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Oracle 環境向け高速化ツール“ODM”で
「rawデバイスの悩み」を解消しよう

特別企画:HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ 第4回

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特別企画:HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ 第4回  Oracle 環境向け高速化ツール“ODM”で「rawデバイスの悩み」を解消しよう

SG SMSとOracle Disk Manager

HP Serviceguard Storage Management Suite for HP-UX(SG SMS)」は、クラスタウェアであるHP Serviceguardと、シマンテックのストレージ管理ツールVERITAS Storage Foundationのバンドル製品である。HP-UX標準のボリュームマネージャやファイルシステムを上回る可用性や管理性を実現するツール群から構成されている。以前の特集記事「HP Serviceguard+クラスタ・ファイルシステムでラクをする」で紹介した「HP Serviceguard Cluster File System」をはじめ、今回紹介する「Oracle Disk Manager(ODM)」、ストレージのI/Oパスの冗長化や障害復旧機能、スナップショット作成機能などを含む。
Oracle 環境向け高速化ツール“ODM”で「rawデバイスの悩み」を解消しよう
「rawデバイス」の常識が変わる?
SG SMSとOracle Disk Manager
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表:HP Serviceguard Storage Management Suiteに含まれるツール群
ツール 機能
Volume Management and File System(VxVM/VxFS) ストレージのオンライン再構成、オンラインでのボリューム/ファイルシステム作成/サイズ変更、障害ストレージのオンライン再配置など
Cluster File System (CFS) クラスタ・ファイルシステム
Oracle Disk Manager (ODM) rawデバイス相当のパフォーマンスをファイルシステムで実現
Flashsnap データベースのクローンを作成
Multi-Volume File System (MVFS) パフォーマンスや可用性の異なる複数のボリュームから、1つのファイルシステムを構成
Portable Data Container (PDC) 異なるOS間でのディスク共有
Dynamic Multi-Pathing (DMP) ホストバス・アダプタとストレージ間を複数のI/Oパスで結び、負荷分散とフェイルオーバーを実現
Storage Checkpoints ファイルシステムのロールバックを実現

さて、SG SMSのツールのひとつであるODMとは、「rawデバイスの性能とファイルシステムの管理性の両立」をめざして、1999年以前から旧ベリタス(現シマンテック)とオラクルが共同で開発を進めてきた技術だ。オラクルが策定したODMのAPIをベースにベリタスが製品を提供するかたちで、2001年にはOracle 9i対応のODMが出荷開始されている。このODMがSG SMSのツールのひとつとしてリリースされたことで、HPが正式サポートするソリューションとしてHP-UX上での利用が可能になった。

では、ODMはどのようにしてファイルシステムによるOracleパフォーマンスを向上させるのだろうか。簡単にまとめると、ODMは以下のような特徴を備える。

  • 通常のファイルシステム(VxFS)とまったく同じ使い勝手を提供
  • カーネルレベルで非同期I/Oを実装し、Oracleによる複雑なI/Oリクエストを一括して実行
  • ファイルシステムによるバッファリングをスキップ

これらの詳細は続く後編で説明するとして、まずはその効果のほどを見てみたい。

rawデバイス・ファイルシステム・ODMのOracle性能比較
図2:rawデバイス・ファイルシステム・ODMのOracle性能比較

このグラフは、先ほど紹介したrawデバイスとファイルシステムによるOracle性能の計測結果に、ODMによる計測結果(赤色)を追加したものだ。ごらんのとおり、ODMはrawデバイスとほぼ同等のパフォーマンスを達成しており、rawデバイスと比較したオーバーヘッドは数%程度にとどまる。その一方で、HP-UX標準装備のVxFSとまったく同じ使い勝手を提供し、管理者から見ればVxFSのファイルシステム上にOracleを構築した場合と同様に管理できる。

このように、ODMではrawデバイスを上回る性能が得られるわけではないが、ここまでオーバーヘッドが低いのであればファイルシステムの管理性のメリットをぜひ享受したいと考える管理者は少なくないだろう。

つづく「Oracle 環境向け高速化ツール“ODM”はなぜ速いのか?」では、ODMがパフォーマンスと管理性の両立をいかにして成し遂げているか、メカニズムの詳細に迫ってみたい。


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特別企画「HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ」記事一覧

第1回
柔軟性、信頼性、管理性を強化したHP-UX11i v3の全貌
第2回
仮想パーティションとユーティリティの強化ポイント・前編
仮想パーティションとユーティリティの強化ポイント・後編
第3回
次世代大容量ストレージに対応した新I/Oスタック
ストレージ管理を容易にするAgile Viewとネイティブ・マルチパス
第4回
Oracle環境向け高速化ツール“ODM”で「rawデバイスの悩み」を解消しよう
Oracle環境向け高速化ツール“ODM”はなぜ速いのか?
第5回
ソフトウェア・パッチの管理コストを削減する柔軟な管理ツール群
稼働中のシステムイメージのダイナミックな複製を可能にするDRD
第6回
サーバーを止めずに増強できるDynamic nParの離れ業
容易に扱えるDynamic nParの実行例

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