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リモート管理の「頼みの綱」、iLOを活用する・前編

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リモート管理の「頼みの綱」、iLOを活用する・前編
システム管理者にとって、データセンターはあまり出向きたくない場所だろう。大半のデータセンターはオフィスから遠く離れた地方や郊外にあるなど、アクセスが良くないことも多い。しかし時には、遠隔操作ではどうにも対処できない状況も発生することがある。「やっぱり現地に行かないとダメか・・・」と思われるこうした状況で、最後の「頼みの綱」となって管理者を救済してくれるのが、HP IntegrityサーバおよびHP 9000サーバのエントリモデルに搭載されているiLO(Integrated Lights-Out)である。iLOは、簡単に言えば「サーバの遠隔管理を行うためのミニサーバ」だ。ここでは、HP IntegrityサーバのiLOを実際に使いながら、その管理機能を紹介しよう。
リモート管理の「頼みの綱」、iLOを活用する・前編
データセンターに行かずに済む方法
iLOの管理機能
2005年10月
テクニカルライター 吉川和巳

データセンターに行かずに済む方法

システム管理者にとって、データセンターはあまり出向きたくない場所のひとつだ。まず、大半のデータセンターはアクセスが良くない。遠く離れた地方や郊外にあったり、セキュリティチェックが厳しく入退室の手続きが面倒だったりする。また、データセンターに行かなければならないのは、夜間や休日の緊急対応時、あるいはメンテナンス時のことが多い。さらに空調の効き過ぎたサーバルームでの長時間作業は、あまり快適とはいえない。できることなら、会社のオフィスからのリモート管理だけですべてを手早く済ませたいところだ。

もちろん、システムが安定運用されていれば、データセンターに出向く必要性は少ないだろう。サーバマシンを設置し、OSやネットワークの設定を済ませれば、日々の運用業務はSSH接続によるリモートアクセスでこと足りる。特にプロダクション環境では、調子の良くないプロセスを再起動することはあっても、OSそのものをリブートすることはほとんどないため、データセンターに足を運ぶ機会は少なくなる。

しかし時には、遠隔操作ではどうにも対処できない状況も発生する。例えば、ネットワークカードやOSの不具合、ハードウェア障害、クラッキングなどにより、SSH接続できなくなるケース。こうしたときは、現地で待機するスタッフに電話してリセットボタンを押してもらうか、管理者自ら現地に急行するしかない。また、マシンの前にいなければ物理的に実施できない以下のような作業もある。

  • シングルユーザモードでOSを起動して原因の切り分けや復旧を行いたい
  • ブート時に表示されるハードウェア診断メッセージを確認したい
  • (OSがうまく起動しないときなどに)マシンのブート設定を変更し、ブートするOSイメージを切り替えたい
 

したがって、たとえマシンのリセットは電話で頼めたとしても、上述のようなコンソール操作が必要となる作業は、やはり管理者自身の手で実施する必要がある。


最後の「頼みの綱」となるiLO

「やっぱり現地に行かないとダメか・・・」と思われるこうした状況で、最後の「頼みの綱」となって管理者を救済してくれるのが、HP IntegrityサーバおよびHP 9000サーバのエントリモデルに搭載されているiLO(Integrated Lights-Out)である。iLOは、以下の各機種で利用可能だ。
  <表:iLOをサポートする機種>
HP Integrityサーバ rx1600*、 rx1620*、 rx2600、 rx2620*、 rx4640、 rx5670
HP 9000サーバ rp3410、 rp3440、 rp4440

* iLOの利用にはManagement Processorオプションが必要
   
 

iLOは、簡単に言えば「サーバの遠隔管理を行うためのミニサーバ」である。iLOは専用のプロセッサーを備え、サーバ本体とは独立して動作する。よって、サーバに電源コードが接続されていれば、たとえ電源がオフの状態でもiLOはつねに利用可能である。図1は、IntegrityサーバにおけるiLOのアーキテクチャを示した図だ。

  図1:iLOのアーキテクチャ
図1:iLOのアーキテクチャ
  この図が示すように、iLOはHP IntegrityサーバのPCIバスおよびBMC(Baseboard Management Controller)に接続しており、マザーボード上のプロセッサーやメモリ、チップセットをはじめ、ディスク、ネットワークなどのI/Oモジュールを管理・診断できる。
  図2:rx1620-2背面図
図2:rx1620背面図
  図2は、HP Integrity rx1620の背面図である。ここで「管理ボードコネクタ」と記されている部分は、サーバ本体の各インタフェースとは個別に用意されたiLOの専用インタフェースである。よって、例えば図2の「10/100管理LAN」を通じてiLOにアクセスすれば、OSが立ち上がらずにSSH接続できないような状況でも、電源のオン/オフやコンソール操作などをネットワーク越しに実施できるのである。

では、実際にiLOを使うとどのようなリモート管理が可能になるのか、ここではHP Integrity rx1620のiLOを実際に使いながら、その管理機能を紹介しよう。


iLOに接続する

iLOには、いくつかの通信手段を介してアクセスできる。ひとつは、サーバ本体のシリアルポートにコンソール(例えば端末エミュレータソフトが動作するPCなど)を接続する方法。この場合は現地での作業が前提となる。もうひとつは、シリアルポートにモデムを接続し、遠隔地からのダイヤルアップ接続を行う方法。3つめは、iLOの管理LANポートを通じて、telnetもしくはWebブラウザを利用して接続する方法である。

ここでは、3つめの管理LANポートによるiLO接続を試してみたい。そのためには、あらかじめIntegrityサーバの管理LANポートにIPアドレスを設定しておく必要がある。この作業はシリアルポートから実施することも可能だが、もっと簡単にpingコマンドを使う方法もある。そのためにはまず、管理LANポートの下に記載されているMACアドレス(図3)をメモしておく。

  図3:管理LANポートのMACアドレス
図3:管理LANポートのMACアドレス
 

つづいて、管理用LANポートと同じサブネットに接続された作業用マシンを用意し、arpコマンドを以下のように実行する(以下、例はWindowsの場合)。

> arp -s 192.168.1.250 00-30-6e-3a-a6-8b

これにより、PCのARPテーブルには、管理LANポートのMACアドレスとIPアドレスの対応づけが登録される。なお、IPアドレスとしてはサブネット内の空いているアドレスを指定すればよいだろう。

次に、以下のようにpingコマンドを実行する。

> ping 192.168.1.250

IPアドレスの設定はこれで完了だ。このpingパケットを受けたiLOは、そのIPアドレスを管理用LANポートに登録する仕組みである。いったんIPアドレスを接続しておけば、あとは社内LANやインターネットを経由してどこからでもiLOにアクセス可能になる。
つづく後半では、iLOの管理機能の利用例を紹介しよう。

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