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HP-UXがエンタープライズUNIXである25年の蓄積

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HP-UXがエンタープライズUNIXである25年の蓄積

2008年、HP-UXは誕生から25年を迎えた。これまで多くの実績を築いてきたHP-UXだが、25周年を機にHP-UXがたどってきた歴史を振り返ってみることにしたい。1983年にリリースされて以来、一貫して「基幹業務向けの信頼性のあるUNIX」を追求し続けたHP-UXの足跡には、最新バージョンHP-UX 11i v3にいたるまで引き継がれてきたさまざまな長所の源流を見ることができる。
HP-UXがエンタープライズUNIXである25年の蓄積
HP-UXはこうして始まった
基幹業務向けのUNIXを先駆けて実現したHP-UX
2008年11月
テクニカルライター 米田 聡

HP-UXはこうして始まった

1960年代にベル研究所のケン・トンプソンらによって開発されたUNIXは、version 7(1979年リリース)に至るまでソースコードとともに頒布され、1980年代初頭には教育機関や研究機関に広く普及していた。1980年代初頭、HPは32ビットワークステーション「HP 9000」をスタートさせる。9000シリーズの当時の主要なターゲットは、おもに2つの方向があった。高い信頼性が求められるオフィスコンピュータ分野と、計測器の制御・計測データ収集を含むファクトリー・オートメーション(以下、FA)の分野だ。いずれもHP製品が得意としていた分野である。

初期リリース時の様子
写真1:初期リリース時の様子

当初の9000シリーズは、当時のパーソナルコンピュータなどで広く普及していたBASICや、Pascal、MODCALなどを開発言語としてサポートするコンピュータだった。MODCAL/Pascalで記述されたHPのオリジナルのカーネルがあり、その上でBASICインタプリタが動作していたが、HPは9000シリーズの将来のOSとしてUNIXを採用することを決定、開発をスタートさせる。そして1982年に発売されたHP 9000シリーズ500をターゲットに、HP-UX最初のバージョン1.0が1983年にリリースされた。初期のHP-UXはBSDのソースコードを参考に前述したオリジナルのカーネルの上で動作するOSで、ユーザはBAISCと使い分けることが可能だった。

その後、9000シリーズの発展とともにHP-UXはやや複雑な進化を遂げていくことになる。当時のHPでは、オフィス向けのコンピュータを推進するワークステーション事業部と、FA向けを主軸とするサーバ事業部という2つの事業部において、それぞれ独立して9000シリーズの開発が進められていた。前者は1990年代初頭までにCPUとしてモトローラ680x0を採用するシリーズ200、300、400を展開。一方、後者では独自のプロセッサ「PA-RISC」を搭載するシリーズ800が開発された。

HP-UXは両事業部で開発が進められたが、採用しているプロセッサが異なること、また要求されている性能や機能が異なることもあって、カーネルのソースコードも異なるものだった。特にサーバ事業部ではFAでの利用が主だったことからリアルタイム性能を要求される。そのため、割り込み応答時間が保証されたリアルタイムカーネルを採用した、現在のHP-RTにつながるカーネルが使用されていたのである。

9000シリーズ500
写真2:9000シリーズ500

だが、互換性の向上を計る動きがなかったわけではない。バージョンが進むごとに両者の統一が図られ、HP-UX 7.0で主要コマンドが共通化された。そして、1992年にワークステーション事業部はプロセッサにPA-RISCを採用するシリーズ700を投入。サーバ事業部とワークステーション事業部のプロセッサが統一されたことで、HP-UX 9.0(同年リリース)において完全な統合が果たされたのだった。

2つの事業部で開発されていたHP-UXが統合されるまでの流れ
図1:2つの事業部で開発されていたHP-UXが統合されるまでの流れ

UNIXの戦国時代とHP-UXの立ち位置

さて、1990年代初頭までのHP-UXがたどってきた道のりを概観したが、ここで目を外部に転じてみよう。実はHP-UXの歴史は、オープン化の歴史とも重なっているのだ。1980年代の終わりごろ、UNIX周辺には大きな変化が訪れていた。初期のUNIXは大きくAT&TのSystem V系と、UNIX Version 7から分岐したBSD UNIX系とに分かれていたが、AT&TとSun MicrosystemsがUNIXの統一を図るべく共同でSystem V Release 4(SVR4)を開発する。

だが、SVR4を開発した両社がUNIXへの支配を強めることに危機感を抱いたUNIXベンダー各社が、1988年に「Open Software Foundation(以下、OSF)」を設立。OSFはMachマイクロカーネルをベースとした標準UNIXシステムOSF/1をリリースする。同年、Sun MicrosystemsとAT&Tもこれに対抗するかたちで「UNIX International(以下、UI)」を結成。以後、数年間にわたりUIとOSFとが激しく対立することになった。

9000シリーズ712
写真3:9000シリーズ712

HPはOSFに加盟してUNIXの標準化を推進すると同時に、PA-RISCを採用するUNIXワークステーションのベンダーによる標準化団体「Precision RISC Organization(以下、PRO)」を設立、PA-RISC上で動作するソフトウェアの標準化を強力に推し進めた。PROには日立製作所、三菱電機、沖電気などHP-UXの代表的なベンダーが加盟している。現在のHP-UXの大きな特徴であり、また大きな強みでもあるマルチベンダー体制は、このPROによって基礎が築かれたわけである。

さて、OSFとUIの両陣営が激しく対立したいわゆる「UNIX戦争」は、1990年代半ばに始まった環境の変化もあって、21世紀に入る前に終息することになる。1994年にパーソナルコンピュータの性能向上に合わせ、マイクロソフトがエンタープライズ分野を狙うオペレーティングシステムWindows NTを投入。UNIX陣営も共同で新勢力に対抗する必要に迫られた。それを主導したのがHPを含むOSFだ。1993年、UIとOSFが共同で「Common Open Software Environment(以下、COSE)」を結成。COSEによりUNIXの標準化が図られ、翌1994年にUIがOSFに合流した。さらに1996年、ユーザインタフェースの規格策定などを行っていた「X/Open」とOSFが合併し、現在の「The Open Group」が誕生することになった。

1980年代から1990年代にかけてのUNIX戦国時代
図2:1980年代から1990年代にかけてのUNIX戦国時代

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