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サーバを増やす「打ち出の小づち」──vParsを使いこなす

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サーバを増やす「打ち出の小づち」──vParsを使いこなす
「テスト用や開発用のサーバがほしい。でも予算はない。」Virtual Partition (以下、vPars)は、そうした悩みを抱える管理者にとっての「打ち出の小づち」だ。手持ちのHP-UXマシンにvParsをインストールするだけで、新たなサーバを購入せずに仮想サーバを2台、3台と増やせる。仮想サーバとはいえ、その使い勝手や信頼性は本物のサーバとほぼ同じ。個別にリブートできるし、OSのバージョンやパッチレベルを揃える必要もない。それぞれが一定のCPUやメモリを占有するので、過負荷やハングアップなどのトラブルが他のサーバに影響することもない。ここでは、“小づち”を振るほどに便利さが増すvParsの使い方を紹介する。
サーバを増やす「打ち出の小づち」──vParsを使いこなす
vParsとは何か?
パーティションをつくろう
2004年12月
テクニカルライター 吉川和巳

vParsとは何か?


たとえば管理者が「新しいプロジェクトで使う開発用サーバを手配してほしい」という要望を受けたとしよう。既存の開発用サーバの処理能力には余裕があるものの、他のプロジェクトでも利用しているので、新しいプロジェクトと共用させるわけにはいかない。たとえばOSのバージョンやパッチレベルを変更したり、何度もリブートしたりすれば、他の開発者からたちまちクレームが付くだろう。とはいえ、新しいサーバを購入するにはコストも時間もかかる。

こうしたとき、何もないところからサーバを生み出す「打ち出の小づち」として威力を発揮するのが、vParsだ。

vParsは、HP-UX 11iにて利用できる論理パーティション技術である。現状ではHP 9000サーバにのみ対応しており、2005年前半にはHP Integrityサーバもサポートする予定だ。

たとえば図1のような4CPUで構成されたHP-UXサーバ環境があったとしよう。

  図1:vPars導入前のサーバ構成例
図1:vPars導入前のサーバ構成例
  vParsを使えば、1台のHP-UXサーバが備えるCPUとメモリ、I/Oを論理的なパーティションに分割できる。図2は、このHP-UXサーバを2つのパーティションに分割した例である。
  図2:vPars導入後のサーバ構成例
図2:vPars導入後のサーバ構成例
 

この2つのパーティションは、あたかも独立したサーバであるかのように運用可能な、いわば仮想サーバである。それぞれがCPUやメモリを占有できるうえ、OSの構成変更やリブートも個別に実施できる。よって、開発作業で多少乱暴な使い方をしても、他のvParsに影響を及ぼすことはない。作業中に何度もリブートしたり、新しいパッチを当てたり、コードのバグでCPUが過負荷状態に陥ったりしても、もう一方のパーティションは安定した運用を継続できる。

vParsのもうひとつの特徴は、パーティション間でCPUを即座に移動できる点である。たとえば、あるパーティションのCPU能力が不足している一方で、他のパーティションの負荷が低い状況を考えよう。その際には、OSやアプリケーションの動作を止めずとも、コマンド1つ実行するだけで一方からもう一方へとCPUを振り向けられる。マシンパワーの一時的な不足にもすぐに対応でき、むやみに新規購入する必要も少なくなる。

こうした便利な機能がHP-UX 11iで提供されているのだから、活用しないのは損である。そこで以下、vParsの具体的な使用方法を説明しよう。


vParsを導入する


まずは、vParsを利用するにあたっての制限事項を確認しておきたい。vParsは、HP 9000 rp5470、rp7400、rp7410、rp7420-16、rp8400、rp8420-32、Superdomeの各モデルで利用可能だ(2004年12月現在)。OSとしては、HP-UX 11i (2002年12月以降のリリース)であれば問題はない。ちなみに、物理パーティションであるnPars(nPartitions)内でのvParsの利用も可能である。

vParsの個々のパーティションには、最低でも以下のリソースを占有させる必要がある。

  • 1個以上のCPU
  • HP-UX 11iおよびアプリケーションを動作可能なメモリ容量
  • 独立したPCIバス/LBA(Local Bus Adapter)
  • 独立したブートディスクとLANカード

なお、コンソールやDVDドライブはパーティション間で共有することができる。

なお、vParsのインストール作業の詳細や方法については、こちらのテクニカル・ドキュメントを参照していただきたい。


vParsの管理コマンド


 

vParsソフトウェアをインストールすることで、以下の各種コマンドが利用可能になる。

表1:vParsのおもな管理コマンド

コマンド名

機能

/sbin/vparcreate パーティションを作成する。CPU数、メモリサイズ、I/Oデバイス、ブートデバイス等を指定できる
/sbin/vparmodify パーティションの構成を変更する。CPU数、メモリサイズ、I/Oデバイス、ブートデバイス等を指定できる
/sbin/vparstatus パーティションの構成を表示する
/sbin/vparreset パーティションをハードリセットする
/sbin/vparremove パーティションを削除する
/stand/vpmon vParsモニターを起動する(ISLから)
/sbin/vparload パーティションを起動する(vParモニターから)
/sbin/vparboot パーティションを起動する(コマンドラインから)

vParsインストールの仕上げとして、各パーティション用のブートディスクのいずれか1つにHP-UXをインストールしておく。これでパーティション作成の準備は整ったことになる。

つづいては、これらの管理コマンドを利用してパーティションを作成する手順を見ていこう。

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