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HAクラスターの教科書
〜簡単!ライバルに差をつけるHP Serviceguard構築〜

第6日目:障害テストを実施する

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第6日目:障害テストを実施する

2時間目:ノード障害とLAN障害のテスト

つづいては、プライマリ・ノード全体のダウンを想定したテストを実施します。クラスターのノードにて一般的なシャットダウン操作が実施された場合は、パッケージとノードが正常に終了し、フェイルオーバーが開始します。一方、ここに示すようにプライマリ・ノードが異常終了した場合は、ハードビートの喪失によってクラスターのメンバーから外され、フェイルオーバーが開始します。この場合、Serviceguard Managerでは「ノードステータス」がダウン状態として表示されます。
HAクラスターの教科書応用編〜簡単!ライバルに差をつけるHP Serviceguard構築〜 6日目
HP Serviceguard Managerでクラスター管理
ノード障害とLAN障害のテスト

ノード障害によるフェイルオーバー結果
図4:ノード障害によるフェイルオーバー結果

図4の例では、プライマリ・ノードがダウン状態として認識され、cifs-pkgパッケージはセカンダリ・ノードにて稼働している状態が表示されています。

こうしたノード障害からクラスターのフェイルバックを実行する場合は、まずServiceguard Managerにてプライマリ・ノードに対して「ノードの起動」を実行してノードステータスをアップ状態に戻したのち、「パッケージの移動」を実行してフェイルバックを行います。

LAN障害によるフェイルオーバーのテスト

では最後に、LAN障害によるフェイルオーバーを再現して、テスト作業の締めくくりとします。もっとも、本連載で紹介してきたとおり、今回構築したクラスターではLAN接続が二重化されており、プライマリ・ノードのLANケーブルを1本抜いたとしてもトラフィックへの影響は起こらず、フェイルオーバーも開始しません。そこで今回は2本同時に抜いてみましょう。

この場合、プライマリ・ノードのHP ServiceguardにてTOC(Transfer of Control)と呼ばれる緊急停止が実行され、パッケージとノードの稼働が直ちに停止します。一方、図5のように、セカンダリ側のServiceguard Managerからは、プライマリ側からのハートビートの喪失によって「ネットワークインタフェースステータス」が「不明」と認識され、フェイルオーバーが開始します。

LAN障害によるフェイルオーバー結果
図5:LAN障害によるフェイルオーバー結果

石ノ上君:
先生、ひととおりの障害状況を再現してみました。いずれのケースでも問題なくフェイルオーバーが実行されて、その後のフェイルバック操作も滞りなく実施できました。
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
おめでとう!!これで石ノ上君のHAクラスター構築はやっと完了だね。
今まで本当にご苦労様。
石ノ上君:
何もわからないところからここまでこぎ着けたのも、先生のおかげです(涙)。
でも、ひとつひとつ着実に理解していけば、HAクラスターもそれほど手強くないのかなと感じました。
石ノ上君
ボブ先生
ボブ先生:
そのとおり。もちろん、Oracle RAC対応や大規模クラスターなどもっともっと複雑なHAクラスターも多いけれど、ここで理解できた基本はどれも同じ。つねに基本を思い出しながら、あとは現場で経験値を高めていってほしいな。
石ノ上君:
はい、どうもありがとうございました!
石ノ上君

練習問題

第1問:Serviceguard Clusterの状態をGUIで管理する製品は次のどれでしょうか?

a) HP Cluster Manager
b) HP Serviceguard Manager
c) HP Cluster View
d) HP Systems Insight Manager
正解はこちら
b)
HP Serviceguard Managerです。

第2問:Serviceguard Managerはクラスター構成のマシン上のどこから起動可能でしょうか?

a) cmviewclコマンドのオプション
b) cmrunclコマンドのオプション
c) SMH(System Management Homepage)
d) Kcweb
正解はこちら
c)
SMHのToolsメニューから起動可能です。

第3問:本文中、図4では、cifs-pkgはどこのノードで起動中でしょうか?

a) server A
b) server B
c) server AとServer Bの両方
d) どこのノードでも起動していない。
正解はこちら
b)
server Bで起動しています。

第4問:2ノードクラスター構成時に、片方のノードで、全てのハートビートが途絶えるとクラスターはどのような状態になりますか?

a) 特に影響なし
b) ハートビートの途絶えた方で起動中であったパッケージのみ、もう一方のノード上にフェイルオーバーする。両ノードはそのまま稼動を続ける。
c) 一旦、両方のノードがシャットダウンを実行し、リブート後、クラスターとして正常稼動する。
d) TOCが発生し、クラスターの再構成後、片方のノードで縮退稼動となる。
正解はこちら
d)
TOCが発生し、クラスターの再構成が行われます。片側のノードでの縮退稼動となります。

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