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DBシステム開発者のための
サーバープラットフォーム移行ガイド

第1回:将来を見据えたプラットフォーム選び
HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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将来を見据えたプラットフォーム選び
今使っているサーバーのリース期限が近付き、これからどうしようかと悩んでいるシステム担当者も多いのではないだろうか。あるいは、事業の拡大に伴ってサーバーで処理する情報量が増えたため、IT設備を強化すべく、サーバーマシンのリプレースを検討している企業があるかもしれない。そこで問題になるのが、新たに導入するサーバー環境の選び方だ。サーバー市場では、2〜3年後にはローエンドでも64ビットプロセッサーが一般的になると予想されている。また最近は、UNIXの世界にIntelアーキテクチャーのサーバーが進出し、これまでのサーバーベンダの勢力図が変わり始めている。そんな時代のサーバープラットフォーム選びはどうあるべきか。現在の市場動向を分析し、そのポイントを探る。
将来を見据えたプラットフォーム選び
プラットフォームの選定
Itaniumプラットフォーム
2004年9月
テクニカルライター 田中敏夫
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プラットフォームで決まるビジネスの将来


 
ITがビジネスに欠かせない重要な存在となった現在、そのプラットフォームとなるサーバー環境をどのように選択するかが、将来のビジネスの成否を大きく左右する。プラットフォームの選択を誤ると、サーバー環境全体の維持管理に非常に多くのコストがかかってしまうからだ。たとえば、拡張性に乏しいサーバーを選ぶと、数年経って処理能力が不足してきたときに、サーバーマシンをいくつも増設することになる。一般に、サーバーの台数が増えると、ITの所有コストが大幅に増加する。これは単に、追加するマシンのリース代が増えるというだけの問題ではない。社内のあちこちに分散し、複雑に構成されたサーバーを管理するため、より多くの人手が必要となり、それがそのまま人件費の増加につながるのだ。また、サーバーの台数が増えれば、マシンが占有するフロアの面積も増える。さらに、ミドルウェアやアプリケーションに追加の作り込みが発生したり、サーバー間のワークロード管理が増えたりするなど、予想外のコストがかさんでいく。そのようにして膨らんだITインフラのTCOは、自社本来のビジネスへの積極的な投資を阻害する要因になる。逆に、サーバーの選択がうまくいって、その後何年も大きな変更なしにITインフラとして十分な能力を発揮し続けることができれば、自社の得意とするビジネスを伸ばすことにエネルギーを集中できる。

ITのプラットフォームとしては、OSも重要な要素となる。自社の将来を託す情報基盤として考えた場合には、このOSについても慎重に選択する必要がある。たとえば、LinuxはオープンソースのOSとしてサーバー市場でも導入が進んでいるが、SCOによるLinux訴訟問題は、現在も様々な企業を巻き込んで進行中だ。また、商用UNIXであっても、競合他社との激しい競争に敗れ、市場から消えてしまうものもある。いったん導入したら簡単には変えられないOSであるから、企業のITシステムとしては、今後数年のスパンで安心して利用できるものを選択しなければならない。

こう考えると、ITプラットフォームそのものが、将来の自社の強みにも弱みにもなり得ると言える。したがって、サーバー環境を選択するときには、様々な角度から自社のニーズを見つめ直し、慎重に決断を下す必要がある。


市場の変革期である今こそ、新しいプラットフォームを考えるとき


現在は、OSを含めたサーバープラットフォームの変革期である。UNIXサーバー市場では、特にローエンドの領域でサーバーベンダ間のシェア争いが激しくなっている。これまで、この領域ではSolarisサーバーが台数ベースでかなりリードしていたが、ここ数年はHP やIBM といった競合ベンダとの競争が激化し、ローコストのIA-32/Linux サーバーの利用も特定分野では多くなってきた。このような状況を考えると、現在サーバーのリプレースを考えているユーザーにとっては、今がちょうど他のプラットフォームへ移行する良いタイミングではないだろうか。この機会に、将来性のあるプラットフォームへ乗り換えれば、今後のビジネスをスムーズに展開することができるだろう。

では、実際にサーバー環境をリプレースするとして、いったいどのような基準でサーバー選びをしたらよいだろうか? 現在のUNIXサーバー市場の動向に照らしてみたとき、有力な答えの1つとして挙がってくるのが、IA(Intelアーキテクチャー)サーバーだ。中でも、最近になって新たに登場した64ビットプロセッサー搭載のサーバーは、今後のサーバーの主流になるものと見られている。


OSの幅広さが最適なソリューションを実現する


IAサーバーと言えば、ローエンドのサーバー市場で既に広く導入されている。しかし、これは32ビットプロセッサーを搭載したIA-32と呼ばれるサーバー群である。ハイエンドUNIXの世界では、以前から64ビットコンピューティングが一般的だったが、最近になってインテルやAMDといったプロセッサーメーカーがサーバー市場向けに次々と64ビットプロセッサーを投入したことから、ローエンドサーバーの領域でも64ビット化の動きが本格化してきた。サーバー市場では、早ければ2〜3年後に64ビットが一般的になるのではないかと予想されている。

IAサーバーの最大のセールスポイントは、その価格性能比の高さにある。これは、64ビットになっても基本的には変わらない。しかし、これに加えてもう1つ注目しておきたい点は、IAサーバーでは複数のOS がサポートされることである。IAサーバーなら、UNIX以外のOS としてWindowsやLinuxを選択できる。どのOS にも長所と短所があるが、OS を自由に選択できるのであれば、目的のソリューションに合わせて最適なOS を選択できる。メモリ搭載量、HA(ハイアベイラビリティ)構成、セキュリティ、スケーラビリティなどが重要であれば、商用UNIXが有力な選択肢になるだろう。また、ローエンドサーバーであれば、LinuxやWindowsに移行するケースが多いかもしれない。

OS 選択の自由度の高さは、サーバー環境の将来性を考えた場合にも大きなポイントとなる。最初はUNIXで始めて、後からLinuxやWindowsに変えるということも可能だ。自社のビジネスニーズの変化に合わせて、柔軟にシステム構成を変えることができるのである。

これまでのプラットフォームに縛られることなく、必要とされるソリューションの実現に主眼を置いた選択ができるというのは、TCO の削減にとっても、自社のビジネスを伸ばすための積極的な投資に対しても、極めて有利に働くだろう。


今後のサーバー市場の動向を示す鍵はIA


既に述べたように、今、サーバー環境をリプレースするのであれば、64ビットIAサーバーが注目株だ。中でも、Itaniumを搭載したシステムについては、将来的にハイエンドからローエンドまですべての領域で主流になると見られている。図1を見てもらいたい。これは、今後のサーバー市場におけるRISCプロセッサーとItaniumプロセッサーファミリ(IPF)の出荷動向予測である。図中には出ていないが、Itaniumの出荷数は2005年にPOWERプロセッサーを、2006年にはSPARCプロセッサーを超えると予想されている。


図1サーバー市場におけるItaniumシステムの出荷動向予測
図1サーバー市場におけるItaniumシステムの出荷動向予測
注:2003 年日本国内UNIX サーバー売り上げベースでHP 33.2% 、SUN 22.9% 、IBM19.0% 、富士通17.0% のマーケットシェア
(出典:IDC Worldwide Quarterly Server Tracker, Q104 Unix OS/Risc & EPIC(IA-64)Server, Revenue)
   
 

また、Sunを除く大手サーバーベンダは、いずれもItaniumの採用を進めている(図2)。これは、今後のItaniumの成長に対するサーバー市場全体の期待がいかに大きいかを示すものだ。

サーバー向けの新しい64ビットCPU としては、他にもIntelアーキテクチャーのXeonがあるし、Sun も採用しているAMDのOpteronプロセッサーなどがある。これらのプロセッサーの特徴は、32 ビットアーキテクチャーとの高い互換性だ。既存の32 ビットのソフトウェア資産を守れるという意味で強力な武器になるが、実はこの互換性は、32 ビットアーキテクチャーを拡張して64ビット対応としたことで得られたものである。つまり、最初から64ビットに最適化されて作られたアーキテクチャーではない。したがって、これらのプロセッサーのターゲットとなるのは、32 ビットシステムから移行するユーザーが大きな割合を占める。それに対し、真の64ビットシステムとして開発されたItanium が将来的にターゲットとする市場は、既に64ビットが使われてきたハイエンドの領域からローエンドの領域までと幅広い。IntelアーキテクチャーのUNIXサーバーとして考えたときには、やはりItaniumシステムが有力候補となるだろう。

   
  図2大手サーバーベンダのCPU サポート状況
図2大手サーバーベンダのCPU サポート状況
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