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Webベースのクラスター管理〜Serviceguardの新機能〜

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Webベースのクラスター管理〜Serviceguardの新機能〜

Serviceguard 11.18から、Webベースの管理ツールとして「Serviceguard Manager SMH(System Management Homepage)Plug-in」がバンドルされている。CUIに頼ってきたクラスターの管理が、WebベースのGUIを用いて行うことができるわけだ。Webベースのインタフェースはクラスターの管理を容易にするだけでなく、操作のミスの防止にもおおいに貢献する。今回はServiceguard 11.18の新機能のひとつであるServiceguard SMH Plug-inを中心に、Webインタフェースを用いたクラスター管理の実際を紹介していく。
Webベースのクラスター管理〜Serviceguardの新機能〜
Web管理ツールの有用性とは
クラスターの作成
2008年6月
テクニカルライター 米田 聡
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Web管理ツールの有用性とは

Serviceguardの管理には従来からGUIのツールも提供されてはいたのだが、CUIのツールやスクリプトを用いている方が多数を占めているだろう。また、Serviceguardの管理に長年にわたって携わってきた方の中にはGUI、あるいはWeb管理ツールに懐疑的な目を向けてい人もいるかもしれない。きめ細かな設定ができないのではないか、動作がブラックボックス的ではないのか、といった疑念を持つ人もいるだろう。

Serviceguard 11.18からバンドルされているSMH Plug-inを用いると、SMHにServiceguardの管理を統合でき、Webブラウザを用いたServiceguardの管理が可能になる。Webブラウザによるわかりやすい画面で管理ができる、というのはもちろんだが、結果としてミスが防げるということが大きなポイントになる。

コマンドを用いた操作では、たとえばオプションを付け忘れる、あるいは間違えるといったミスが起こるものだし、実際に誤ったコマンド操作で面倒な体験をした方は多いはずだ。一方、SMH Plug-inを利用したブラウザの操作ではステップごとに画面上の表示を確認しながら作業を行うことができるため、コマンド操作に比べればミスを起こしづらいという特性がある。

SMH Plug-inは従来のCUIによる管理ツールの完全に置き換わるものというより、管理を助け、作業効率を高めるものといえる。実際にSMH Plug-inで何ができてどのような操作が可能なのかを読者に体験していただくため、まずはSMH Plug-inを利用したクラスターの作成の流れを、画面を交えながら紹介していくことにしよう。

ロックディスクとして、共有ボリュームグループを作る

SMHでクラスターを作成する前に、ロックディスクとして共有ボリュームグループを作成しておく必要がある。クラスターの作成はおおまかに、「クラスター共有ボリュームグループを作成し、クラスターを作成する」という流れになる。共有ボリュームグループの作成もSMHで簡単に行える。(但し、ロックディスクとして共有ボリュームグループを選択した場合、クラスターを動作させた状態でのボリュームグループや論理ボリュームの変更ができなくなるという制限がある。 Quorum Serverをロックデバイスとして選択できる環境なら、この制限はない。)

今回は、ノードhp01でボリュームを作成し、他のノード(ノードhp02)にインポートするという方法で共有ボリュームを作成する手順を紹介していくことにしよう。SMHには他ノードへのインポートツールも用意されており非常に簡単に行えるようになっている。

まず、hp01でボリュームグループを作成する。

SMHのトップページから「Disk and Filesystems」-「Volume Groups」をクリックすると、ボリュームグループ画面に移動する。右メニューから「VGの作成」をクリックする。(クラスターがない状態では「クラスターVGの作成」はできないので、こちらをクリックしない。)
ボリュームグループ名を記入し、「未使用ディスクの選択」をクリック
図1:ボリュームグループ名を記入し、「未使用ディスクの選択」をクリック
ネイティブマルチパスを使用した未使用ディスクの表示
図2:ネイティブマルチパスを使用した未使用ディスクの表示

ボリュームグループ名を設定(本稿では「vg_db1」とした)し(図1)、未使用ディスクを選択する(図2)。なお、SMHはHP-UX 11iv3のネイティブマルチパスに対応しているので、「グローバルデバイスビューの切り替え」から「柔軟なビューの使用」を選択することにより、このようなすっきりとしたパスおよびデバイス特殊ファイルの表示に切り替えることができる。
物理エクステンドサイズを設定し、「作成」をクリック
図3:物理エクステンドサイズを設定し、「作成」をクリック

将来のボリュームグループの拡張も考慮した適切な物理エクステンドサイズを設定し(表1)、ボリュームグループを作成する(図3)。以上で、ノードhp01にボリュームグループvg_db1が作成できた。

表1: 物理エクステンドサイズとボリュームグループの最大サイズの関係
物理エクステントサイズ(MB) ボリュームグループの
最大サイズ(GB)
物理エクステントサイズ(MB) ボリュームグループの
最大サイズ(GB)
1 63 32 2,047
2 127 64 4,095
4(デフォルト) 255 128 8,191
8 511 256 16,383
16 1,023

続いてvg_db1上に論理ボリュームを作成後、ファイルシステム(VxFS)を作成する。これらもすべてSMH上で行える。
ファイルシステム作成時にServiceguard用として設定する
図4:ファイルシステム作成時にServiceguard用として設定する

ファイルシステム作成時に、「ServiceguardのためにVxFSを追加する」に必ずチェックを入れる必要がある(図4)。これを忘れるとOSブート時に自動マウントする設定になってしまう。

以上のようにして作成したボリュームグループを、他のノードにインポートする。この作業もSMH上でできるのだが、事前にクラスターを組む各ノードで/etc/hostsおよびDNSを設定し、さらにクラスター構成ノードリスト(/etc/cmcluster/cmclnodelist)を作成しておかないとSMH上でインポートするノードの選択ができない点に注意していただきたい。

設定を終えていれば、SMH上の「VGの展開」で作成した共有ボリュームを他のノードにインポートできる。

インポート可能かつクラスターを構成する予定のノードを選択する
図5:インポート可能かつクラスターを構成する予定のノードを選択する
図6:インポートの実行
図6:インポートの実行

ボリュームグループ画面の右メニューから「VGの展開」をクリックし、クラスターを構成する予定のノードを選択する(図5)。先に述べた設定が行われていないと、ノードのリストが表示されないわけだ。ノードを選択後、「展開」をクリックしてインポートを実行する(図6)。ご存じの読者も多いと思うが、ボリュームのインポートはコマンド操作では厄介な作業でミスを起こしやすい。しかし、SMHを用いた操作なら用意かつ確実に行えることが画面からおわかりいただけるだろう。

なお、以上のようにしてインポートした先のノードには、ボリュームのマウントポイントが(この時点では)ないので、作成しておく必要がある。また、クラスター作成後にボリューム構成のバックアップ(vgcfgbackup)を行っておくのを忘れないようにしたい。(クラスター作成後にバックアップを行わないと、ロックディスクの情報がバックアップされないためである。)


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