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特集 最新のServiceguardが描く次世代のHAとは?

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特集 最新のServiceguardが描く次世代のHAとは?
2009年4月、HP-UXのクラスターパッケージHP Serviceguard 11.19がリリースされた。高可用性(HA)を実現するクラスターパッケージとして多くの実績を誇るServiceguardだが、最新バージョンでは仮想マシン上のアプリケーションとの連携、フェイルオーバーの機能拡張など、多くの機能強化が図られた。今回は最新のServiceguardを解剖し、次世代のHAとは何かを浮き彫りにしたい。
特集 最新のServiceguardが描く次世代のHAとは?
HAはコストがかかる?
「より簡単に」 Webベースの管理ツールで管理性が向上
2009年5月
テクニカルライター 米田 聡

「より簡単に」 Webベースの管理ツールで管理性が向上

Serviceguardの大きな特徴として、Webベースのユーザーフレンドリーな管理ツールServiceguard Managerの存在が挙げられる。クラスターの構築から管理までをマウスオペレーションで行うことができ、さらにパッケージの作成や管理といった複雑な操作までサポートする。

ベテラン管理者はGUIの操作を敬遠しがちだが、Serviceguard Managerはそのベテラン管理者にも対応できる機能を持つのが特徴だ。Serviceguard 11.19では、Serviceguard Managerに大きな変更は加えられていないが、いくつか実例を挙げておこう。

リブートが必要な操作を行うと、コマンドベースの作業では実行したコマンドのヒストリーが失われ、自分が行った操作がたどれず困ったという経験をお持ちの方もいるだろう。ログを見ればある程度はわかるとはいえ、完全にたどることができない場合もある。

Serviceguard Managerでは、すべての操作のログが記録され、そのログはリブート後も維持される。したがって、自分の操作を完全にたどることが可能だ。冒頭で述べたように、ヒューマンエラーはダウンタイムの大きな要因のひとつだが、Serviceguard Managerの操作ログはエラーを防止するために効果的に役立てられるだろう。
Serviceguard Managerではすべての操作ログが記録される
図3:Serviceguard Managerではすべての操作ログが記録される

もうひとつ、これは以前にも紹介しているが、Serviceguard Managerでは操作にともなってバックグラウンドで実行されるコマンドが画面に表示されるようになっている。どのようなコマンドが実行されるのかが一目で確認できるので、ベテランの管理者も安心できるはずだ。
Webベースでも実行されるコマンドを確認可能
図4:Webベースでも実行されるコマンドを確認可能

「より便利に」 モジュラーパッケージの導入

Serviceguard 11.18から導入されているモジュラーパッケージという機能が11.19でより強化された。従来まではファイル操作や仮想IPアドレスの設定などの実行関数をパッケージ毎に持っていたが、モジュラーパッケージではこれらの実行関数を共用し、必要な項目とその引数だけを記述すれば済むように簡素化されている。

Serviceguard 11.19では、まず従来のバージョンにはなかった「メンテナンスモード」が追加された。簡単に言うと、メンテナンスモードとはフェイルオーバーを行わないモードのことだ。たとえば、データベースの起動を含むモジュールをメンテナンスモードで起動させ、データベースサーバーを停止させて作業を行うといったことができる。メンテナンスモードの設定や起動はServiceguard Managerからも行うことができ、モジュールの動作を確かめたり、またモジュールを起動させた状態でフェイルオーバーなしにメンテナンスを行ったりといった作業が容易にできるようになった。
メンテナンスを簡易にするメンテナンスモード
図5:メンテナンスを簡易にするメンテナンスモード

また、パッケージの依存関係が強化され、DIFFERENT_NODE/UP(異なるノードでアップしていること)、ANY_NODE/UP(自分を含むどこかのノードでアップしていること)という設定ができるようになった。さらに面白いのは、SAME_NODE/DOWN(同じノードでダウンしていること)、ANY_NODE/DOWN(どこかのノードでダウンしていること)という依存関係も設定できる点だ。これはパッケージのプライオリティと合わせて利用する。たとえばプライオリティが高いパッケージと低いパッケージがあり、それぞれ互いにSAME_NODE/DOWNが設定され別のノードで動いているというケースを想定しよう。

プライオリティ機能を併用したSAME_NODE/DOWN の使用例
図6:プライオリティ機能を併用したSAME_NODE/DOWN の使用例

この状態でパッケージ1のノードで障害が発生するとプライオリティが低いパッケージ2は停止され、パッケージ2が動作しているノード2でパッケージ1がフェイルオーバーする。このように、よりプライオリティが高いパッケージのフェイルオーバーを優先させることができるので、とくにリソースが限られたシステムでの利用が有効な機能といえる。

さらに、ノードキャパシティという概念が追加され、ノードごとに動作させるパッケージの最大値(package_limit)の設定が可能になった。

次世代のHA=効果的なIT投資と高可用性の両立

Serviceguard 11.19の新たな機能を概観してみたが、仮想マシン上のアプリケーションとの連携機能の強化を忘れてはならない。仮想マシンソフトウェアであるHP Integrity VM上の仮想マシン全体の障害検知・フェイルオーバー機能に加え、11.19では仮想マシン上で稼動するアプリケーション・プロセスの障害検知に対応した。たとえ仮想マシン上にあっても、アプリケーションの異常を検知し、自動的に仮想マシンを止めて他のサーバー上で再起動するというように、仮想化環境でありながらも高可用性(HA)を実現できるようになった。

Serviceguardは全世界で600,000 ライセンス以上が出荷されており、HP-UXおよびLinuxに対応するクラスターパッケージとして実績を築いている。中でも日本では、通信事業など高可用性が求められる分野に早くから導入され、日本からの厳しいフィードバックに応える形でServiceguardが進化してきたという事実がある。今回の最新バージョンは日本の次世代のために登場したと言っても過言ではないだろう。

高い信頼性を持つIntegrityサーバーと合わせ、仮想化でありながらも高可用性(HA)といった効果的なITへの投資になりうるインフラとして、Serviceguardの新たなバージョンの導入をぜひとも検討していただきたい。

関連資料

HP-UXとServiceguard11.19が実現するITコスト削減 PDF (2.21MB)
Serviceguard11.19製品情報(機能紹介資料) PDF (6.37MB)
モジュラーパッケージ概要 PDF (1.01MB)

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