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さらなる高可用性を実現する
Serviceguard Extension for SAP

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さらなる高可用性を実現するServiceguard Extension for SAP

高い可用性を持つクラスターを実現するミドルウェアセット「HP Serviceguard」に関しては、このHP-UX Developer Edgeでも何度か取り上げてきた。今回はHP Serviceguardのオプション「Serviceguard Extension for SAP」の新バージョンに追加された新機能、「Hot Standby liveCache」「Multi-node Automated Enqueue Replication」「Master Data Management Ver 5.5」を中心に紹介していく。従来からSGeSAPはSAP環境の高い可用性を実現してきたが、新機能によりさらに可用性を高めることが可能になる。
さらなる高可用性を実現するServiceguard Extension for SAP
SAP環境のクラスター化を支援するSGeSAP
Replicationサービスの可用性を高めるAuto enqueue Replication
2008年5月
テクニカルライター 米田 聡
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SAP環境のクラスター化を支援するSGeSAP

HP Serviceguardは、HP-UXで高い可用性を実現するクラスターミドルウェアだ。ノードの健全性検証に独自の技術が用いられており、高度なフェイルオーバーを実現。また、Serviceguardの構造上、既存のシステムやアプリケーションのクラスター化が容易という特徴を持つ。そうしたServiceguardの特性を生かし、各種パッケージをクラスターに拡張するExtensionをHPが用意していることもServiceguardの特徴といえるだろう。

今回紹介するServiceguard Extension for SAP(以下、SGeSAP)は、実装が複雑なSAP環境を、容易にクラスター環境に実装するExtensionだ。すでにSAPのクラスター化ソリューションはめずらしいものではなくなっているが、HPとSAPは20年近い協業の歴史があり、その長い経験に裏打ちされたSGeSAPは、他の追随を許さない機能と可用性を提供するパッケージとして実績を築いている。

SGeSAPの新バージョン4.51にはいくつかの新機能が盛り込まれているが、今回は、そのうち注目できる次の3つの機能を取り上げる。

  • Hot Standby liveCache
  • Multi-node Automated Enqueue Replication
  • Master Data Management Ver 5.5

なお、SGeSAP 4.5はHP-UX 11i v2(以降)でサポートされ、HP-UX 11i v1(PA-RISC)ではサポートされない。紹介する新機能もHP-UX 11i v2以降のみとなるので、その点は留意いただきたい。

liveCacheのフェイルオーバー時間を劇的に短縮するHot Standby liveCache

SAP SCMでは、製品需要予測などの大量データを扱う処理を、より高速に実施するためにliveCacheというインメモリデータベース機能を提供している。メモリ上に必要なデータを展開し保持しているため非常に高速な処理が可能だが、そのためにフェイルオーバーに時間がかかるという問題があった。「liveCacheのシステムに異常が発生、それを検出したクラスターシステムがliveCacheのインスタンスをスタンバイサーバーで起動し、大量のデータをメモリ上に展開、ロールバックを行う」といった一連の処理には、少なくとも数時間を要する。その間、サービスが停止してしまうというのは非常に深刻な問題だろう。SGeSAPのHot Standby liveCacheは、そのフェイルオーバーにかかる時間をわずか数分というレベルにまで短縮する。

その仕組みは、簡単に言ってしまえば「もう1つ別にセカンダリのliveCacheをあらかじめ立ち上げておく」というものだ。ただし、セカンダリのliveCacheは起動はしているがサービスを受け付けていない「ホットスタンバイ」の状態になっている。図1を見てほしい。

  Hot Standby liveCacheの概要
図1:Hot Standby liveCacheの概要

稼働中のマスターのliveCacheが吐き出すログはServiceguardが提供するCFS(Cluster FileSystem)上にあり、セカンダリのliveCacheが参照できるようになっている。また、セカンダリのliveCacheは起動時にBusiness Copyで同期させたマスターデータを独立して持っており、定期的にログの適用を行い、最新の状態を保っている。マスターのliveCacheに障害が発生すると、SGeSAPが直ちにそれを検出して「ホットスタンバイ」の状態にあるセカンダリのliveCacheのステータスを変更、マスターから処理を受け継ぐわけだ。

セカンダリのliveCacheが半起動の状態にあるため、フェイルオーバー時間はほとんどの場合、2分以下に収まるという。

また、このフェイルオーバーのプロセスは当然ながら完全に自動化されており、データの一貫性を保つ仕組みも実装されている。日本ヒューレット・パッカード内でも、すでにHot standby liveCacheの動作検証を実施しており、データの一貫性を含めて問題なく機能したという。障害発生時のサービスの停止時間が数時間から数分へと短縮できるわけで、この機能はliveCacheを利用するサービスの品質を大きく向上させるはずだ。

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