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HAクラスターの教科書
〜簡単!ライバルに差をつけるHP Serviceguard構築〜

第6日目:障害テストを実施する

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第6日目:障害テストを実施する
前回までの作業で、HAクラスターの構築に必要なすべての設定作業が完了しました。しかしHAクラスターには「障害テスト」が不可欠です。今回は、アプリケーション障害、ノード障害、LAN障害のそれぞれを実際に試し、パッケージが正しくフェイルオーバーすることを確認します。また、フェイルオーバー後の事後処理となるフェイルバックの手順も紹介します。いずれの作業でも、WebベースのGUI管理ツール「HP Serviceguard Manager」が威力を発揮します。
HAクラスターの教科書応用編〜簡単!ライバルに差をつけるHP Serviceguard構築〜 6日目
HP Serviceguard Managerでクラスター管理
ノード障害とLAN障害のテスト
2009年2月
日本ヒューレット・パッカード株式会社
HAクラスターの教科書:登場人物紹介 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます
石ノ上君:
先生、前回までの作業で、HP Serviceguardのひととおりの構築作業が完了したと思いますが、残る作業は何でしょうか?
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
うん、やっぱり「テスト」をきちんと実施しなくては、せっかくのHAクラスターも絵に描いた餅だからね。今回はクラスターが正しくフェイルオーバーするか、実際にさまざまなケースで試してみよう。

今日の時間割 HP Serviceguard Managerでクラスター管理 ノード障害とLAN障害のテスト 練習問題

1時間目:HP Serviceguard Managerでクラスター管理

今回のテスト作業では、HP Serviceguardのクラスターを管理するツールとして、「HP Serviceguard Manager」を使用します。これはHP SMH(System Management Homepage)に統合されたWebベースの管理ツールであり、HP Serviceguardの管理に必要なほとんどすべての作業をGUI操作だけで実施できる特徴があります。具体的には、クラスターの構成管理をはじめ、ノード管理、パッケージ管理、ログ表示などを実行できます。

HP ServiceguardがインストールされたHP-UXマシンにおいてSMHのトップページを開くと、画面左下に「Serviceguard」という項目が表示されます。ここからServiceguard Managerのページを表示できます。

HP Serviceguard Managerのメインページ
図1:HP Serviceguard Managerのメインページ

cifs-pkgの詳細ページ
図2:cifs-pkgの詳細ページ

図2の例では、本連載を通じて構築してきたCIFSサーバー(Sambaサーバー)のパッケージである「cifs-pkg」が稼働中であることが表示されています。また画面下を見ると、同パッケージが稼働可能なノードとして「serverA」と「serverB」が構成されており、いずれのノードもアップ状態であること、そしてcifs-pkgパッケージはserverAにて稼働していることがわかります。

石ノ上君:
なるほど、この画面を見ればクラスターの稼働状況が一目瞭然ですね!
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
そうだね。クラスターの構築作業では小回りのきくコマンド操作を用いるケースが多いけれど、日々の運用ではこうしたGUIツールを使うとシステム全体の状況を把握できてとても便利だね。

プロセスダウンによるフェイルオーバーをテストする

では最初に、アプリケーション・プロセスのダウンを再現し、クラスターがきちんとフェイルオーバーするか確かめてみましょう。今回のテスト対象はCIFSサーバーのクラスターですので、プライマリ・ノード(serverA)にて動作するCIFSサーバーの主要プロセスをkillコマンドで強制停止させてみます。つづいて、WebブラウザでServiceguard Managerの画面をリロードし、最新の状態を表示させてみると、以下のようにフェイルオーバーが行われたことがわかります。

プロセスダウンによるフェイルオーバー結果
図3:プロセスダウンによるフェイルオーバー結果

ここでは、「ノードのパッケージステータス」としてセカンダリ・ノード(serverB)がアップ状態であり、プライマリ・ノードはダウン状態であると表示されています。つまり、セカンダリにてCIFSサーバーが正常に起動しており、プライマリではCIFSサーバーが停止している状況です。また、いずれのノードも「ノードステータス」はアップ状態であることに注意してください。つまり、アプリケーションの障害によってフェイルオーバーが実行されたものの、ハートビート停止のようなノード障害ではなくプライマリ・ノードは依然「起動中」と認識されていることがわかります。

石ノ上君:
プライマリ・ノードは稼働しているのですから、自動的にプライマリ側にパッケージをフェイルバック(フェイルオーバー処理の逆戻し)したりはしないのですか?
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
うん、図3でプライマリの「ノード切り替え」が無効となっているのがわかるだろう。一度フェイルオーバーしたパッケージは、手動で「ノード切り替え」を有効に設定して、フェイルバックさせる必要があるんだ。プライマリ側にパッケージを問題なく戻すことができることを正しく確認してから戻さないと、不要なシステムダウンを招く可能性があるからね。
石ノ上君:
では、もしこの状態でセカンダリに障害が発生しても、プライマリにフェイルバックしたりはしないのですか?
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
そのとおり。だから、フェイルオーバーが発生したら、できるだけ速やかに手作業でフェイルバックを実施する必要があるね。

手動によるフェイルバックを実行するには、Serviceguard Managerで「パッケージの移動」を実行します。これにより、セカンダリ側でのパッケージの停止をはじめ、プライマリ側での「ノード切り替え」の有効化、そしてプライマリ側でのパッケージ起動まで一連のフェイルバック処理が一括して実行されます。

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