティングシステム)です。ここでは、マルチユーザとは同時に複数のユーザが利用できることを、マルチタスクとは同時に複数の処理が行えることを言います。いまでこそパソコン用OSには当たり前のような機能ですが、WindowsやMac OSなどが登場するずっと以前から、UNIXにはそれらの機能が搭載されていたわけです。

その後、UNIXはSystem V系と、BSD (Berkeley Software Distribution) 系の2つの系統に分かれて進化しました。その間、TCP/IPなどネットワークに関するさまざまな技術もUNIX上で開発されました。ただし、その過程で、メーカごとの機能拡張なども繰り返され、同じUNIXといえども、互換性が乏しくなっていきました。その反省をふまえ、現在では、さまざまな企業が参加する中立な組織であるThe Open Group このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 を中心に、UNIXの仕様であるPOSIX このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 規格に基づいた標準化が進められています。


四色君:
UNIXの得意分野ってあるんですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
UNIXサーバが登場した頃は、ネットワーク・サーバやファイルサーバとしての用途も多かったけれど、メーカーによって機能が拡張されるにしたがって、高速で沢山のトランザクションを処理できる様になって、現在では基幹システムで積極的に利用されているわ。
四色君:
Mac OS XもUNIXだと聞いたことがあるのですが?
四色君
マリー先生
マリー先生:
そうね。Mac OS Xは、基本部分にDarwinという名前のオープンソースのUNIXを採用しているの。それ以前のMac OSであるOS 9は、アプリケーションがクラッシュするとシステムを道連れにするということがよくあったの。それがUNIXベースになってより安定したOSに生まれ変わったわ。

Linuxの登場

当初UNIXは、ワークステーションやミニコンといった個人で購入するには高価なコンピュータ上で動作していました。時代は変わり、CPUや周辺機器の急速な進化につれて、1990年代にはパソコン上でUNIXを動作させることが現実味を帯びてきました。

そんな中注目されてきたのが、パソコン上で動作するオープンソースのUNIXライクなOSです。その代表といえるのがLinuxです。Linuxは、1991年、当時フィンランドのヘルシンキ大学の学生だったリーナス・トーバルズ(Linus Benedict Torvalds)氏がUNIXの機能をフリーで実現することを目指して、UNIXのソースを使用することなくゼロから作り上げたOSです。なお、リーナス氏が作成したのはシステムの中心部分である「カーネル」であり、開発ツールやユーティリティソフトなどは、オープンソースの普及を推進するGNUプロジェクト このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 のプロダクトを利用しています。

Linuxは、当初、マニアの間のOSというとらえ方をされていました。ところが、インターネットの普及とともに、開発に参加するボランティアも急速に増え機能や安定性が向上していくにつれ、いまではフリーのUNIX系OSとしてすっかり認知された存在となりました。

なお、UNIXは現在The Open Groupの商標です。そのため、Linuxは狭義の“UNIX”ではないとする人も少なくありません。UNIXライクなOS、あるいはPC-UNIXという呼ばれ方をする場合があります。


タックス君:
一言でLinuxと言ってもいろんな種類がありますよね。
タックス君
マリー先生
マリー先生:
そう、狭義のLinuxはシステムの中心部分である“カーネル”だけなの。そのため、普通はインストーラや、アプリケーションソフト、開発ツールなどをパッケージした“ディストリビューション”として配布されているの。ディストリビューションは完全にフリーのものからサポートの付いた商用のものまでいろんな種類があるの。たとえば、HPでは、サーバOSとして、Red Hat Enterprise LinuxSUSE Linux Enterprise Serverとったエンタープライズ向けLinuxをサポートしているわ。

HP-UXの優位性は

HP-UXはSystem Vの流れを汲む商用UNIXとして1986年に登場しました。当初は、モトローラ68KファミリCPUで動作する、ワークステーション用のOSとして普及していました。その後、RISCプロセッサ である PA-RISC上に移植され、現在では、HPとインテル社とで共同開発したCPUであるインテル®Itanium®プロセッサをサポートしています。今ではHP-UXはさまざまな分野で使用されていますが、特に企業の基幹業務システムや金融機関のオンラインシステムなど、高速性、信頼性が求められるいわゆる“ミッションクリティカル”な分野では圧倒的なシェアを誇っています。たとえば、日本国内のUNIXサーバ市場でも連続6年にわたりNo.1シェアを維持。四半期では、最新の2007年第3四半期で18四半期連続No.1シェアを獲得しています。

なお、本連載では、最新版のHP-UX 11i v3を基にして説明します。

<表1:UNIXとHP-UXの歩み>
2007年 HP-UX 11i v3 信頼性・可用性・セキュリティが向上し、仮想化環境がより充実
2003年 HP-UX 11i v2 Integrityサーバでの本格的なエンタープライズ向け環境を整える
2002年 HP-UX 11i v1.6 Itanium対応
2000年 HP-UX 11i v1 ミッションクリティカル分野への本格的な対応
1997年 HP-UX 11.0 64bit化
1995年 HP-UX 10.x MC/ServiceGuard
1992年 HP-UX 9.0
1991年 HP-UX8.0 PA-RISC版ワークステーション
1989年 HP-UX 7.0
1989年 UNIX SystemV R4(SVR4)
1986年 HP-UX 1.0 PA-RISC対応
1983年 HP-UXが開発される
1983年 UNIX SystemV
1979年 UNIX/V 32bitCPU版
1975年 UNIX V6
1973年 UNIX 4th Edition C言語で書き直される
1971年 UNIX 1st Edition
1968年 UNIXの原型になるシステムが作られる


四色君:
ミッションクリティカル分野では、どうしてオープンソースのLinuxではなく、商用UNIXであるHP-UXが求められるのでしょう?
四色君
マリー先生
マリー先生:
HPではそのキーワードとして「信頼性」「柔軟性」「管理性」の3つをあげているの。簡単に言えば、安定したシステムを、将来にわたって使い続けることができて、しかも管理がやりやすいということだけど、くわしくはこちらのリンクを見てね。
HP-UX
タックス君:
HP-UXは商用のUNIXということですが、オープンソースのソフトウェアは使えないのですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
そんなことはないわ。例えば、Webサーバ「Apache」やプログラミング言語「Perl」といたオープンソースの世界では有名なソフトウェアが標準で用意されていますよ。

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