Jump to content 日本-日本語

製品  >  ソフトウェア  >  HP-UX   >  Knowledge-on-Demand  >  特別企画

ストレージ管理を容易にする
Agile Viewとネイティブ・マルチパス

特別企画:HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ 第3回

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
コンテンツに進む
特別企画:HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ 第3回  ストレージ管理を容易にするAgile Viewとネイティブ・マルチパス

ロードバランシングをサポートするネイティブ・マルチパス

以上、HP-UX 11i v3で導入された新しいデバイス・パス表記形式やデバイス・ファイルの表記形式を紹介したが、これらの導入はストレージの柔軟な構成変更や容易な管理を実現するだけでなく、HP-UX11i v3からサポートされた「ネイティブ・マルチパス」とも密接に関連している。
ストレージ管理を容易にするAgile Viewとネイティブ・マルチパス
管理を容易にする新しいデバイスの表記形式Agile Viewとは
ロードバランシングをサポートするネイティブ・マルチパス
ページ:  戻る   |   1   2

従来からHP-UXには、ボリュームマネージャを使用するLVM PVLinksを用いたマルチパスや、サードパーティのマルチパスソリューション――たとえばVxVM Veritas DMPなどが存在していた。逆に言うと、マルチパスを利用するにはこれらの導入が欠かせなかったわけだが、HP-UX11i v3ではOSそのものがロードバランシング型のマルチパスに対応した。

先にPersistent DSFは経路に関係なく生成されるデバイス・ファイルであると述べた。したがって、デバイス・ファイルを通じてストレージを操作すれば、OSが自動的に適切な経路(lunpath)を選択してデバイスへのアクセスが行われる。さらに、デフォルトではLegacy DSFを通じてストレージを操作しても経路の選択は自動で行われるようになっている。

経路の振り分けは、LUNに設定されているロードバランシング・ポリシーに従って行われる。ネイティブ・マルチパスでは、ディスクデバイスに対して4種類のポリシーをサポートしている。

表:ディスクデバイスでサポートされる4種類のロードバランシング・ポリシー
Round Robin (round_robin) すべてのアクティブなパスに現在の負荷とは関係なく、均等にI/Oを分散
Least Command Load (least_cmd_load) 最も I/O 負荷の少ないパスを選択してI/Oを実行
Cell Round Robin (cl_round_robin) セル・ベースのサーバーに最適なロードバランス方式。I/Oが発行された CPUと同じlocality に存在するパス間でRound RobinにI/Oを実行
Preferred Path (preferred_path) 特定のパスに I/Oを発行。ppreferred_path属性でパスを別途指定する必要がある

以上の4種類に加え、テープ、チェンジャーなどシーケンシャル・デバイスをサポートするポリシーとして、ブート後、最初にオープンされたパスのみが利用される「Path Lockdown(path_lockdown)」が用意されている。


ロードバランシング・ポリシーの変更は動的に可能

ロードバランシング・ポリシーはscsimgrコマンドを用いて動的に変更することが可能だ。以下に、実際の運用例を紹介しよう。次の図のように1つのLUNに対して4つの経路を持つ、一般的な例を取り上げる。

1つのLUNに対して4つの経路を持つサンプル構成
図4:1つのLUNに対して4つの経路を持つサンプル構成

この構成で、ioscanコマンドを実行すると次のように4つの経路(Lunpath)が確認できる。

ioscan -m hwpathコマンドでマッピング情報を表示
図5:ioscan -m hwpathコマンドでマッピング情報を表示

scsimgrコマンドで現在のロードバランシング・ポリシーを確認してみよう。

ロードバランシング・ポリシーを表示
図6:ロードバランシング・ポリシーを表示

この例のように現在のロードバランシング・ポリシーがround_robin(表参照)であると分る。変更はごく容易だ。ロードバランシング・ポリシーをleast_cmd_loadに切り替える例を紹介しておこう。

ロードバランシング・ポリシーを変更
図7:ロードバランシング・ポリシーを変更

以上の紹介でおわかりのように、HP-UX 11i v3のネイティブ・マルチパスは、OSそのものがサポートしているため、アプリケーション側ではまったく意識する必要がない。たとえば、デバイスファイルの表記をPersistent DSFに切り替えなければならない、といった制限もない。したがって、従来のアプリケーションのまま、ロードバランシング型の高いパフォーマンスを持つI/Oの恩恵が受けられるのである。


特別企画一覧 戻る ページ:  戻る   |   1   2

特別企画「HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ」記事一覧

第1回
柔軟性、信頼性、管理性を強化したHP-UX11i v3の全貌
第2回
仮想パーティションとユーティリティの強化ポイント・前編
仮想パーティションとユーティリティの強化ポイント・後編
第3回
次世代大容量ストレージに対応した新I/Oスタック
ストレージ管理を容易にするAgile Viewとネイティブ・マルチパス
第4回
Oracle環境向け高速化ツール“ODM”で「rawデバイスの悩み」を解消しよう
Oracle環境向け高速化ツール“ODM”はなぜ速いのか?
第5回
ソフトウェア・パッチの管理コストを削減する柔軟な管理ツール群
稼働中のシステムイメージのダイナミックな複製を可能にするDRD
第6回
サーバーを止めずに増強できるDynamic nParの離れ業
容易に扱えるDynamic nParの実行例

その他のコラム(特集)もお読み下さい

 
 

本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。

お問い合わせ

ご購入前のお問い合わせ


ご購入後のお問い合わせ

HPEサポートセンター
製品の標準保証でご利用いただける無償のサービスです。

ショールーム

ショールーム 導入をご検討のお客様へ
業務アプリケーションの継続・標準化・開発性とシステム担当者様、システム開発者様が抱える悩み・疑問に対する解決策実体験して頂けます。
印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項