Jump to content 日本-日本語

製品  >  ソフトウェア  >  HP-UX   >  Knowledge-on-Demand  >  特集

第4世代の仮想化ソフトウェアIntegrity VM4.0の魅力を徹底解剖

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
コンテンツに進む
第4世代の仮想化ソフトウェアIntegrity VM4.0の魅力を徹底解剖

今年9月にIntegrity Virtual Machineバージョン4.0がリリースされた。Integrity VMは着実に進化を遂げてきたが、メジャーバージョンアップに伴いさらなる機能の強化が図られている。今回は、ホストOSとしてHP-UX 11i v3がサポートされたことによって生じる仮想環境でのメリットをはじめ、AVIOの強化、CPUリソースのキャッピング、パフォーマンス分析ツールhpvmsarなど、Integrity VM 4.0で強化された機能を中心に紹介していく。
第4世代の仮想化ソフトウェアIntegrity VM4.0の魅力を徹底解剖
ホストOSとしてHP-UX 11i v3をサポート
強化されたAVIO
2008年9月
テクニカルライター 米田 聡
ページ: 1   2   |   次へ 

ホストOSとしてHP-UX 11i v3をサポート

Integrity Virtual Machine(以下、Integrity VM)4.0ではさまざまな強化が行われているが、動作環境にまず触れておかなければならないだろう。Integrity VM 4.0はホストOSとしてHP-UX 11i v3(2008年9月版)をサポートする。ホストOSがHP-UX 11i v3へと切り替わることで、仮想環境にもさまざまなメリットが生じるのは想像できるはずだ。

たとえば、HP-UX 11i v3ではAgile View、Persistent DSFという、よりシンプルなデバイスパスの表記が利用できる。これらの詳細は過去の記事やマニュアルを参照していただきたいが、簡単に言えばストレージの管理や仮想ストレージの管理が従来に比べて圧倒的に容易になるものだ。

さらに、HP-UX 11i v3はマルチパスをネイティブにサポートしているため、仮想ストレージにマルチパスを容易に利用できるという利点がある。

従来のホストOS、HP-UX 11i v2でマルチパスを利用する場合、PV LinkやDMPを利用する必要があった。これらは論理ボリュームマネージャのレイヤで機能するので、仮想ストレージにマルチパスを利用するのであれば論理ボリュームを利用することになる。仮想ストレージとして論理ボリュームを利用することには利点と欠点の両方があるが、少なくともパフォーマンスが犠牲になることは否定できない。ホストOSの論理ボリュームマネージャのレイヤを介するというオーバーヘッドがあるからだ。

一方、Integrity VM 4.0ではホストOSがネイティブにマルチパスをサポートするため、ホストOS上のマルチパスで接続されたストレージを設定するだけで、その仮想マシンはマルチパスの恩恵を受けることができるのだ。たとえば、/dev/rdisk/disk7というマルチパスのストレージがあったとしよう。次の例のように簡単に仮想ディスクとして利用できる。

# ioscan -m dsf /dev/rdisk/disk7   ← /dev/rdisk/disk7はマルチパスのストレージ
Persistent DSF           Legacy DSF(s)
========================================
/dev/rdisk/disk7         /dev/rdsk/c11t5d5
                         /dev/rdsk/c10t5d5

# hpvmcreate -P mpth -a disk:aviostor::disk:/dev/rdisk/disk7	
↑/dev/rdisk/disk7を仮想ストレージにしてVMを作成 

この例のように、Integrity VM 4.0ではホストOSであるHP-UX 11i v3のPersistent DSF(/dev/rdisk/disk7といった形式)が利用できるので、非常にシンプルでわかりやすい。その上でマルチパスを仮想ディスクとして使えるのだ。

さらに、この例のようにホストOSがHP-UX 11iv3に対応したことで、従来のHP-UX 11iv2ではPV Linkなどを利用した複雑な設定が必要であったマルチパスの恩恵が容易に受けられるようになった。

なお、言うまでもないかもしれないが、マルチパスはホストOSがネイティブにサポートしているので、仮想マシン上のゲストOSからは通常のストレージとして参照される。したがって、ゲストOS上での特別な対応はまったく必要ない。HP-UX 11i v3のシンプルなデバイス表記を用いて、簡単な手続きでマルチパスを仮想ストレージとして利用できることは、高いパフォーマンスを実現すると同時に高可用性という側面からも大きな利点と言えるだろう。


最大8仮想CPUをサポートしスケーラビリティが向上

Integrity VM 3.5では、仮想マシンに対して最大4CPU(コア)をサポートしていたが、Integrity VM 4.0では最大8CPUに強化されている。負荷が大きいワークロードを実行する仮想マシンに対して十分なCPUコアを与えることができ、パフォーマンスが向上するのはもちろん、仮想マシンに対する柔軟なリソース配分が可能になる。次のグラフを見てほしい。

8仮想CPUのスケーラビリティ
図1:8仮想CPUのスケーラビリティ

このグラフでは、アプリケーションサーバーシステムの性能指標として用いられているベンチマークSPECjbb2005を使い、ネイティブ環境でウェアハウス数を増加させたスコアと、Integrity VM 4.0を使用した仮想マシン下で計測したスコアを比較している。8CPU(コア)を割り当てた仮想マシンのスコアと、ネイティブ環境でのスコアがほとんど一致していることがわかるだろう。

さらに、Integrity VM 4.0では仮想マシンに対してCPUリソースのキャッピングが行えるようになっている。Integrity VM 3.5でもCPUリソースの下限(エンタイトルメント)が設定できたが、さらに上限値(キャップ)が設定できるようになったのだ。

VM が消費できる CPU リソースの絶対上限を設定可能
図2:VM が消費できる CPU リソースの絶対上限を設定可能

重要性の低いタスクを実行する仮想マシンに対してキャップを設定し、CPUリソースをより重要なタスクに振り分けるなど、柔軟なリソース配分が可能になる。設定には従来からあるhpvmmodifyコマンドの-eオプションを利用する。具体例は次の図を参照していただきたい。

hpvmmodifyコマンドを利用してキャップを設定する
図3:hpvmmodifyコマンドを利用してキャップを設定する

トップへ ページ: 1   2   |   次へ  次のページへ

本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。

お問い合わせ

ご購入前のお問い合わせ


ご購入後のお問い合わせ

オンラインサポート
製品の標準保証でご利用いただける無償のサービスです。

ショールーム

ショールーム 導入をご検討のお客様へ
業務アプリケーションの継続・標準化・開発性とシステム担当者様、システム開発者様が抱える悩み・疑問に対する解決策実体験して頂けます。
印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項